ウォッチメンのレビュー・感想・評価
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リアルヒーロー
某ドラマの警察官も公務員!というセリフを思い出させる作品。世界を核戦争から救うために超人たちが立ち向かう映画だ。嘘だ。
ヒーローという重圧を耐えうる人間は元から狂人なのかもしれない。もしくは狂人としての振る舞いがヒーローのように映るだけで、この世にそんなものは居ないのかもしれない。だから最後には、皆ある種の狂気の中で死んでゆく。ダークヒーローではないリアルヒーローの話なのだ。
語り部であるロールシャッハは友人宅へ鍵を破壊して不法侵入したり、犯人を見つけるために参考人の指をへし折る要注意人物なので、明るい勧善懲悪ヒーローものを見たい方は見ない方がいい。
精神的超人・ロールシャッハ
まずDCヒーローの傾向として、
強ければ強いヒーロー程メンタルが弱くなる傾向になります(笑)
そんななかロールシャッハは
バットマンよりもメンタル面では超人であり、
絶対的正義の元でヒーロー活動をしています。
では、皆さんに問います
正義のヒーローの定義ってなんですか?
悪を挫き、弱きを助け、安寧を求める
どうでしょうか?
どれか当てはまりましたか?
勿論、当てはまる事もありますし、
当てはまらない場合もあります。
正義とは力の方向性であって、
力を押し通した時に、価値観が合えば正義、
合わない時に悪になるのです。
そしてこの映画では
統制の取れていない角のたった世界に
強大な必要悪が必要悪を作り上げる事で
纏まらせる事で安寧を作り上げます。
その必要悪に対してロールシャッハは
たった一人で立ち向かうんです。
確実に、目の前に死が立っていても、
無実の人が死んで良いわけがない
そんな正義がまかり通って良いわけがない
この映画を観ることでわかります。
バットマンだって、スーパーマンだって
スパイダーマンだって、キャプテンアメリカだって
他にもヒーロー活動をしている者は沢山いますが、
これだけははっきり言えます。
間違いなく、本当のヒーローは
ロールシャッハだけであると、
そして彼より愚直で孤独な者は存在しないと。
彼は間違いなく私の中のヒーローです。
彼以上に、ヒーローの基盤となる者はいません。
深過ぎる…
物凄く久し振りに鑑賞しましたが、深過ぎる…。
誰目線で観るのかによって、結末の印象がかなり変わると思う。
私は どっちの考え方も解る故に、どちらが正しいのか答えが出なかった。
今のヒーロー像は、正にロールシャッハ側だと思うけど、現実はオジマンディアスが正しいのかも知れない…とも思う。
終盤で、殴られてもいっさい手を出さなかったオジマンディアスにも、ある意味胸を打たれたし、ジョンに詰め寄るロールシャッハにも胸が苦しくなった。
ただ単に、誰が観ても解り易い 勧善懲悪のヒーローものと違って、かなり現実的でリアルな内容だと思う。
それぞれの苦悩が押し寄せてきて、観終わってからも自問自答してましたね…。
本当に考えさせられる作品です。
原作のナンセンスな部分をマイルドに、そこそこの映画に仕上がっている
原作ファンです。ほぼ原作に忠実に作ってありますね。
そこそこ面白い作品に仕上がっています。
原作と映画で決定的に違うのはオジマンディアスの計画の中身ですね。私がこの映画に期待したのはその部分の映像化だったので肩透かしを食らいました。
映画では自分が第3の脅威となることで各国を団結させるというまともで、現実的な計画でした。
コミック版での計画ははっきり言ってナンセンスです。実現可能とも思えません。あのコメディアンが”悪質な冗談”だと絶望するほど…。
でも、あのオチあってこそのウォッチメンでしょう。
映像化は難しかったんだと思います。本当に馬鹿みたいな計画ですから。それでもスタッフにはチャレンジして欲しかった。そこだけ残念。映画全体としては可もなく不可もなくって感じ。
人間らしいヒーローもの
ウォッチメンは今までのヒーローものに比べたら、人間らしい苦悩が描かれているのかもしれない。最終的には世界平和のためには犠牲にするものがあるという話だったのかな。名作と言われる作品なんだろうけど、私には理解できずなかなか話にのめり込めなかった。
ヒーローってなんだっけ
原作は知らないけれど、映画としてすごくクオリティが高いと思う。
ただ説明不足な感はやっぱりあって、
特に自分は、中盤までずっとコメディアンを殺したのはロールシャッハだと勘違いしてたっていう。
あ、それとヒーローものだと思って観ると痛い目に遭います。
少なくとも家族で観るようなもんじゃないし、
現にうちの妻は知らずに観始めてリタイヤしました。
原作ファンに限らず賛否両論みたいですけど、
評価の振れ幅がある意味「名作」であることの証かな、と思います。
258-50
Never compromise.
ロールシャッハみたいに生きたい。
原作とはだいぶ違うらしいけど、シリアスヒーローもの好きだから楽しめた。
(映像3 脚本5 演出5 音楽4 配役5)×4=88
正義の偶像(ヒーロー)、偽りの虚像(平和)
まだDCフィルム・ユニバースが始まる前、2009年にザック・スナイダーが同名グラフィックノベルを基に手掛けたコミック・ヒーロー映画。
アメリカ近代史の数々の出来事や事件。その陰には、ヒーローたちの存在があった…。
第二次大戦前に結集した初代“ミニッツメン”。
時が流れ、ヒーローたちが入れ替わり、80年代名を轟かすは、“ウォッチメン”。
コメディアン、ロールシャッハ、Dr.マンハッタン、ナイトオウルⅡ世、シルク・スペクターⅡ、オジマンディアス…。
既存のヒーローを彷彿させたり、見た目も個性もインパクト大。
力を合わせ、巨悪と戦う!
…なんて話では断じて無い!
後にスナイダーが手掛けるDCユニバースの原点を見て取れるほど、ダークで重苦しい。
そもそも、彼らを“ヒーロー”と呼んでいいべきか。
コメディアンは民間人にも銃口を向ける。
マスクの染み(?)が不気味に動くロールシャッハはダークヒーローと言うより、ヴィランにしか見えない。(でも、個人的にウォッチメンの中で一番好きなのはロールシャッハ)
誰よりも強烈インパクトのDr.マンハッタンは神の如き力と存在で、その誕生は悲劇。
各々何かしら重荷や闇を抱え、関係も複雑。
でも、これがヒーローのリアルかもしれない。
普通の人とかけ離れた能力を持った悩める内面の者たちの集団。
アベンジャーズは理想的なファンタジーに過ぎない。(“ヒーロー映画”としとは最高だけど)
話は…
何者かに殺されたコメディアン。
世界では核戦争の緊張高まる。
そこには、恐るべき陰謀が…。
とにかくエピソードが多く、散漫し、巧く纏まっているとは言い難い。
各ヒーローたちも充分に見せ場が儲けられているとは言えず、どうしてもロールシャッハとDr.マンハッタンしか印象が残らない。(Dr.マンハッタンなんて彼一人で単独映画が作れる)
ヒーロー映画としては面白味に欠けるが、訴えるものはなかなかズシンと響く。
陰謀の黒幕は、仲間の一人。
だが、決して悪の道に堕ちたとか、そんな理由じゃない。
彼には彼なりの、正義や平和の考えや行動。
一人は真っ向から反対する。どんな時でも正義は貫くべきだ、と。
どちらの言い分にも是非はある。
仲間内でも天秤に架けたように揺れ動く。
彼らが取ったのは…
この“平和”を守る。
確かに真っ当ではない。
“正義”という矜持を失うのも厭わない“平和”の妥当。
犠牲を出してでも。
真実に蓋をし、まるで神か何かのように世界を守り、平和を固持する。
彼らは、ヒーローか。
ならば、ヒーローとは何だ? その存在の意味は?
ロールシャッハ記にはこう記されるだろう。
“20XX年。X月X日。
今日も偶像(ヒーロー)が虚像(平和)を守った”
かなり長いしつまらない!!
かなり長いしわざと小難しくしてあってヒーローものなのに心躍る事もなくつまらないです。米ソ冷戦は国際金融資本による八百長ですが、仮にもヒーローを名乗る人たちが誰一人として真相を見抜けなかった事は今となってはおかしいです。原作が古いとはいえ2009年の映画なので企画にギリギリGOが出てしまったのでしょう。アメリカはベトナム戦争で負けましたが、ニクソンの要請でDr.マンハッタンが参戦して皆殺しにした事になっているのは、アメリカらしくて笑えます。終盤は悲壮感がありますが、この作品でザック・スナイダーがDCエクステンデッド・ユニバースの製作に抜擢されたのなら、出る作品が軒並み小難しくて一般向きではないのも納得です。
Tonight, a comedian died in NY. ザック・スナイダー監督、執念の映画化
原作はアメコミ界のビックネーム、魔術師アラン・ムーアが1986年から87年にかけて発表したグラフィック・ノベルです。1986年といえばまだ冷戦中。当時よくこんな物語作ったなぁと思います。
これまで数多くの監督が映画化しようとして失敗してきた作品なのですが、それをザック・スナイダー監督が執念で映画化。やー、面白かったです。ザック・スナイダー監督がこの「ウォッチメン」を大好きなのが伝わってきますね。原作は長いので色々とはしょってありますが、原作をほぼ忠実に再現しています。超リスペクトしてるわ。難解な原作を上手くまとめた印象です。個人的にはアラン・ムーアの作品自体苦手なのですが、映画は分かりやすくなってて良かったですね。エログロはちょっとしたご愛嬌でしょう。
この物語はいうなれば、かの名作「ダークナイト」と同じオチなんですよね。最終的に偽りの上に平和を築くって所は(というかクリストファー・ノーラン監督がパクった?)。「バットマン」というネームバリューのあるキャラクターがいないので、どうしても「ダークナイト」より地味な印象になってしまうのは仕方のない所ですが、ロールシャッハという妥協しないキャラクターがいることで終わりがひと味違います。
作品は長いので観る場合は気合い入りますが、それでも何度観ても楽しめる作品です。万人向けではありませんが、王道アメコミ映画に飽きた方には是非お勧めです。
面白くない。 だけど音楽が良い、無駄に良い笑 エロイシーン多いし、...
面白くない。
だけど音楽が良い、無駄に良い笑
エロイシーン多いし、無駄にグロ描写あるし、
途中からB級だな〜と一気に見る気なくしました
悪はいないけどそれぞれの正義は貫いている
多くの犠牲を出してでも世界平和を望むべきという考えが良しとされちゃダメなんじゃないの???んん?って見てたら最後に日記が出版社に送られて終わり、ちゃんと真実を知らない歪んだ正義は良くないで締めくくられあー良かったというか安心した笑
二度は見ぬ( ̄▽ ̄;)
アメコミの革命
私が観たアメコミ映画の中でズバ抜けてNo.1の作品。映画を観て関心が高まり原作を購入した。原作も実写も共に今までのアメコミの概念を大きく覆しており、約160分ある中でアクションは比較的少ないながらもシリアスかつダークな濃いストーリーで充分に補っている。
ここからは多少のネタバレ含む。大まかな設定としては「あったかもしれない1985年」。米ソ冷戦の只中で1人のヒーローの死をきっかけに物語が展開していく。鑑賞する際に頭の片隅に置いて欲しいのが、いつの時代でも不変であり、普遍的なテーマである『正義とは?』『善悪の違いとは?』という疑問である。これらを考えつつ観ていくと面白いと思う。watchmen のキャッチフレーズとも言える「WHO WATCHES THE WATCHMEN ?」という言葉についても是非考えながら鑑賞していただきたい。この言葉に込められた意味がラストに差し掛かってから分かるようになるはず。
ロールシャッハについて。実写も原作に比較的忠実でリスペクトを感じられた。彼の存在は大きく物語の主軸となる。彼のことを狂人ととるか、はたまた崇高な理念を掲げる真のヒーローととるかは人それぞれだが、それもまたこの作品を楽しむ上でかなり重要なポイントではある。彼の日記で世界はどう変わるのか?誰にも分からない。
かなりグダグダになってしまったがこれだけは言いたい。この映画の良さが分からない人は何度でも見返すこと。是非とも観る価値の高さをわかってほしいものだ。
予習が必要か?
映画を観るときは純粋に驚いたり感動したり涙したり笑ったり凹んだり、とにかく予備知識をいっさい遮断してから観たい派なのでこの作品もいつも通りなにも知らない状態で観ました。
アメコミ物とも知らずに。
始まってすぐに戦いの場面があるのですが、普通の人達ではないというのが画面から伝わって来て、ヒーロー物!?と高揚したのもつかの間、画面の暗さも相まって、後にこの現場に現れた人物と加害者が同一人物だと思ってしばらく観るというハメにw
それからは終始淡々と話が進む…というか流れるという感じで頭の中は?で埋め尽くされたまま終盤へ。
原作はすばらしいと聞くのですがこの映画はまったくハマりませんでした。
開始30分を過ぎた辺りから退屈で眠気との戦いだったせいもあり、話が入って来なくまったく意味がわからない作品という評価です。
時々出て来るグロ描写やセック◯シーンの必要性もわかりません。
そんなもの無くても成立する話なのでは?
もしもリアリズムを追求するという意図だとすれば、火星でのシーンで一気にSFとなり冷めてしまう展開。
ザック・スナイダー監督作品はコントラストが効いた止め画の華麗さはすばらしいとは思うのですが、その画面を連続して観せ続けられると疲れきってしまいます。
B v S も劇場で観てる途中に寝てしまったので、彼の作品は肌に合わないのかもしれません。
ただ、OPだけは軽快でオシャレで唯一好きなところでした。
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