トワイライト 初恋 : インタビュー
全米でティーンに圧倒的な人気を誇るベストセラー小説を映画化し、全米で大ヒットを記録、すでに続編シリーズも動き出している「トワイライト/初恋」。eiga.comでは、現代に生きるバンパイアの青年エドワードと人間の少女ベラの禁断の恋を描いた本作のPRで来日した、主要キャスト3名にインタビューを敢行。また、本編映像を交えた動画インタビュー集もお届けする。(取材・文:編集部)
クリステン・スチュワート インタビュー
「純粋に描かれているラブストーリーやロマンスは好きよ」
本作でバンパイアの青年との禁じられた恋に落ちる少女ベラを演じたクリステン・スチュワートといえば、02年「パニック・ルーム」でジョディ・フォスターの娘役をクールに演じて強い印象を残したが、そんな彼女もいまや18歳。近年では「イントゥ・ザ・ワイルド」の好演も記憶に新しく、着実にキャリアを築いている。今回はそんな彼女の素顔に迫ってみた。
――ファンがたくさんいる「トワイライト」の映画版に出演することに重圧は感じましたか?
「ファンがいることは知っていたけど、ここまで熱狂的で数が多いということは自覚してなかったの。でも、完成前からファンが待っていてくれる映画なんて、そうそうないと思うから、ファンの支持は私たちのいいエネルギー源になったと思う」
――とてもロマンチックな作品ですが、あなた自身もこうしたラブストーリーは好き?
「もちろん。恋愛映画といっても、商業的なアピールのためだけに、物語的に必要がないのにスターとスターをくっつけて恋愛させるようなものには冷めちゃうけど。純粋に描かれているロマンスは好きよ」
――キャサリン・ハードウィック監督は10代の少年少女を描くことに定評がありますが、彼女との仕事はどうでした?
「いつもストーリーのことを考えながら仕事しているタイプね。自分にとってありがたかったのは、今回の主役2人は、生々しいほどに感情をさらけ出さなければならなかったけど、監督はそういう時、いつも寄り添っていてくれたの。指示だけしてモニターのほうに引っ込んでしまう監督も多いけど、キャサリンはカメラのすぐ横に、つまり俳優のすぐ近くにいてくれて、悩んでいる時はすぐに相談ができたし、彼女から声もかけてくれたわ」
――これまでもショーン・ペン(「イントゥ・ザ・ワイルド」)やマイク・フィッギス(「コールド・クリーク」)、デビッド・フィンチャー(「パニック・ルーム」)など名だたる監督と仕事をしてますが、特に印象的な人はいますか?
「やはりショーン・ペンね。彼は、俳優が作品の一部として自分が必要とされているという気持ちに自然とさせてくれる。それに、とても紳士的でスウィートで優しい人なのよ。意外に思うかもしれないけど(笑)。どんな作品でも、俳優が安心して自分が持っているものをさらけ出し、オープンでいられるかは、監督がどういう現場を作るかの一点にかかってる。そういう意味で、ショーン・ペンという監督は素晴らしい現場を作る。だからこそ彼の映画の俳優たちは、あれだけ素晴らしいパフォーマンスを見せることができるんだと思うわ」
――私生活では高校を卒業したそうですが、今後は仕事に専念する? あと、オフの日は何をしていることが多い?
「学業は続けたいけど、大学というシステムが形式張りすぎて私に向いてないと思うから、進学はしない。だから高校も卒業する必要はなかったんだけど、一応、終わらせたわ。オフの日の私はつまらないわよ(笑)。家で静かにしてることが多いから。音楽を聴いたり、自分で演奏したり曲を書いたり。あとは飼い猫と戯れたり。今のところ“彼”がボーイフレンドかな(笑)」
――音楽といえば、ロック好きだそうですね。
「最近はジョイ・ディヴィジョンにはまってるの。アントン・コービンの『コントロール』も見たし。あとはバン・モリソン、ローリング・ストーンズ、ビートルズあたりの古めのロックが好きよ」
――次回作はザ・ランナウェイズの伝記映画でジョーン・ジェットを演じますが、ロック好きとしてはどうですか?
「今から待ち遠しくて、身震いしてるわ。オールドパンクってものをまだまだ知らないから、勉強しなくちゃいけないこと、学ぶべきことが多くて、少し脅威も感じてるけど、だからこそ頑張れると思うの。企画を選ぶ時は、努力が必要で、自分をステップアップさせなければできないものを選ぶようにしてるの」