劇場公開日 2009年4月10日

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「壮大な叙事詩」レッドクリフ Part II 未来への最終決戦 shikahikoさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5壮大な叙事詩

2009年4月16日
鑑賞方法:映画館

興奮

知的

最後の決戦を前に、連合軍の成立と、
一人ひとりの登場人物の人となりを、
こまめに描こうとしたⅠも楽しめたので、
Ⅱの公開を楽しみにしていた。
開戦までの、両軍の知略と、
それぞれの思いを込めた「嵐の前の静けさ」。
この描きこみがあったからこそ、
終盤の戦闘シーンの圧倒的な迫力が生み出されたのだと思う。
ただ、作品の流れに緩急をつけようとしたのであろうけれど、
決戦中に、わが愛するじゃじゃ馬の尚香と、
曹操軍の兵士孫叔材の逸話を挿入したのは、
結果的に作品の流れを断ち切ってしまい、
失敗ではなかったかと僕は思う。
とはいえ、約2時間30分を飽きさせず、
ホメーロスの叙事詩を読むような、
壮大なスケールの作品に仕上げた、
ジョン・ウー監督に拍手です。

shikahiko