ノルウェイの森のレビュー・感想・評価
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文学的な匂いのする秀作
村上春樹さんの小説の雰囲気がすごくでていて文学的な匂いのする映画です。
美しい映像とセリフのひとつひとつと役者の方々の演技も村上春樹さんの世界観をとても大切にされていて文学的に徹しているように思います。
ベストセラー小説の映像化として成功しているのではないでしょうか。
自分は好きです。
一村上春樹ファンから言わせてもらうと、この映画は村上春樹の生と性をかなり上手く表現していると感じた。レビューを書いてる人の中ではただのエロ中心の官能小説と思われてるかもしれないのはとても残念だ。
訳ありな3人の三角関係は見応えがあった。
キャスティングもなかなか良く、特に水原希子なんかはぴったりだった。
映像はきれい。映像はね。 ホンマ純文学を映像化しているのがプンプン...
悪くないです。
いつかそれがぽろぽろとこぼれ落ちていく日が来る。
雪の結晶のように繊細であって触れると消えてなくなってしまう。
だから一秒一秒を丁寧に扱ってあげなくてはならない映画だった。
どこで停止ボタンを押してもポストカードになるであろう綺麗な映像。
アップの描写が多いのは後ろをぼかすためであって、それは人物だけをより浮かび上がらせるため。
原作を読んだあとに映画を観る、というのは初めてだった。
この場面でワタナベはこう考えているんだよなぁ、と記憶と答えあわせをする感覚。
やはり印象強く残っているのに端折られている部分が多すぎる。
突撃隊がいかに変人であるか。(劇中では名前さえもふれられない)なぜレイコさんが施設にいるのか。緑とワタナベが初めてキスをしたときに聞こえていたサイレンの音、など。
本を読んでいない人は、映画を理解できるのだろうか。
あまりにぶつ切りな感覚だったので、本当はすべてのシーンを撮影しているのだけれど、時間の都合上見どころを厳選したダイジェスト版、といった感じだった。
この映画では街が描かれることはなかった。
シーンはほとんどが家の中か自然の中。すごく閉鎖的で、それがワタナベと直子のまわりとの人間関係を浮かび上がらせていた。
大切な人を失った苦しみは、優しさやぬくもりなどほかのもので癒すことはできない。苦しみを受け入れて、そこから学ぶことしかできない。その学んだことは、次にやってくる悲しみに対して何の力も持たないけれど。
わたしたちはいま、両手いっぱいに大切な人たちを抱えている。
いつかそれがぽろぽろとこぼれ落ちていく日が来る。
その日のことを考えると恐ろしくてたまらない。
そしていまがどれほど幸せであるかをかみしめなくてはならない。
2011/1/21 @多摩センター
浮遊感から溢れる美しい台詞
壮大な生の美
暗すぎ
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