シャーロック・ホームズのレビュー・感想・評価
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潜在能力は高いが、まとまりが悪く清涼感に欠ける
再現された19世紀末のロンドンの街並みや小道具は観ていて興味深い。色目も美しい。「スウィーニー・トッド」(2007)といい、いにしえのロンドンはビスタ・サイズがよく似合う。
卓越した観察力と推理力をもつホームズが、頭脳だけでなくアクションもこなす超人ぶりは、もはやジェームズ・ボンドの領域だ。
大袈裟な効果音、スローモーションの多用は、作品の流れをズタズタにした感はあるが、劇画調と思えば思えなくもない。時折、時間を遡って種明かしするカットは映画ならではの表現方法で、この作品の特徴的なスタイルになっている。
残念なのは、ロバート・ダウニー・Jr.、ジュード・ロウ、レイチェル・マクアダムスといった主役3人の魅力を充分に引き出せないまま終わってしまうこと。映画としては面白いのだが、どこか喉の通りが悪く清涼感に欠ける。3人が不完全燃焼の中、ただひとり魅力を引き出すことに成功したのはワトソンの恋人メアリー役ケリー・ライリーだ。こうなると、続編での彼女の扱いも気になるところ。
VFXでは、造船所での鎖の重量感がなんとも頼りない。巻き取り機にいたってはCGの絵が飛んでくるだけってな出来で、まるで恐怖感がない。
ホームズのユーモラスさと事件にのめり込む危うさを打ち出した音楽は、今年観た作品の中でもとくに映像とよく合っている。
続編は観たいが、図抜けて存在感を示すような作品ではない。ちょっと期待が大き過ぎたか? やはりガイ・リッチー監督が小手先だけでズタズタにしてしまったというのが正解か? 作品が持つ潜在能力は極めて高い。
最新型名探偵、大暴れ!編集 | 削除
『名探偵と言えば誰?』と聞かれて、真っ先に思い浮かぶ名前はシャーロック・ホームズではないでしょうか?その名探偵がこの春、大スクリーンに登場!主演、ロバート・ダウニー・Jr.。監督、ガイ・リッチー。う~ん、これまでのホームズのイメージとは、明らかに一線を画してますな。
時代背景や舞台設定(19世紀末のロンドン。建設中のタワーブリッジがクライマックスの舞台)は原作通りですが、映画自体は“ミステリー・アクション超大作”に仕上がっております。ロバート演じるホームズは、かなりワイルドでマッチョ(映像だけ見てると、生身の「アイアンマン」か(^^;?と思っちゃいました)ですし、爆発!炎上!&格闘シーンなんかがテンコ盛り。昔、吾輩が小学生のころ夢中になって愛読した「シャーロック・ホームズ」シリーズのイメージとは、およそかけ離れた世界が展開されていきます。ただ、そもそもコナン・ドイルの原作にもホームズの設定として“ボクシングの達人”とか“バリツ(東洋武術)の心得あり”なんてのもございましたから、ひょっとすると今回のホームズの方が、むしろ原作に近いのかも?『ホームズは、英国紳士だ』ってのは、吾輩たちの思いこみだったのかも…とはいえ、賭けボクシングの試合に出てるシャーロック・ホームズなんて、やっぱり前代未聞ですよね。やっぱりこれは、まったく新しいシャーロック・ホームズの誕生ですね。ロバートのホームズは新鮮でしたし、ジュード・ロウのワトソンも、なかなかハマり役だったと思います。
ところで肝心の映画のデキについてですが、結論から言うと面白かったです。“まったく新しいホームズの誕生”と書きましたが、原作が好きな方にも楽しめる内容が盛り沢山。例えば、アイリーン・アドラーの登場とか、化学実験好きなホームズが、愛犬を実験台ににムチャを繰り返したり、極め付けとして、今回顔出しはございませんが、宿敵のあの“教授”を登場させたり…。なかなか豪華な内容となっております。ただ、あまりにも色々な内容が詰め込まれ過ぎていたような気がせんでもないんですね。次から次へと話が展開して、良く言えばスピーディーなんですが、少々早過ぎてシーンとシーンの繋ぎ目が、ブツ切りのように感じられたところもありました。またある程度、ホームズの世界がわかっていることを前提にしたようなシーンもあって、その前提がわかってないと、『話がよくわからんかった~』となってしまいそうなところもありました(現に一緒に見た知人は『わからんかった』と言うてました(>_<)。あと、中身があまりにも濃密すぎて、吾輩も実際の上映時間(2時間9分)よりも、長く感じてしまいました。いやあ~、結構疲れました(^^;。
日本よりも先に公開された国々では、総じて好評、好調のようで早くも続編製作の話が出ているようです。また嘘かホントか、あの“教授”役で、ブラピが出るとか出ないとかってのも、話題になってるようです。これはこれで、今から楽しみですね
ぜひ劇場で!
旧作ファンの方々が、いろいろ批判していたようですが・・・
旧作無視なんてとんでもないです。オマージュの塊。むしろ旧作を一本観てからのほうが楽しめると思います。
映像は、わざと汚して・・・最新の古い映像を作り上げていました。映画史上最高に気に入りました!字幕の言い回しまで古く、そして何より字体まで古いというこだわり。旧作の世界で、新作が動いているかのようでした。
劇場で観ないといけない最大の理由が・・・音です!綺麗な音ではなく、汚い雑踏を美しく鳴らしています。完全にやりすぎな最高の音でした!音響のいい劇場で是非です。DVDでは無理です。
内容は、説明を省いて考えさせられる作り。難しくはないけど・・・油断したら終了!くらいには突き放してます。そして、お子様お断り。・・・けど、それがいい!古臭さが、新しい!言い回しの楽しさは、もう最初のセリフから。いきなりズキューンでした!
この先の続編こそが本番!必ず作ってくれると信じています!足りない部分は続編さえあれば解決。
気楽には観られませんが、本当に楽しかったです!
二人の関係がイイわ~。
シャーロック・ホームズといえば、頭脳明晰、冷静沈着のイギリス紳士。
ワトソン君は、医師であり、アシスタント。
それが、私のもっているイメージでした。
でも、それが・・・・・
ホームズは、キタナイ部屋にひきこもり、実験や発明をしている。
一方、ワトソンは、自立していて、婚約者と住むべく、新しい住居に引っ越ししようとしている。
そんな、ワトソンに、とっても甘え上手なホームズ。
なんだかんだと、色々な手段をコウジて、ワトソンから離れたくない。
そんな二人の関係が、今時でもあり、新しくもあり、何だかとっても人間らしくて、良かった。
ジュード・ロウが、「ホームズとワトソンの絆は深い。一緒に仕事をし、戦い、暮らしている。結婚したカップルのようなもの。ケンカもするけど、愛し合ってもいるんだよ」と言っていたけれど、本当にそんなカンジがした。
微笑ましくて、とても可愛い。
いつも曇っているロンドンの空。
馬車。
ステッキ。
アイリッシュな音楽(いいな~と思うとやはりハンス・ジマーさんでした)。
どれも良かった。
推理要素は、しっかりあり、その謎解きもきちんとしてくれているので、後から、≪あれは、どうだったのかな~??≫と悩む必要なし。
でも、どちらかというと、アクションエンタメ作品として見る方が、楽しめる。
本編が始まる前に、「アイアンマン2」の予告編があった。
それを見てしまったばかりに、序章あたりは、ロバート・ダウニー・Jr.が、アイアンマンに見えたしまったのが、残念。
良いとこどり??
問題なし
10年代『バディムービー』のスタンダードへ
『痛快娯楽活劇』
この手のフレーズが本当ピタリと当てはまる映画でしたよッ!!
2時間ワクワクしっ放し。
ガイ・リッチーお得意の時間逆行演出にニヤリとさせられっ放し。
LOSTも真っ青なフラッシュフォワード演出に胸が躍る。
躍動感溢れる格闘シーンに手に汗握るッ!!
推理や謎解きのアッサリバッサリ感が潔い!!
いやあ…シャーロックホームズってこういう小説なんですか??
読んだことないからよく分からないんですけど…w
ホームズと聞いて、勝手に描く自分的イメージは…ジェントルマン、物腰柔らか、洒脱の効いた台詞。
ワトソン君のイメージは…ただの助手、腰巾着、話の外に居るぐらいに傍観者。
全部…映画版では外れてましたw
ホームズ…情緒不安定、汚い部屋に引き篭もり、筋肉隆々。でも推理はピカ一。
ワトソン…立場が同等、ケンカ強い、ホームズが頼ってくる。ハゲ(ゴメンw)。
何より、ホームズがワトソンを引き入れたがる関係性が意外で、新鮮でした。
ホームズが溺愛してるんですね、彼をw
んで、ワトソンは若干疎んでいる訳ですw
生粋のシャーロキアンの目にはどう映ったんでしょうか?この映画。
もし逸脱し過ぎてるなら、もう敢えて許せちゃうんじゃないかなあ…w
10年代の、新たなバディムービーのスタンダードになりそうな予感がするんですよね。
これからも是非、ホームズをガイ・リッチーのライフワークに加えて頂きたいッw
期待しております!!
ホームズじゃなくてもいいような…。
笑いと興奮が程よくて楽しい。
面白かった!!次回作に期待大!!
主人と一緒にワーナーブラザーズの試写室にて見て来ました。
映画を見終わって、面白かったのでもう一度見たいね~、
いやぁ、良かったね~、と言いながら大満足の映画でした。
特に、映画のクライマックスが気持ちの良い締めかたで、
上手いストーリー展開でした。
次回作に期待大です!!
映像の凝り方、迫力、すみずみにわたってお金使ってる映画だなぁーと、
久々に贅沢な気分になる作品でした。
これぞハリウッドだぜ、ってカンジのゴージャスな映画です。
ロバートダウニーJrとジュードロウのカッコよさに惚れ惚れ。
ロバートダウニーJrは、アリーマイラブに出てた時にメロメロだったけど、
新たにマッチョな一面を知って恋してしまいました(笑)
駅に貼ってあった「アイアンマン2」のポスターが気になります。
男の友情は大好物です。
面白かったー 期待通り、という感じ。
怖いミステリーでなく、安心して観られるミステリー映画。
そして アレはなんだったの?というような、
生じた疑問は、ラストまでに全て解決され、スッキリ。
ああ、でも1つ疑問は残ったかも。
ヒロインのレイチェル・マクアダムス、個人的に 顔があまり好きじゃない。
なので、なんでシャーロック・ホームズが
彼女にそこまで惚れてしまったのか、それだけは、謎でした。:-p
ルパンとルパン3世、みたいなイメージ差
革新的でスタイリッシュなガイ・リッチー監督版。
個人的な趣味から言うと、もっと低予算なB級路線にして、リッチーとダウニーJrが好き勝手、みたいな感じにして欲しかった…とか罰当たりな不満を抱いてしまうような堂々たる大作でした。
保守的なシャーロキアンの人にはおすすめできない…と見せかけて、実は案外おすすめじゃないかと思います。
年季の入ったシャーロキアンなら、質の悪いパロディやパステーシュとかもいっぱい見ているはずなので。娯楽映画として普通に鑑賞に値する本作は、割り切れば十分楽しめるレベルでしょう。オスカーにノミネートされている音楽や美術だけでも一見の価値ありです。
モーリス・ルブランの原作ルパンに対する、モンキー・パンチのルパン3世、みたいな感じかな?ちょっと「ルパン3世」にテイストが似てますかね。宮崎駿の「カリオストロの城」を思い出す構図があったりしました。
斬新なアレンジが吉と出るか凶と出るかは時代の空気次第といった感じでしたが、新生ホームズは独自のファン層を獲得するのに成功したようです。ホームズ映画で米2億ドル超えを達成したのは本作だけでしょう。ホームズ役でゴールデングローブを受賞したのもダウニーJrが初めてじゃないのかな。ダウニーJr、これでGGとれるなら、あと2~3個はとってていいと思いますけどね(笑)
続編が今から楽しみです。
ガイ・リッチー節健在
映画好きが予備知識0の状態で最初の10分を観ても恐らく
かなりの回答率で「ガイ・リッチー監督」と答えるであろう
というくらい台詞回しやカメラワークが監督特有のニオイが
してニヤニヤしてしまいました。
(回りくどくてスミマセン)
目新しい角度でかの有名主人公とその相棒を描いたミステリー
アクション。ロバート・ダウニーJRが米TVショーでこぼした、
ホームズとワトソンの関係に物議が醸されている様ですが、
確かにアヤシイ(特にホームズw)。
キャラクターがそれぞれ個性的に魅力のある描き方がされて
いるので、観ていて楽しい作品になっています。
ストーリーは良くも悪くも古典的です。
制作側もそれを理解した上で調理している様に感じられたので、
観ているこちらとしては退屈することなく楽しめました。
アクション>>ユーモア≧推理>>>ロマンス(笑)
の様なバランスでしょうか。
シリーズ化しそうな予感がしますが、して欲しいと思える魅力が
主役2人にはあります。
ロバート・ダウニーJrやジュード・ロウが好きな方は是非劇場へ。
そうでも無い方もDVDででも鑑賞をおすすめします。
それにしても、RDJのブリティッシュイングリッシュの上手い事!
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