劇場公開日 2010年3月12日

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「【世界的名探偵を映像化し、一級エンタメ作品に仕上げたガイ・リッチー監督の辣腕に驚いた作品。ロバート・ダウニー・JR完全復活作。ジュード・ロウ演じるワトソンが躍動している作品でもある。】」シャーロック・ホームズ NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0【世界的名探偵を映像化し、一級エンタメ作品に仕上げたガイ・リッチー監督の辣腕に驚いた作品。ロバート・ダウニー・JR完全復活作。ジュード・ロウ演じるワトソンが躍動している作品でもある。】

2021年1月28日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館、TV地上波、VOD

興奮

知的

幸せ

◆今作まで、シャーロック・ホームズのイメージは、1891年に英国「ストランド・マガジン」に掲載されたアーサー・コナン・ドイルの探偵小説の処女作「緋色の習作(研究)」以来、挿絵を描いたジョージ・ハッチンソンによる、”長身痩躯”の姿であった。
 その後、ジェレミー・ブレッド演じるTVのシャーロック・ホームズが嵌り役で、尚且つ吹替を担当された露口茂さんも素晴らしかった・・(ヤマさん・・)。

 それ故に、「シャーロック・ホームズ」の映画化に対し、熱烈なシャーロッキアンは”ロバート・ダウニー・JRがシャーロック・ホームズ??”と懐疑的であった。
 だが、公開されてみれば、今までシャーロック・ホームズの名は知ってはいても、”本は読んだことが無い”人たちの多くを魅了する、一級のエンターテインメント作品であった。
 そういった意味でも、今作が果たした役割は大きかった・・。

◆「ボヘミアの醜聞」で、シャーロック・ホームズと渡り合ったアイリーン・アドラーを演じたレイチェル・マクアダムスが、”泥棒として”画面で躍動し、あくまでホームズの引き立て役であったワトソン博士が、若きジュード・ロウが演じる事で、まさに”相棒”として活躍する様に魅入られた。

◆原作では登場しない”黒魔術の使い手”ブラックウッド卿”をマークストロングが、魅力的な悪役として演じている事も、今作の面白さを支えていた事は、間違いない。

ー 特に、今作が果たした役割は、上記に加え、ストップ&スローモーションを多用した映像である。
 この手法は、数年後ベネディクト・カンバーバッチがシャーロック・ホームズを演じた英国BBC制作の傑作TVドラマ「SHERLOCK」で、結実することになる。ー

<アイリーン・アドラーを陰で操っていた人物、”モリアーティ教授”が愈々登場する・・、というラストのシーンが、否が応でも自作の期待感を煽るほど、見事なエンターテインメント作品として、書物の中の名探偵シャーロック・ホームズが生き生きと躍動している作品。世界的に有名な探偵小説を、見事に映像化したガイ・リッチー監督の辣腕に、敬服した作品でもある。>

<2010年3月 劇場にて鑑賞 鑑賞記録なし>

<2021年1月 別媒体にて再鑑賞>

NOBU
グレシャムの法則さんのコメント
2022年5月7日

NOBUさんに教えていただいたレイチェル・マクアダムス出演作ということで鑑賞いたしました。
作品も役者さんも次回作への期待もすべてハイレベルの素敵な映画でした。
ありがとうございます。

グレシャムの法則