「前半はまあまあ退屈。後半は良い。」スラムドッグ$ミリオネア P.N.映画大好きっ子さんさんの映画レビュー(感想・評価)
前半はまあまあ退屈。後半は良い。
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観賞前はスラムで育った不遇の少年が、クイズ番組で奇跡を起こして大金を手にするまでのストーリーだと思っていた。しかし、これは1人の少年の経験、兄弟愛、ラティカに対する一途な想いからミリオネアになるという壮大なストーリーだった。
前半は過去と現在を行ったり来たり、丁度半分に差し掛かるまでは正直退屈に感じていた。かかる金額が上がっていくという場面が続くのだが、問題が過去に経験したことしか出てこなくて、運じゃ片付けられないほど。ただただ都合のいい単調な長編映画を見せられている気分で途中でやめてしまおうかと思った。
後半は過去と現在を行ったり来たりというのは変わらないのだが、情景の移り変わりが早くなり、目が離せない展開になる。序盤1000万ルピーを獲得するところまでは明示されていて、そこまではどうせ当たるという気持ちで観ていたが最後の問題として2000万ルピーへの挑戦があるのは上手いなぁと思った。あの場面、良い意味で唯一クイズに対してワクワクした。最後にそれを持ってこられたことで、より大きな刺激が生まれた。しかし、クイズの正解よりも別問題が気になってしまっていたけど、笑 結局問題は運が良いだけじゃ片付けられないようなものであったが、まあスラム育ちで教育を受けてないことを考えると仕方ないだろう。と、ここまで観て個人的に思ったのは、製作者はクイズに正解し、大富豪になることよりもラティカと幸せを掴むことに重きを置いていたのではないか。クイズ番組はおまけ的な感じで。終盤はそう思わずにはいられなかった。
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