「シャマランらしさはどこへやら」エアベンダー 広谷賢次さんの映画レビュー(感想・評価)
シャマランらしさはどこへやら
クリックして本文を読む
シャマランが娘のために作ったというだけはあり、全体的に子供向けの雰囲気になったファンタジー大作。気・水・土・火の4つの王国からなる世界に現れる救世主“アバター”を巡って、世界の和を乱そうとする火の国と他国の戦士たちの戦いが描かれる。
これまでのシャマラン映画にあったようなハッタリやサプライズはほとんどなく、どこかで耳にしたことのあるような物語が映画を引っ張っていく。しかも語りは今まで以上にスムーズ。フィラデルフィアも出てこなければ、自らの出演も無しで、シャマランとしては新しいことをやっているつもりなのかもしれないが、演出が物語に埋没していて、どうも面白くない。
一応、お金と気合の入ったCGのスペクタクルもあるが、これもどこかで見たことがあるような映像でまったく圧倒されない。続編を仄めかす終わり方だが、ヒットするのだろうか?
コメントする