カイジ 人生逆転ゲームのレビュー・感想・評価
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繊細さは無いが、ゲームシーンの盛り上げ方は巧い。
原作について知ってる事と言えば、そのとんがった絵柄と“ざわざわ”という効果音くらい。
原作ファンの方々の受けはイマイチのようだが、原作未読の僕はなかなかどうして楽しめた。
大都市に秘密の地下坑道があったり金持ちの道楽として殺人ゲームが行われてたり、かなり荒唐無稽な世界観。
キャスト全員がオーバーアクトで、繊細な演技にゃ全くお目にかかれないが、現実を誇張したこの世界観の中では演技もこれぐらい誇張した方がいいのかも
(特に香川照之のヌメヌメした悪役ぶりは大好き)。
けどそれを考慮しても、藤原竜也の演技は大袈裟だなあ。序盤のせわしなさも手伝い、人生を変えてやる!という切迫感や金への執着が伝わらない。お陰で、物語を通しての主人公の成長すら見え辛くなってしまった。これはかなり痛い。
だが劇中に登場するゲームはどれもひとヒネリあって面白い。
特にクライマックスを飾る『Eカード』の盛り上げ方は巧い。多彩なカット割りと映像に寄り添った音楽が緊張感を煽り、結末は分かっているのに手に汗握ってしまう。
カードゲームのシーンをこれだけ盛り上げることの出来た映画ってあんまり無いんじゃないかしら。自分が知らないだけかもしらないが。
典型的駄作!
ストーリーは、とにかく全体的にツッコミどころが多すぎる…。まず納得いかないです。カイジ特有の細かい心理描写や言葉の説得力もゼロです。
映像や音にさほど迫力もないし、演技もイマイチだと思います。特に悪役の二人。映画の世界観を作り上げる上ではカイジ以上に重要な役割だと思うのですが、迫力がなくて、拍子抜けです。劇場から出るときに皆がどう思っているか気になり耳を傾けていたのですが、「ヒドイナ〜(笑)」とか「マンガは面白かったのにー」という厳しい意見が多かったです。
これはカイジではない。
福本さんの作品はほぼ全て見ていて、大好きです。
カイジも大好きで、映画も楽しみにしていました。
まず、2時間にカイジを入れるのが不可能です。
はしょりまくっていて、カイジの醍醐味である「駆け引き」や心理描写などが薄っぺらいものでしかありませんでした。
限定ジャンケンも、グー買占めや、パー買占め派との勝負、船井の追い込み、古畑・安藤の裏切り、絶望のマジックミラーの部屋での起死回生と、全てはしょってあり、とても修羅場をくぐったとはとても言いがたいですよね。カイジがやったことといえば、カードに血を塗ってすり替えただけ。アホかと。それだけなら、別に限定ジャンケンでなくても何でもいい。ただのカードゲームで血を使ってカードをすり替えただけだし。
それにカード1枚余って別室に行くのも、原作ではカードが一枚余ることを承知の上、覚悟して船井と決戦するのに、映画だとコンビのオヤジが「あ、一枚残ってた」という展開で別室へ。
限定ジャンケンの制限時間が30分になってる時点で、見る気が失せました。豪華客船でやんないでいいじゃん。公民館かどっかでやれよ。って感じです。
そして、別室がこれまた地下。大槻班長のいる地下帝国です。
そういう展開かぁ~と思いつつ、チンチロで脱出するんだな!とちょっと楽しみにしていたら、チンチロなど何もなく、「ブレイブメンロード」に行くやつは自由に出られますよ、という設定。意味が分からん。地下は物理的にどうやっても出られないから地下の意味があるんじゃないの?大槻も囚人(?)側だから人質にもできないっていう設定なんじゃないの?という思いがこみ上げます。
特に、大槻とのチンチロ決戦の爽快感は原作で忘れられないので、映画のような大槻野放しの展開は許せません。
まぁ、ブレイブメンロードは、原作でもあまり駆け引きとかなく面白くないのでいいとして、Eカードも3回戦しかないです。皇帝側と奴隷側を順番にやっていくっていうのもなく、聴覚を賭けるというのもない。まぁ、耳に器具をつけて・・・って言うのもうざったいので、いいとするとしても、なんかよく分からん展開です。借金を返したら数十万円しかなかったから、それを2000万に増やすためにEカード?うーん。
兵藤の狂ってる感じもいまいちだったし(実写では無理か?)、利根川の貫禄(アニメの声優が白竜で超合っているにもかかわらず)もいまいちだったし。
いろんな意味で残念な映画でした。
「カイジが、結局、カードすり替えトリックでうまく行ったね」っていう映画です。駆け引きも何もないです。原作ファンとしては、かなり残念です。
カイジの続編、ないんだろうなぁ~。
あとは、沼、17歩、とパチンコと麻雀だからなぁ。観客動員できるとは思えないテーマだよ。。。個人的には好きだけど。
これでカイジの映画も終わりか・・・。
コワイ・ヒドイ・オモシロイ映画でした。
映画館に置いてあった、小冊子を読んだだけの知識で見に行きました。
思っていたより、社会派作品でした。
ストーリー運びが巧妙で、そこまでやるか?!という連続だったけれど、色々な意味でキョーレツで、堪能できる作品でした。
藤原竜也さんは、すごく良いのだけど、少し大袈裟な演技かな~と思ったけれど、原作を読んでいる友人に聞くと、そんな感じのようですね。
悪いヤツが、何人か出てきます。
他人に借金を背負わせて、トンズラする友人もどき。
悪の組織でのし上がって人の心を持たない、香川照之さん演じる利根川。 皆の憎しみを一身に受ける役を熱演。
地下で負け組達を束ねる、松尾スズキさん演じる班長。 こういう「小悪党」の、良い人面して、ずる賢くて、セコイ、イヤラシさを好演。
天海祐希さん演じる、町金。とことん悪くなくても、迫力ある女性。
山本太郎さんの、憎たらしさ。
友情出演の松山ケンイチさん、良かったです。
カムイの時より、足が長くなった?!
皆さん、さすが!! 良かったです。
じゃんけんゲームも、そんな手があったか!と思いました。
電流鉄骨渡りシーンでは、特撮だよね~とわかっていても、手に汗握り、もっと慎重に行きなさいよとか・・・そんなに悠長に喋ってないで早く行きなさいよとか・・・、いつの間にか一生懸命応援していました。
地下で、汗水垂らして力仕事した後の、一杯のビール。
「悪魔的にうまい!!」というあの一言。
その美味しさを知ることが、大切なんですね。
人生逆転ゲームと副題がついているけれど、「勝ち組」だとか、「負け組」だとかじゃなくて、「何が大切か」をわかること。
他にも、人生教訓が色々出てきます。
保証人にはなるな。
最後の最後まであきらめるな。などなど。
以下、ネタばれです。
最後、カイジは命がけで手に入れたナケナシのお金を、おっさんの娘に渡してしまう。
おっさんが握りしめていて(カイジも握りしめていて)、よれよれぼろぼろになったた手形とともに。
そんなことをすると、また元のビンボー生活に戻るわけだけど、カイジは、晴れ晴れと、清々しい顔をしている。
何が大切かわかった顔。
ぬるま湯につかっている私などには、ハラハラドキドキ恐くて、でも、教訓ありの、社会派エンタメ作品でした。
ナイスザワザワ!
う~ん…
正直、原作ファンには少々物足りない内容だったかもしれません。
まずですね、ゲーム内容を端折りすぎな感じがします。
福本漫画特有の毒気に満ちたセリフも結構テコ入れされてます。
そして、原作と最大の違いは…キャストの額、鼻、顎が尖ってない(これは当り前かw)
ただ、映画としての〝落としどころ〟〝カタルシス〟を考えれば、仕方ないかな、とも理解できます。
感心した点もありますよ。
原作の第1部「限定ジャンケン」「鉄骨渡り」「Eカード」を見事にまとめたのは流石だと思いました。
「限定ジャンケン」を30分ルールに変更したのは少々ガッカリしました(これだけ映画にしても良い内容なので)が、メリハリの利いたイイ緊迫感があったし、「鉄骨渡り」は自分も足が竦む思いで、手に汗握りましたw
そして、そして…「Eカード」!!
原作よりも、かなり若い利根川(香川さんw)とカイジの直接対決!!
原作ファンには嬉しい、あの「ザワザワ」が満を持して登場します!!
自分、ニヤリとしてしまいましたw
…なんだ、結局楽しんでたんじゃん、俺w
原作好きの視点で語ってしまいましたが、映画としての完成度は高いと思います。
是非、劇場へ!!!!!
カイジ
藤原達也が主役ってのは上品すぎてどうかと思ったけど、泣きの演技以外は良かったですww。キャストの演技力の高さには脱帽!短時間にあれだけ内容を詰め込んで自然な出来になっているのが奇跡ですww。佐藤東弥さんは、とても初めて監督をやったとは思えないぐらいいい作品に仕上がっていました!漫画やアニメを見ていない人でも納得のいく映画だったと思います。
主役のセリフが「ざわざわ」・・・
どことなく「ライアーゲーム」を連想してしまったのは、
セットのせいか、原作を読んでいないせいでしょうか?
藤原竜也さんて、蜷川さんや野田さん演出の舞台経験が
豊富な俳優さんだけに、発音というか滑舌というか、
あんなだったかなぁ?と思うシーンがチラホラあって、
特に叫び気味になると、前歯にセリフがまとわりつく
感じがして、聞き取り難くて…。
いくら「ざわざわ」が原作のキーワード(?)とはいえ、
心情を吐露するような場面だけに、イマイチ集中できなくて
閉口しました。
思ったより楽しめた
大きな期待をせずに見たらサクサクと話が進み、気軽に見れのはいいがすっきりし過ぎだなと思ったが、終わってから思い出すとなかなかよくできていると感じた。
マンガ原作にリアリティを持たせる努力をさほどしているとは思わないが、地下労働から松尾スズキとのやりとり→松山ケンイチとの出会い→鉄骨渡りへの挑戦、この流れが良い。(鉄骨渡りがしょぼいのは置いといて)ここでカイジがはじめて経験した修羅場を経験して度胸がつき、(人間的に成長したかは疑問)Eカードの駆け引きに説得力が出た。
気になったのは音がボケボケだったこと、これが会場の問題か映画自体に問題にあるのかは分からない。
完成披露試写会
原作は読んでないので、違和感もなく、それなりに面白かった。
藤原君の目力はすごくて、天海さんも香川さんもはまり役に感じました。
負け組みの人が見ると、若干耳が痛い台詞もあり、いいと思います。
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