劇場公開日 2008年12月20日

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「人生は糾える縄の如し」英国王給仕人に乾杯! Kocmoc Kocmaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5人生は糾える縄の如し

2008年12月21日

笑える

悲しい

知的

人生はどんでん返しと言いつつ、伏線張りまくり、魅せる技法を尽くし、軽妙でおもしろい。笑わせつつもフラバル的残酷さが際立つ。意外と豪華なつくり。CGを嬉々として使っているという感じ(チェコ男ってこういう「おもちゃ」が大好きなんだろうな)。
この手の映画でドイツ人は徹底して馬鹿っぽく描かれるけど、それでよいのか?(ユリア・イェンチも他の女優たちに比べると、ブスだなあ…と思えて仕方ない。)
主役(の一人)のイヴァン・バルネフはブルガリア人。台詞が少ない。年齢不詳系。ジェームズ・ マカヴォイっぽく、でもずっと嫌みなく役者としても格上。(実際、このヤン・ジーチェという恩知らずで<チェコ人の風上にも置けない>主役をマカヴォイとかが演じたら、まともに嫌な奴になってしまったことだろう。)
語学堪能でしかも「ドイツ語わかりません」を装う気骨の給仕長をもう少し描いて欲しかった。渋い素敵なおじさまです。
映画が大ヒットのおかげか、「池澤直樹個人編集・世界文学全集」にて邦訳決定!!!

Kocmoc Kocma