私の中のあなたのレビュー・感想・評価
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そんなに号泣はせんかったな・・・
つい最近アナ役のアビゲイル・ブレスリンが出ている「リトル・ミス・サンシャイン」をDVDで観た。
演技もとても良かったし、コミカルな動きがかわいくて(いかにもどんくさそうなのがいい!)、この子が出てるんなら、気になっていた映画だし観てみようか、という訳で劇場へ。
設定がまずショッキングだ。こんな親ほんとにおるか?と思ってしまった。
どっちも、わが子なのに。
アナ役も良かったが、ケイト役のソフィア・バジリーバがすごく良かった。自分が生きられないという事を明るく?(ちょっと言葉が違う気もするが)受け入れつつ、初恋を燃焼し尽くし、まさに太く短い人生という感じだ。
キャストが全員とにかく良い!!お父さんのブライアン役のジェイソン・パトリックも最後にビシッと存在感示してくれたしね。
本当にみんながいい味出してた。
他の皆さんと少し感想が違うと思うが、ケイトを観ていて自分の治療の時を思い出してしまった。
わが子の事も考えた。
子に先立たれる辛さは想像に余りある。自分の体が使えるなら多分差し出すだろう。だって、先立たれるよりいいから。
内容的には悲しい映画なのに、家族の愛情が描かれていて映画終了時には満たされた気持ちになった。
いい映画だと思う。
泣きました。
観てきました。
泣きました。
家族それぞれの独白、それぞれの目線や考え方がわかりやすかったと思います。
子が親に対し裁判を起こすという外国ならではの考え方といいますか、それ自体が私には驚きだったのですが。
最後はもっと驚かされました。
涙が自然に溢れてきました。
病気を持つ子に対する家族愛、特に姉妹の方には投影できる部分があるんじゃないかなと思います。
いっぱい泣いて、でも幸せな気持ちで帰れる映画です。
観ようか迷っているのなら、観ることをオススメします。
きっと、視野が広がるはず。
愛と輝きの裏側
家族愛と青春の輝き(ただし時間の限られた)という
オブラートに包まれているけれど、遺伝子操作で
ドナーを出産するという設定はショッキングです。
おすぎ(杉浦孝昭)さんが、この映画の映画評として
「これはSF…」と書いていらっしゃるように、2005年の
マイケル・ベイ監督作品『アイランド』に描かれた移植用
クローン人間と、紙一重とも思えるシチュエーションを、
さらっと流しているのがすごい。
クローンではないから、生命倫理とやらには抵触しない
という事なのかもしれないけれど。
冒頭のアナの独白、「姉が健康だったら私は生まれて
来なかったのだろうか?」はつらい言葉でした。
移植とは、ドナーとは、家族とは
テーマの重さと反比例するように、画面からほとばしる
明るさと家族愛に、救いと共に痛々しさを感じます。
同じような年頃・年齢差の娘2人を持つ母親の一人として
キャメロン・ディアス演ずる母親の、長女を守るための
「ドナー用」に第3子を産むという決断には、戸惑いを禁じ
得ませんでした。
子供の命も身体も親のものではないはず…。普通に生まれ
育った未成年の兄弟姉妹間で移植が必要な事情が発生した
時、自分が親の立場だったらと思うと、一人を救う為とはいえ、
健康な子供の身体にメスを入れたり針を刺したりする事に
躊躇を感じない親はいないはずですが、生まれて来た次女の
身体・臓器は「移植用」と思って疑わない姿勢は、この母親
自身もキャリアをなげうち、すべてを長女の為に捧げて
闘っているという自負と、家族なら助け合うのが自然で当然
という信念から来ているのでしょう。
後半の法廷シーンで、弁護士から過去の移植手術が次女の
健康に及ぼした影響を問われるうち、その信念に一抹の
揺らぎを覚える場面に、ほっとさせられました。
また、この映画のテーマが決してそこにあるのではないと
わかってはいるのですが、臓器移植目的での子供の人身
売買をテーマにした「闇の子供たち」等の作品が脳裏を
よぎりました。
余談になりますが、長男ジェシー役は「CSI:マイアミ」で
ホレイショの息子カイルを演じたエヴァン・エリングソン。
ケイトの恋人テイラー役は「ターミネーター サラ・コナー・
クロニクルズ」のジョン・コナー役、トーマス・デッカー。
法廷シーンには「BONES」のブレナン博士ことエミリー・
デシャネルがカメオ出演しています。海外ドラマ・ファンの
方々、どうぞお見落とし無く^^
キャメロン新境地!!
キャメロンが母親役に挑戦する!!ということは前から話題になっていたから
とても公開を楽しみにしていました。
わたしはこの作品を観て、自分には今、悩んでいることがたくさんあるけれど
自分は全然がんばってないんだなぁ...と改めて思ったし、
明日じゃなくて”今”やらないとだめなんだなと自分を見つめなおす映画となりました!!!
本年度 赤デミーランキング第一位を奪う!
なるほどそういうもって行き方だったんですね。
家族愛というものをテーマにした物語です。
強い3人の女性と脇役となる2人の男性
物語は、病気の長女とその看病に明け暮れる母を中心に進んでいきます。
不治の病というものは、悪くなっていくというのが普通の流れです。
で、告訴した次女が告訴した理由が・・・・・
と、
最後にかけて、一気に涙腺に挑戦的な攻撃を仕掛けてきますので、
ご注意ください。
女性3人の方にばかりスポットライトがあたっていますが、
男の方もどうしてとっても暖かいですよ。
本年度 赤デミー MVP 候補です
ちなみに前回までの
赤いおじさん勝手に制定 本年度赤デミー ベストイレブン
順位は
1.ディア・ドクター 2009.7.1
2.60歳のラブレター 2009.5.31
3.グラン・トリノ 2009.5.5
4.MAMMA MIA! 2009.2.1
5.ジェネラル・ルージュの凱旋 2009.3.15
6.真夏のオリオン 2009.6.14
7.アマルフィ 女神の報酬 2009.7.19
8.南極料理人 2009.8.24
9.消されたヘッドライン 2009.6.1
10.スラムドッグ$ミリオネア 2009.4.26
11. ぼくはうみがみたくなりました 2009.9.13
でした
親としてこれでいいのですか
白血病の長女を救う手段として、ドナーとなるよう遺伝子を操作した妹を作ることを勧める医師の存在に恐ろしさを感じました。アメリカらしいとも言えます。
また、その勧めに乗り、どんな手段を使っても長女を死なせないという母親の固い信念にも驚かされます。
妹は当然姉のために体をはって協力すべきだという一方的な考え方です。
そこに妹の命(身体的精神的犠牲)は、重く捕らえられていないように感じられます。
親としてどうなのか疑問が残ります。
しかし、この映画は僕が気にするそんな前提を覆すほどのすばらしさを持っています。
予告編では、妹が親を訴えるということをセンセーショナルにアピールしていますが、この訴訟のやさしさがこの映画包んでいます。
ただ、訴訟社会のアメリカをこんなところにも垣間見るのかという別の驚きがあります。
姉(ケイト)、妹(アナ)、弟(ジェシー)の三人きょうだいは本当に仲がいい。お互いのことを労わりあうことを知っています。
訴訟は妹が姉への腎臓提供を拒否し、有名弁護士に依頼して両親を訴えるというものです。
仲のいいきょうだいなのに何故、腎臓提供を拒否するのか。拒否は姉を死に追いやることなのに。自分の体を傷つけたくないだけなのか。そうではありません。
命、愛情、絆、幸福、医療、家族、そして死、いろいろなものが交錯し、感動が沸きあがります。
字幕も公式サイトも直してほしい
映画の内容は文句なしに良いです。
でもね、ケイトの発症シーンで母親が息子に「あなたのsisterはどうしたの?」と聞くのですが、字幕では”姉さん”になっています。
それなのに、どう見ても娘の方が小さくてずっと気になって見ていました。
そしてようやく兄弟の関係性が分かったのがエンドロール。
ケイト2歳の子役名、ジェシー3歳の子役名が表示されました。
ということは、発症時の年齢がケイトが2歳、ジェシーが3歳。
じゃあケイトはジェシーの”妹”じゃん!
字幕製作者はこういった内容の確認ってしないんでしょうかね?
そしてもっと困ったことに、公式サイトもこの字幕を元に作成したのか
登場人物の説明が間違っています。
映画の中ではケイトが15歳、アナが11歳であることばかりが強調されるので
ジェシーは二の次なんでしょうけどねぇ…
子役が素敵な映画
3人兄弟の絆の強さが心に残りました。家族がいなくなるということは、考えただけでも受け入れがたいことですが、それを受け入れて乗り越えていくための勇気ある選択に驚きました。自分の年によって、受け入れ方の違ってきそうな映画なので、また、数年したら見返してみたいです。
私の中のあなた
家族の心温まる作品です。
娘を思う親の気持ちと娘自身の思い、妹のアイデンティティの主張が印象的です。
ばりばり裁判を中心にした作品なのかと思っていたけど、そんなことはなく、姉が必死で病気と戦う姿やその周りにいる妹の支え、親の支えがよく現れていました。
心が安らかになりたいときにおすすめです。
単純なお涙頂戴モノでは無い“人間ドラマ”
病状や闘病の過酷さと苦悩を描きつつも、重くなり過ぎずに淡々と描き、
時に明るさをも感じる雰囲気が実に良い作品。
登場人物を的確に表現する描写や演出に、俳優陣の味わい深い演技が実に印象的で素晴らしかった。
難病を抱える〈ケイト/ソフィア・ヴァジリーヴァ〉、キャリアを捨て長女に尽くす母〈サラ/キャメロン・ディアス〉、闘病に耐える父〈ブライアン/ジェイソン・パトリック〉、
姉を慕うも疎外感を持つ弟〈ジェシー/エヴァン・エリングソン〉…
そして姉の命を維持する為に人工授精で生まれた妹〈アナ/アビゲイル・ブレスリン〉。
主治医〈チャンス/デヴィッド・ソーントン〉の〈ケイト〉に掛ける愛情溢れる一言。
〈アナ〉の弁護士〈キャンベル・アレグザンダー/アレック・ボールドウィン〉の秘めた思いや、女性判事〈デ・サルヴォ/ジョーン・キューザック〉の辛い過去を一瞬で物語る表情。
身体や心に負う重荷の数々を俳優陣は実に見事に演じ切る。
中でも〈ケイト/ソフィア・ヴァジリーヴァ〉の、
過酷な闘病人生から家族に語り掛ける表情までを、渾身な熱演で見事に表現。
単純な「難病」お涙頂戴モノでは無く、
枷の様な重荷を抱えた人々が織りなす“家族の絆や愛情”、そして再生の物語。
家族のコミュニケーションを描いた良い作品です
チャーリーズ・エンジェルからキャメロン・ディアス好きなんですが元弁護士の母親役頑張ってます。一皮むけた良い演技です。母親ならこんな行動に出るんだろーなと思うツボいっぱいあります。母を取り囲む家族の優しさが心打ちます。こんな家族関係いいなと思いました。
難病やドナーや遺伝子操作など今風の話題満載の映画ですが、家族の在り方を教わった映画です。
泣けます。
良かったです
姉のドナーとなるべき生まれたアナ。
その彼女が親を訴えるという話です。
キャメロンディアスが、娘を愛する母親を、
そして、絶対に諦めない母親の姿を見事に演じています。
命や家族、愛や思いやりなど色々考えさせられる映画でした。
家族の絆が・・・
病気(白血病)と闘いながらもケイトの人生は素晴らしかった。家族の絆、姉ケイトのドナーとして産まれた妹アナ想い。すごく感動しました。気がついたら涙が・・・。
キャメロンの母親役、恋愛の恋多き役が多かっただけに少し抵抗がありましたがよかったですよ。
しらっとしたアビゲイルの演技に、ネタバレ後驚かされました(^_^;)
白血病の姉を救う目的の為だけに、試験管ベビーとして子供が創られたり、その子供が臓器提供をいやがって、母親を告訴するというあり得ない設定の物語です。
けれども巧みな伏線により、あり得なさに命を吹き込み、ヒューマン・ストーリーに作り込みました。
ポイントは3つ。まずは病の娘ケイトを救うためなら、どんな方法も厭わないで猪突猛進する母サラの存在。愛する家族のためなら当然という信念が、試験管ベビーまで作りかねないという説得力を生み出しています。
また元弁護士という設定も、信念で突き進む彼女の性格を印象づけました。実の娘の告訴を自ら法廷で対決するという流れも納得です。
そしてアナの冷静さ。母親を告訴している割には、普通に家族として普通に接しています。姉の犠牲になってきたと訴えてるのに、姉のケイトとは大の仲良しなんです。
家族同士が法廷で争う骨肉の法廷劇が展開するはずなのに、アナは平然とし、物語はむしろケイトの過去にスイッチバックして、エピソードを描いて行きます。
あり得ない設定に輪をかけるアナの冷静さに、なんで?と中盤では疑問だらけに陥りました。けれどもラストにその理由の全てが分かるとき、姉妹の結びつきの深さに感動しました。
さらにケイトの覚悟の深さです。
不治の病と知りつつ、その運命を受け入れて、死を覚悟しているケイトの覚悟もポイントです。だから、自分に臓器を渡そうとしないアナを責めたりしなかったのです。
そんなケイトを印象づけるために描かれるのが病床で恋に落ちる同じ白血病患者のテイラーの存在。彼の死後ケイトにとって、死がテイラーと再会できる希望に変わります。ちょっと時間軸がはっきりしない中盤は、ケイトのエピソードを把握するのに苦労すると思います。
けれども、テイラーと出会うシーンなければ、ケイトの気持ちがよく理解できなかったことでしょう。
彼の死を通じて、永遠の生命を信じ、死が終わりではないこと語るケイトの悟り。それが描かれてこそ、妹がなぜ突拍子もない法廷闘争に臨んだのか。そして突進を続けてきたサラが自らの見落としてきたことを反省するだけの理由付けになったと思います。
この3つのポイントが見事に融合して、あり得ない物語に、思いがけない意味をもたらせてくれます。
だからもう一度全てを知ってから見直すと、全然違った見え方になることでしょう。
見ている観客も、こういうストーリーはちょっと辛いですね。姉のケイトも助けたいけれど、ずっと姉のために手術を受けてきたアナの辛さも分かります。愛情に順番があるはずはないのに、全てのプライオリーをケイトに注いで、アナの気持ちを見落としてしまったサラの気持ちも痛いほど分かります。“創られて”生まれてきた子供でも、家族は家族です。
本作のテーマとなっている『家族』とは?考えさせられますね。
それと死と病について。
サラは、治療にこだわり病院側が用意したターミナルケアのカウンセラーを拒絶します。けれどもケイトは、植物人間にまでなって生き残ることを恐れていました。ママに殺されるとも。
そんなケイトが、リスクを冒してまで海が見たいと希望し、ケイトの反対を押し切ってまで海に行くシーンは象徴的です。たとえ病気で長く生きることが出来なくても、「幸せな人生」を生きることができるのだというメッセージを感じ、心に沁みました。
ところで法廷シーンでは、幼い子供には臓器の提供を拒否する判断が出来ないから、保護者の判断が優先することをサラは主張します。日本でも臓器移植法が成立して、本人の承諾がなくても保護者の判断で臓器摘出が可能になりました。
サラと同じく子供の臓器を奪ってでも、延命させたいという親の気持ちは分かりますが、そういう方にも本作を見て、人の臓器を奪ってでも生き延びることだけが幸福だろうかと考え直していただきたいものです。
キャメロンは難病に侵された娘を抱える母親を演じるにあたり、病気の子供やその両親の話を聞きにいって役作りをしたそうです。役柄同様に必要とならば、スキンヘッドにもなるなど体当たりしています。一見気の強そうで、ケイトを溺愛するばかりに周りが見えなくなってしまう母親としての弱さも感じさせてくれました。
妹役のアビゲイル・ブレスリンはやはり天才子役。人に明かせない秘密を持ちながら、気丈に普通に装い、観客をもえっと驚かせるネタバレにつなげた演技はさすがです。
そして見落とせないのがケイト役のソフィア・ヴァジリーヴァの迫真の演技。血吐きとか病でゲッソリとか、死を覚悟する表情などものっすごく良かったです。
究極の家族愛。爽やかな感動。
キャメロン・ディアス、女優キャリア初の母親役に挑戦!“名子役”の呼び声高い、アビゲイル・ブレスリンちゃんと親子役で共演。この秋一番の感動作!として、お薦めできる映画です。
非常に重いテーマを扱った作品ですが、決しておどろおどろしくなく、むしろ非常に爽やかなテイストで描かれています。もちろん“難病系映画”ですので、要所要所では避けて通れない“重くなるシーン”が出てきますが、そこへ至るまでは、本当に優しいタッチの“ファミリードラマ”が展開されます。ですから泣けてくるシーンも“ジメっ”とした涙ではなく、目の奥から自然と湧き上がってくる感じの涙を体感することが出来ます。これから深まる“秋”という季節に、ピッタリの1本だと思います。
“初の母親役”(←これまで無かったのが不思議…)、キャメロン・ディアスがんばってますよ。キャリアを捨てて娘のために迷い無く邁進する母親を、彼女が本来持ち合わせている明るさと相まって、非常にパワフルに熱演しています。アビゲイルちゃんは、相変わらず芸達者ですね。もお何か観ていて貫禄すら感じます。まだ13歳?いやあ、末恐ろしい。しかし本作で最も輝いているのは、ケイトを演じたソフィア・ヴァジリーヴァ嬢ですね。闘病生活の影響で殆んどのシーンがスキンヘッドだったのですが、暗さを感じさせず、むしろ前向きに明るく生きたケイトを、弾けんばかりに熱演しています。うん、よ~くガンバった!
女優陣に比べると、影が薄い気がする男優陣ですが、アレック・ボールドウィンが珍しく(?)“いいひと”を演じていて、強烈な印象を残してくれます。何か顔は悪そうなんですけどね(^^;。そして今回何と言ってもよかったのが、父親ブライアンを演じたジェイソン・パトリックでしょう。妻ほど熱情的にはなれないけれど、家族のことを常に考え、みんなを影で支える不器用な父親役を、とても地味ではありますが好演しています。特にケイトがドレスアップしてパーティに向かう際に、ブライアンの前に立つシーンでの彼の演技・表情には、娘を持つ同じ父親として吾輩、号泣させられてしまいました。しばらく見なかった(一時、アイドル的に売れましたモンね「スピード2」や「スリーパーズ」なんかで)気がしますが、いい役者さんになりましたね~。
『ドナーとしての子供を産むことは、許されるのか?』『アナが、ドナー提供を拒否することで、ケイトが死ぬのは仕方ないのか?』『母であるサラは、どこまで娘・アナに無理を要求できるのか?』倫理的に突き詰めて考えて行っても、答えの出せない問いかけが、この映画にはたくさん出てきます。吾輩も観ていて『いや、それはアカンやろう?』『でも、そうしたらもっとヒドいことになるか…』と、ずっと自問自答してしまいました。答えなんぞは出てこないのですが。でも、この映画のラスト近くで『アナが何故、両親を訴えたか?』という問いの答え(結末)は、とてもとても辛いけど、愛に満ち溢れた純粋な想いの結晶であると、吾輩は感じました(あまり詳しく書いてしまうと《ネタバレ!》になってしまいますので、控えます)。それが正しい答えなのかは、誰にも判断できないと思いますが、“家族愛の一つの究極の形”であるとは言えると思います。抱く思いは色々違えど、皆が皆自分のこと以上に家族のことを思い、考えている…。素晴らしい家族の絆が、スクリーンに描かれる“出色の1作”です。
誰のために生きるのか
難病を扱った作品なのに前半は軽やかで暖かくて、ユーモアもちょっぴりありました。でも後半は切なくて泣きましたね。特に2人きりの時、アナがケイトに「後から(天国へ行ったとき)見つけられる?」と尋ねて、ケイトが「モンタナにいるよ……」のシーンは涙ポロポロでした。
母親役のキャメロン・ディアスの熱演もよかったけれど、アナ役の女の子の演技には感嘆しました。
”誰かのために生きる”のはとても大変なことです。けれど、”自分自身のために生きる”こともまた強い覚悟がいるのだと考えさせられた作品です。
全82件中、61~80件目を表示