「ココ・シャネルがここまでの苦労人だったとは」ココ・アヴァン・シャネル いけいさんの映画レビュー(感想・評価)
ココ・シャネルがここまでの苦労人だったとは
世界中で知らない人がいないほどのハイブランド「シャネル」だが、個人的にはあまり馴染みがなかったため、創設者の生い立ちは本作で初めて知った。この時代に名を馳せた女性なので大変な努力だっただろうと想像はしていたものの、まさかここまでの苦労人だったとは。
この時代に名もなき女性が大成するには綺麗事だけでは済まないことは重々承知のうえだが、本作の流れでは一部ベタな愛人物語に映ってしまったのはちょっと残念。少なからず事実なのかも知れないが、愛人時代をメインに描くとどうしてもグダグダになってしまうのでは。ナイトクラブ時代はとても小気味良く表現できていたと思うので、もう少し愛人時代を簡潔にし、具体的なブランド立ち上げ秘話や苦労話もクローズアップして欲しかったかな。
いずれにしても、あの時代に名声を得たガブリエル・シャネルの生きざまは、尊敬の念に堪えない。
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