ザ・ファイターのレビュー・感想・評価
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ボクシング描写は少ないですが…
相変わらずの視覚的な役作り…クリスチャン・ベール、若干ひく位凄いことになってました。
ボクシング描写は少ないですが、見終わった後に「映画を観たぞ!」って気がします。
お腹いっぱいです。
ミッキーは「強くなりたい、勝ちたい」とひたむきに努力をする。ただ、...
ミッキーは「強くなりたい、勝ちたい」とひたむきに努力をする。ただ、周りもサポートをしていないわけではない。そのサポートする側があまりにも傲慢な「してやってる」感がある。
家族は、その家族にとっての当たり前でなくてはいけない。互いに尊厳と感謝は忘れてはいけないが。。。
尊敬と夢
尊敬されない親、兄、姉はつらいが、親、兄、姉を尊敬しきれない子、弟、妹もつらい。
家族はいい意味でも悪い意味でも離れがたく、問題があってもそれを問題だと気付きたくない雰囲気があり、恒常化してしまう。
兄から受け継いだ夢を実現する過程で兄に振り回され、ただ尊敬できる部分は確かに残っていて尊敬したい気持ちもある。しかし社会から見れば彼はクズであり、実際クズな部分も大きい。そんな中自分のために受け入れたいすべてを受け入れた弟の寛容さを含めた人間性はすごいと感じた。
映画としても、それぞれの登場人物に同調できる部分があり、また勝利の瞬間の高揚が気持ちいい。
ボクシング映画ではなく家族の物語だった。最初からそう思って観ればか...
ボクシング映画ではなく家族の物語だった。最初からそう思って観ればかなり良い作品。周りの俳優もよかったな。お母さんがと姉たちがリアル。
A- (これぞ演技!)
A-
・主人公を全力で応援したくなる!
・姉妹達がクズすぎる(>人<;)
・C・ベール(他の映画:バットマン)の演技→A+☆
・感動→涙出ます(;_;)
・兄弟愛必見!
・実話だなんて信じられないw
→ツイッター: @Joey_movies
フォロー待ってます(*^^*)
脇を固める俳優陣の演技に脱帽せよ
クリスチャン・ベールとメリッサ・レオの演技が素晴らしかったです。
特にメリッサのミッキー(マーク・ウォールバーグ)に対する身勝手な愛情が、こういうお母さんているよね(笑)と思わせイライラさせてくれる。笑
凄い引力のあるお母さんです。
エイミー・アダムスの威勢の良い彼女も物語を盛り上げてくれます。
でも肝心の主人公ミッキーに中々入り込めない。
マーク・ウォールバーグの演技が下手だという訳ではありません。
彼の様々な葛藤が何か他人事のように感じます。
もっと彼の心にフィーチャーして欲しかった。
最後の試合も、流れは劇的なのに只のテレビ中継を見ているようです。
全体通してミッキーの映画として観るのであれば、ドキュメンタリーの方が200%面白いのではないでしょうか。
物語の主軸のミッキーと、そのボクシングシーンが面白くないという悲しい出来。
「俳優陣の演技を評して、星二つ☆☆です!」
あーあ…演技を鑑賞するより物語を観たい。
と、ぼやかずにはいられない。
物語よりも主役よりも目立つ母と兄の存在
総合75点 ( ストーリー:70点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
どうしようもない駄目な母親と兄を演じた2人がアカデミー助演賞を受賞したが、実際この2人の存在感が主人公よりも目立っていた。誰かと思って調べてみたら、母親役のメリッサ・レオは「フローズン・リバー」で真に迫る演技をしていた女優だったし、兄役のクリスチャン・ベールは「マシニスト」で凄い減量をして鬼気迫る演技をしていた俳優だった。特に兄役の演技は本物の町の屑役を実にうまく演じていた。公式サイトによると、減量したり髪を抜いたり歯を矯正したりして役作りしてきたそうだ。いつまでも自分を子ども扱いして食い物にしようとする家族のしがらみに縛られて、自分の人生について自分で正しい判断が出来ない主人公にはむしろ苛立ちすら感じた。
後半は物語は自分の予想とは違う方向に進んで、ボクシングだけの話ではなくなるのだが、それで本人たちが上手くいっているのならばそれでいいのだろう。試合の場面もそこそこ面白かったし、自分ならばこんな家族は嫌だと思ったけれども家族の演技と描き方がこの作品の良い特徴になっていた。
切っても切れぬ家族の絆
実在のボクサー兄弟の伝記映画。
表向きはボクシング映画だが、実際はワケあり家族の物語。
ミッキー・ウォードは真面目で才能あるボクサー。が、一向に芽が出ないでいた。
ミッキーの周りが足を引っ張っていた。
マネージャーの母は試合のスケジュールもファイトマネーも独占。無茶な試合を組む時も。
父は存在感薄く、姉たちは超性悪軍団。
そして、兄のディッキー。ミッキーがボクサーを目指すきっかけとなった名ボクサーだったが、ヤクと過去の栄光に溺れ、落ちぶれた身。母も兄贔屓。
ミッキーはバーで働くシャーリーンと出会い、彼女の支えでボクサーとして再出発する。
が、気の強いシャーリーンはミッキーと家族を強引に離れさせようとする。
ミッキーにとっては家族もシャーリーンも必要な存在。
しかし、家族もシャーリーンも分かり合おうとせず、激しく衝突ばかりする。
ミッキーは常に板挟み。
そんな時、状況を打破したのが、ディッキー。
思わぬトラブルで入れられた刑務所内で、過去と悪循環を断ち切る決意をする。ヤクとも決別する。
喧嘩したミッキーとシャーリーンの中も取り繕う。
全ては弟の為に。自分が果たせなかった夢を果たそうとする弟の為に。
結束無くして夢は果たせない。
切っても切れぬ家族の絆。
決して美しい家族再生の物語ではないが、確かに新たな一歩を踏み出す家族の物語。
ボクシング・シーンは臨場感満点。
役者たちは皆、熱演。
中でも、兄ディッキーに扮するクリスチャン・ベールが圧巻。
ある兄弟の物語
この映画で最も重要なのはもちろんミッキーとディッキーである。ミッキーはトレーナーである兄がヤク中で、はっきり言うと邪魔だと思っている。ディッキー以外の家族もミッキーがやることなすことすべてに口出してくる。ミッキーはそれが自分のためだと知っているから口に出して嫌とは言えないし、第一彼のトレーナーが務まるのはディッキーだけだ。そのジレンマに悩むミッキーをウォルバーグは抑えめな演技で好演。対してディッキーを演じるベールはかなり狂った演技を披露してくれる。彼はディッキーに完全になりきり、劇中でも髪の毛が薄くなったり、クスリの影響で痩せたりとロバート・デ・ニーロなみの役作りだ。彼らの脇を固める俳優陣も素晴らしい。
久々に「スポーツ映画」を見させてもらった。
(11年4月6日)
まぁまぁ楽しめた
まぁまぁ面白かった
しあわせの隠れ場所>ザ・ファイター<クラッシュ
ってとこですかね
最近の映画では
面白い方です
もうちょっと格闘シーンがあったら
評価は5でした
しかしやっぱクリスチャン・ベールは
凄いと思いました
アカデミー賞おめでとう!
欲で団結したモンスター家族は強い!!
兄のディッキーを演じたクリスチャン・ベールを見て、その変貌ぶりに驚く。贅肉をすっかり落とし、歯はボクシングによるものかヤクのせいか数本欠けている。落ちくぼんだ目には、時折、狂気が宿る。
かつては町の英雄ともてはやされ、母アリス(メリッサ・レオ)に溺愛されるディッキーは再起を目論むが、実際には弟のミッキーをダシにタイトルマネーをピンハネすることしか考えていない。
母アリスもまた、堅実にボクサー人生を歩もうとするミッキーの人格など無視だ。逆に落ちるだけ落ちたディッキーを溺愛する。このふたり、見ていてシラけるほどの身勝手さを発揮し、組んでミッキーを骨の随まで吸い尽くそうという勢いに圧倒される。
憎まれっ子、世にはばかるではないが、このふたり、さんざ悪態をつきながら第83回アカデミー賞の助演男優賞と助演女優賞をかっさらっている。見事なまでにジコチューのモンスターと化し、ミッキーにとって悪魔のような家族を熱演している。
身内を信じられなくなったミッキーにとって唯一のよりどころが、バーで知り合った恋人のシャーリーンだ。
これが、あの狂人ふたりを相手に一歩も引けをとらない。エイミー・アダムスが芯の強さを発揮する。ただ彼女とて、自分が大嫌いな家族からミッキーを引き離したいという、自己欲だけで動いていることに変わりはない。ボクシングは素人で、ミッキーに専門的なアドバイスはできない。
ミッキーは自己欲だらけの畑の中に放り込まれたような生活だ。
それでも家族を断ち切れないのは、彼の優しさとは言い切れず、むしろ頼るものを失うのが怖いのであって、これもまた自己欲に過ぎない。
最後は、バラバラになった家族が世界チャンピオンという夢に向けてひとつになるというお決まりの筋書きだが、決して自己欲が消えてなくならないところが、この家族の力強いところだ。シャーリーンまで巻き込んで、欲で団結した家族は、したたかに雪だるまのように大きくなっていくのだろう。
試合は、もう立ち上がれないほどやられっぱなしで、なぜ急に逆襲に転じられるのか不思議だが、「ロッキー」のショー的な演出とは違う。カメラワークがボクシングのTV中継に近い。また手持ちカメラの位置が必ずしもベストポジションでないところが逆に臨場感を高めている。
編集も素晴らしい。とくにチャンピオン戦のあとのリングサイド。家族の歓喜を深追いしないカット割りが絶妙。
クリスチャン・ベールという俳優、これまで暗いイメージしかなかった。
それが、チャンピオン戦を前にした合同記者会見では、ちゃっかりプレス写真の隅に入り込むなど、茶目っ気のある一面が出た。
これぞ、プロの役者魂だ!!
クライマックスの試合は、
もちろん大興奮したのですが、
その前の調印式シーンでの、クリスチャン・ベールの
細かい演技に『ダークナイト』で魅せた故ヒース・レジャーの
ジョーカー役の演技が重なって、思わぬところで、感涙しちゃったよ(合掌)
今、レビューを書く前に、
予告編をHPで見ました。
本編の興奮がリアルに蘇ってきて、
目に涙を浮かべ、自宅PC前でガッツポーズをしてしまいました。
実話ベースというのは知っていましたが、
エンドロール冒頭に本人達が登場するのはサプライズでした。
感動系のスポーツものだろうな、
というのは見るまえから明白。だから、
感動して泣けるのは、ある意味当たり前でしょう。
鑑賞前に最大の関心をもっていたのは、
そんな具合にストーリーの事前予測が、
ついていたのにも関わらず、アカデミー賞で、
なんで助演系の2部門を独占できたのか。しかも、
女優賞に至っては、受賞をしたメリッサ・レオだけでなく、
同じ作品からエイミー・アダムスもノミネートされてしまうほど。
昨年、同じくスポーツ系の実話もので、
サンドラ・ブロックが主演女優賞を獲っていましたから、
アカデミー委員たちは実話好きなんだろう、とこちらも、
予測が立ちますが、それにしても、独占&多数のノミネートは異例かと。
鑑賞後いや、鑑賞中から、
「こりゃ、助演賞、獲るわな」と白旗&脱帽。
メリッサ・レオがいたばかりに、
受賞を逃したエイミー・アダムスが、
ちょっぴりかわいそうになりました。
メリッサ・レオの場合は、昨年の
『フローズン・リバー』で主演女優賞を
獲ってもおかしくないほどの熱演を魅せて
くれていましたので、合わせ技一本での受賞だったのでしょう。
なんか、去年のケイト・ウィンスレットと受賞パターンが似ていますね♪
クリスチャン・ベールは、
痩せただけでなく、髪の毛も歯も抜いていましたよね(たぶん)。
この役作り、役者魂!には頭が上がりません。
すげぇな!!
言葉を失っていたところ、
調印式での、あの細かく、
遊び心?狂気?っぽい振る舞い。
『ダークナイト』の
ヒース・レジャーが乗り移ったかのようで、
一瞬笑顔を浮かべたのち、涙が止まらなくなってしまいました。
あなたの好演は受け継がれている
理解してくれたのは友や家族だけではない
遺作にてガチでぶつかり合った共演者も魂をわかってくれている
わたしにとって最高の涙腺のツボは、
クライマックスのボクシングシーンではなく、
この調印式のシーンになってしまいました。
これは、とってもうれしい誤算でした(涙交じりの笑顔)
★彡 ★彡
客電点灯後、
余韻に浸りたくて、
しばらく席を立ちませんでした。
ストーリー以上に、役者の演技に、
もうしばらく酔っていたかったのです。
脇のキャラが立ちすぎて、影が薄くなってしまった
マーク・ウォールバーグ。でも、それは役を忠実に
演じた最高の結果だと思います。あの役で目立ってしまったら、逆にまずいですよ。
リング上だけではなく、
それ以外の場でも戦いを魅せてくれた今作。
役者のみなさまは5点では足りませんが、
実話ベースというのを差し引いて、総合では4.5点とします。
採点辛いかな・・・。
ボディ、くらっちゃうかな・・・(苦笑)
ファイトシーンがどこまで実話に忠実なのか知りたいところ
2011年アメリカ映画。115分。2011年12本目の作品。クリスチャン・ベールがオスカー助演男優賞を取った作品。
内容は:
1,かつてはその才能を有望されながらさっぱりなボクサーは、今日も試合に負ける。
2,そんな彼に一人のプロモーターがやってきて、トレーナーでありドラッグ中毒の兄やマネージャーの母と縁を切ってボクシングするなら面倒みてやるとオファーしてくる。
3,恋人のアドバイスもあり、彼は家族と縁を切ってボクシングすると連戦連勝しだし、ついに世界戦にまで上り詰める。
教養がなければオツムもない人々が生活苦を乗り超えようと、試行錯誤をしながらがんばっていくお話。みんな一生懸命でぎりぎりだから、身内ですらも利用する。当然のように、そんな家族は仲たがいするが、それでも最終的にまた結束する。
ほんとバカだなと思うけど、こんな素直なバカさが観ていてちょっと憧れる。最後のお父さんがお母さんに言った言葉なんて、すごくバカな発言だけど、裏を返せば本当に素直で正直。そんな人々が繰り広げる群像劇。
アメリカのボクシング映画というのは、アメリカの草の根世界を描くのにピッタリなジャンルなのだと思う。
「ロッキー」ほどドラマチックじゃないし、エキサイティングでもないけど、実話がベースになっていることから当然、説得力はこちらの方が上。
こういうアメリカの下町映画は好きです。
おなごは強い
ダメ家族の再生物語。
主人公ミッキーは何度ミスマッチを組まれても、兄への憧れを断ち切れない、煮え切らない男。
兄のディッキーはジュガー・レイ・レナードからダウンを奪ったことを唯一の誇りとして、今はヤクにおぼれるダメ男。
母親は自分が一番ミッキーとボクシングのことを分かっていると思いこんでいるが、実はダメなマネージャー。
ミッキーの恋人は自分とミッキーの幸せだけを願い、ミッキーと家族の絆を理解しようとしない。
姉妹と父親は周りで騒いでいるだけ。
そんなダメ家族が最後はミッキーの世界チャンピオンへの道でひとつにまとまる。
ウェルターの重量感はでているが、腹のエグレで伊勢谷の勝ち。
今、俺は、変わる。
学校の宿題は、やったほうがいいに決まっている。自分のためになるに決まっている。よくわかっている。だけれど、ゲームやテレビで1日が終わっていく。そんな毎日だったのに、ある日、ある時、突然勉強をしだす。次の日も。その次の日も。毎日。欠かさず。
寝る前に歯は磨いたほうがいいに決まっている。虫歯の予防になるに決まっている。よくわかっている。だけれど、洗面所に行かずに布団に入る。そんな毎日だったのに、ある日、ある晩、突然歯磨きをしだす。次の日も。その次の日も。毎日。欠かさず。
そういう感覚を思い出させてくれる、いい映画でした。
全46件中、21~40件目を表示