ハート・ロッカーのレビュー・感想・評価
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地雷爆発物処理班の勇者の物語!!ハートロッカー!!
この映画は素晴らしい作品!!!
緊迫感が常につまるとくに子供のベッカム地雷処理を頼まれた時の主人公の描写がとても切ない。(泣
ジェームズキャメロン監督の元奥さんだからアカデミー賞を6部門受賞したんじゃない。
この作品の良さが世界中の観客を虜にしたから最高の映画が完成して、観客にもそのアフガニスタンでの地雷爆発物処理班の攻防に共感したからこそ。!!!
描けた映画!!!!!
文句なしの5点満点!!!!
しんどい。。。
映画というより、ドキュメンタリーぽい。
ハートロッカーとは、「棺桶」と呼ばれる、爆発物処理班のこととは、後から知った。
戦争とは、こんなにもしんどいものなのですね。
当事者でもないのに。
その場にいるわけでもないのに。
ただ、「こんなことがあったよ」という映像を見ただけなのに。
いつ爆発するかも知れないとの、不安で胸がいっぱいになり、とてもしんどい。
一つ終わっては、また一つ見つかる。
また一つ見つかる。
限りない。
何だか息苦しいなと思ったら、いつの間にか、息をひそめて見守っていた。
兵士達から、「隣に友人がいるからこそ戦える」なんて言葉を耳にするけれど、その通り。
爆発物処理のプロとして、危険な場所にばかり赴くジェームス。
何も感じないのではない。
感じていては、できないのだ。
ただ、自分を必要としている人々のために動きたい。
それだけ。
愛する家族とも離れて。
アカデミー賞、9部門ノミネート、2010年3月、6部門受賞作品。
アカデミー賞らしいと言えば、「らしい」作品だと思った。
これは「個」の話
主人公ジェイムズ軍曹の人物造形が素晴らしい。不条理西部劇の名無しのガンマンのような雰囲気を持ち、判断能力も体の動きも胆力も一流(ジェレミー・レナーの動作に説得力あり)。けど、決して神懸かりでもなく、英雄的でもなく、破滅的でもない。自分の命が大事であり、引くときは引く。現地少年との心の交流という幻想も自ら振り払う。台詞の少ない終幕での空虚さも胸に響くものがある。
ここまでの人物造形、最近の映画で見たことあるだろうか。ビグロウ監督とレナーに敬服する。作品の影響がどうであれ、これは完全に「個」の物語。アクション(というよりは、見えない、或いはその場に存在しない敵とのサスペンス)演出や響きまくる音響も勿論凄かった。これは映画館で観ないとね。
戦争というドラッグをふんだんに吸い込む
人を銃で撃って殺すということは、肉が裂けて内臓と血液が飛び出すことを言う。そこに嘘をついてはいけない。それをきちんと描いているから、この作品には大きな力が宿っている。
キャストは大いに地味。レイフ・ファインズやガイ・ピアースといったベテランは、出てはいるものの脇に徹している。主演ジェレミー・レナー演じるクレイジーな兵士には、戦争というドラッグをふんだんに吸い込んだ空気感が漂っている。歩き方から眼差し、話し方、息のつき方、それらひとつひとつで丁寧に命がけの傭兵を体現してる。
カメラもとても効果的なアングルとタイミングを押さえている。この映画は“爆破”自体かなりのキーポイントとなっているのだが、その破壊行為が戦場の麻薬として観客を惑わせるのだ。正義か悪かを問わない戦争映画だからこそ、見ているものは自分で何を見ているのか考えないといけない。そこにはただひたすら、弾丸、肉、スイッチ、血、ワイヤー、人間。それしかないのだから。
戦意高揚映画
War is...
戦争は麻薬である。
このテーマが素晴らしいと思った。
以下、率直な感想
始まっていきなりドキドキさせられた。
ここでまず期待度が高まった。
しかし、中盤からちょくちょくにつまらないシーンが続く。
少々眠い気もしてきた。
「賞とったから」と期待しすぎたのだろうか。
[殺し合い]を観ているのに興奮しない。多分みせ方が悪いのだ。
ここでこの映画に対して悪い印象がでてきた。
しかし終盤。
完全にではないが悪い印象をだいぶ払拭できた。
彼は戦争という麻薬が忘れられず、戦場へ戻る。
言ってみれば異常者である。
銃をぶっ放し、爆弾を無意味に爆発させまくって「はい終わり」な映画ではなく、ちゃんとした事をテーマにしてる映画だなと感じた。
今回はちょっと評価が下がってしまったが、キャスリン・ビグロー監督の次回作に期待する。
ヒリヒリと…神経焦げ付く緊張感。
ご多聞に漏れずの面白さでした。
いや…「面白い」と表現して良いものか…扱ってる内容が内容だけに、不謹慎な気もしますが。
ネタやトリック等を持ち得ないのに、サスペンス要素満載の緊迫感。
やたらとリアルなバグダッド市街地場景。
爆発する、爆発しない…テーブルに置かれた2枚のカード。どっちを引いてしまうのか…任務期間中に延々と繰り返される爆弾ゲーム。
爆弾処理班、主要キャラ三名の現場に於ける様々な反応と対応にも、緊迫感漲っています。まさに爆発寸前の精神状態。
彼らの誰にも納得できるし、誰にも納得できない。当事者じゃないから。
神経磨り減らし、まともな精神状態じゃ生きていけない状況。
前述した様な、爆弾ゲームを楽しむ主人公ジェームズの精神も、また或る意味で磨り減っている。
そして訪れるラスト。
不思議だったのは、ラストカットに訪れた、あの奇妙な恍惚感?高揚感?を自分が感じてることでした。
仰々しい音楽に乗せての、ジェームズの勇ましい後姿。
頭にこびり付いて、暫くは離れてくれないでしょう。
サハラとディア・ハンター
賛否両論の他の方のレビューで言い尽くされているようなので、
内容については触れない。
この映画を見終わって思い出したのは「ディア・ハンター」と、
昔ビッグコミックに連載されていた、小池一夫原作・平野仁作画の漫画
「女外人部隊サハラ」だった。
「ディア・ハンター」で、クリストファー・ウォーケンが演じたロシアンルーレットの
悲惨さは、戦争が人間の心にどれ程の苦痛を与え精神を歪めてしまうかを
まざまざと見せつけてくれた。
「サハラ」の中に、地雷に処女を奪われた修道女が、地雷処理任務となり、
仲間の命を救うべく地雷を処理していく話があった。
彼女は恐るべき集中力と勘で、地雷を捜し出していく。
なぜなら地雷は彼女の愛しい恋人であり、いつ爆発するかわからない恋人と
彼女はまぐわうのだった。
「ハート・ロッカー」のジェームズ二等軍曹が、
ゲームを楽しむかのように爆発物を処理していく様と、
喜々として戦場に降り立つ表情に
「戦争=麻薬」の恐ろしさ・虚しさ・悲惨さを痛感した。
観た事に,自己嫌悪…
グラミー効果(?)で,興味を持たされ,
絶対的安全空間であるところの劇場で,戦場を疑似体験鑑賞(!?)してしまっている事が,その時点でさえ,実際の戦地では,明日をも知れない日々を送っている人々(兵士も,住民も含めて)が存在する事に,申し訳なく思え,「何か,できないんだろうか?」と,映像を観ながらも,考えさせられてしまった.
作品の方は,主人公的人物が,危険どころか死と隣り合わせの戦地から,せっかく(?),平穏無事な日常に戻れたのに,<逆に>自らを鼓舞してくれ,生きている実感を与えてくれる(?)戦場に戻ってしまうトコが,兵士礼讃的で,戦争美化っぽく感じられてしまい,嫌な後味を引きづる.
いくら,爆発をスローモーションで,捉えて叙情的に仕上げても,一瞬にして起きる戦死という名の殺人現場映像(それが,バーチャルだとしても…)なんて,チッとも,美しいもんなんかじゃないっ!
絵空事の中でも,現実でも兵士達は,「家族の為,…」,「国の為,…」に戦うというが,本当だろうか?
自分らと無関係・無関心な「誰かサンの為に,戦わされているんじゃないか?」
と少しは,疑問を持った方が,自分達自身の為にもなるんじゃ,なかろうか?
一般市民に驚く
考え込んでしまいました
何というか、レビューを書きづらい映画だと思います。
爆発物処理の話なのに、ほとんどドキドキしなかったし、
ストーリーも、主人公と周囲の人(軍人仲間や現地の人たち)との
間に何やかにやとあるにはあるのだけれど、取り立てて、という
ほどではないように思いました。
だから評価が低いかというと、そんなことは全くなくて。
そういう内容なのに、あるいは、だからこそなのか
戦場が日常であるということについて、そして私たちはそれを彼らに
押しつけているんじゃないかと、すごーくすごーく考えてしまいました。
もちろんドキュメンタリーではないのだけれど
おそらく同じような境遇にいるアメリカ兵の人たちがいて、
私たちはどれだけ彼らのことを思っているの?
米兵の存在によって生かされたり、傷つけられたりしながらも
受け入れるしかない現地の人たちのやりきれないような気持ちと、
またそれを感じているであろう米兵。それでも仕事をしなければならない
彼ら。
正常な精神状態でいられなくなるのも当然かなと。
「無事で帰ってきて」という、監督のアカデミー賞での言葉に納得しました。
気軽に見られる映画ではないけれど、私はほんとうに秀逸な映画だと
思います。
序盤の緊張感の勝利。
――twitterレビューよりコピペ(twitterID=skydog_gang)
『ハート・ロッカー』鑑賞。最初のシーンから異様な緊迫感で一気に引き込まれる。但しドラマに色気を出して娯楽に徹することができなかったのかはたまたその逆か、途中で冒頭の吸引力が薄れてしまうのが残念。それでもラストカットの「男燃え」たるや恐るべきレベル!全て許せちゃう感じ。
ビグロー監督の「男燃え」の押さえっぷりには毎度感服する。でも『ハート~』観終って最初に浮かんだ感想は「冒頭の字幕で全部言っちゃってんじゃん」だった。子供向けの絵本に「このお話の教訓は~ということです」とかわざわざ書いてあるのと同じような。あの字幕は完全にいらんと思う。
“戦争は麻薬”を実感
この作品のテーマ(というか言いたいこと)は明確です。
だって、映画の冒頭でばーーんと文字になって出るのですから。
なので、たとえ1分でも、本編が始まってから入って
そこを見逃してしまうとすべてが台無し。
必ず、ちゃんと始まる前に席について、両目をばっちり開けておきましょう。
で、そこで出る言葉とは、
「戦争は麻薬である」
本作の主人公は、イラク戦争での爆弾処理係ジェームズ二等軍曹。
周りがひるむような危険なブツでも勇敢に挑み、
黙々と処理していきます。
その姿は、兵士というよりもむしろ職人。
おそらく、彼本人、職人気質ではあるのでしょう。
でも問題は、ここが戦場であり、ジェームズが扱っているのが爆弾であるということ。
その異常なまでの緊張、「命を掛けている」というスリルにジェームズのアドレナリンは噴出します。
しかも、そんな「自分がしたいから」した行為の結果、
周囲から「すげーよ、ジェームズ!」という称賛の嵐を浴びる…
そんな興奮の二乗、三乗の結果、
彼は立派な“戦争ジャンキー”になってしまうのです。
ジェームズが戦争なしでは生きられない(輝けない)カラダであるという事実は、
終盤に、任務を終了した彼が、
家族とスーパーで買い物したり、子供をあやしたりする姿でむごいほどありありと表現されます。
普通ならば、任務が終わって幸せいっぱいのはずなのに、
ジェームズの精彩を欠いた顔といったら
そして、ラスト、彼は再び戦場へと戻っていくのです…
ベトナム戦争以来、こういった帰還兵の心の病は、
戦争で奪われた命と同様に、
戦争以降、アメリカ社会が抱える大きな問題の一つでしょう。
そういった“影”の部分の根っこにスポットを当て、
しかもそれが、“殺す”部隊ではないために
より問題が顕在化しにくい爆弾処理担当という盲点を選んだこの作品は
たしかに(特にアメリカにとっては)アカデミー賞に値するだろうなあ、と思います。
真実に似せた嘘
さてさて、話題の「ハートロッカー」をやっと鑑賞。結論から言えば、誠に残念な作品となってしまった。
後発の戦場作品でありながら、「プライベート・ライアン」「ブラックフォーク・ダウン」「ブラザーフッド」「告発の時」「リダクテッド」「ジャーヘッド」のどれも超えられなかったにも関わらず、何故だかアカデミーを受賞してしまった政治的な作品に見えてしまったのである。
この残念さは、キャメロン監督のタイタニックを見た後に、「男たちの大和」を見た陳腐さに近い。
観客は様々な作品の観賞経験から、何が真実で欺瞞であるのかを、その演出の幅を許容しながら見抜くことに常に学習を重ねている。だから後発の戦場映画が、作品の品質として至難な壁に晒されるのは無理もなく、故に「史上最大の作戦」を陳腐にした「プライベート・ライアン」の偉大な功績があったと見る。
ましてや現在も進行中の戦争を扱った作品である。戦場の今を動画サイトで閲覧できる昨今。キャスリン・ビグロー監督は、アカデミーの政治に阿ることには成功しても、同時に多くの劇場鑑賞者の目を欺き、体たらくなアカデミーの質を世界に広報した映画監督として、後世に語り継がれることになった。
陳腐なモノに墜としめた演出の逸脱を挙げると、冒頭のガイ・ピアースの爆弾処理の際に、突然近付いてきたイラク人男性。もし私が隊員ならば、迷わずに撃つ。
携帯電話で起爆させた男性。電話を目視確認できたタイミングで撃つ。
主人公の爆弾処理作業中に、突如規制線を突破して突っ込んできたタクシー運転手。撃つ。
爆弾を巻き付けられたイラク人男性。残り2分しかないのに、同僚へのリスクを冒して解除作業に取組むわけがない。安全地帯に退避してから確実に仕留める。
これが戦場であり、戦場における兵士の日常と役割であることを、ネット社会に生きる私たちは、カメラアイの動画を通して、とっくに知悉しているはずだ。
現在も進行中の戦場を描写しながら、似非な人道や真実の振りをした嘘を映画を使って発信する監督の狙いとは何なのか。イラク・アフガンに派兵される多くの米兵が日本の沖縄を中継する中で、日本人としてこの作品に対峙した時に何を考えるべきかが、ハートロッカーを批評する私たちのあるべき立場ではないのか。
唯一評価できたのが、バレット銃を使ったスナイパー戦。あのバレットは、動画サイトのどれよりも、ヤレた戦場の風景や埃感を伝えていたように思う。
心を抉るリアルな戦争描写
よくあるアメリカ万歳的なおまつりヒーロー物作品ではありません。
真面目に作られたドキュメンタリータッチの観る人の心に訴えかけるメッセージ
とも言えるかもしれません。
飛躍した例えになるかもしれませんが、
「戦争を疑似体験できる映画」
とも思えます。
主人公が任期終了後、スーパーでの買い物のシーン。
それまでの凄惨さとのギャップが世界は不条理だということを皮肉っているように見えて
身につまされました。
Avatar のように大ヒットはしないでしょうが、
観る人が観れば心に伝わる映画です。
戦争中毒
また新たな戦争の定義が誕生した…
「戦争=ドラッグ」という。
『戦場のワルツ』を見ても感じた。明らかに“戦争”が変わってきている、と。あくまでも戦争は日常の一部であって、私達の描く戦争のイメージよりも、もっと軽いのだ。
この『ハート・ロッカー』は最初から最後までほぼ戦場が舞台であり、緊迫した雰囲気が一貫して流れている。しかし、それでもどこか、見ていてわくわくしてしまったり、痛快な感情を抱いたりしてしまうのは、やはり、この映画の「戦争は麻薬である」というテーマのせいなのかもしれない。
第二次世界大戦から、武器は驚くほど発達し、戦争技術は高まるばかりだ。そして、高まれば高まるほど、戦争は間接的でゲーム感覚になっているのではないだろうか。
女性監督が作ったとは思えないハードボイルドさで、終始圧倒されてしまった。
しかしながら、この作品の持つ軽さと見易さが戦争を肯定するようにも見えて、これがアカデミー賞受賞の理由かもしれない…とも考えてしまった。
しんどい。
あの男らしい映画ばかり撮ると言う
キャスリーン・ビグローの最新作
…と言って、ニア・ダーク月夜の出来事
しか見た事ありませんけれども。
当時は、監督の名前すら
知りませんでしたけれども。
そんな事はさておき、
1000円デーなので、行ってみました。
ワタクシくらいになると
最近は、ポスターからきき映画が出来る様に
なったので、痛快娯楽作では無い事は
事前に察知していました。
もっと御気楽で楽し気なのが
観たかったのですが、
他に観たいのがありませんでした。
そんな事はさておき
興味ある方ならご存知と思われますが、
イラク戦争での爆弾処理班にスポットを
あてた物語となっております。
のっけから、ハリウッドスターが爆死して、
あんまり有名じゃない人が活躍する展開が、
「悲しいけど、これ戦争なのよね」と、言う
昔のアニメの台詞を思い起こさせます。
俳優が誰だか知らないけど、観てるうちに
感情移入されてくるので、うぐぐ、死ぬな。
と、思う様になります。
根っから戦争狂の爆弾処理エキスパートが主人公で
わざわざ危険なシチュエーションに飛び込んでは、
ひっきりなしに、爆弾処理と、銃撃戦のシーンが
繰り返されるので、見終わる頃には
くたくたになります。
アメリカと云うと、敵陣に乗り込んで
原始的とも言える相手国の戦法に
ジワジワ精神を蝕まれる印象がありますが、
この映画でも然り。
イラク兵は異星人の如くに、
人格が一切描かれておらず、
実体も定まらず現れたり、消えたり、
同国の子供や市民を犠牲にしたり、
あからさまに非人道的な
戦法で不気味に攻撃を仕掛けてきます。
完全にイラクは残虐な悪の存在として
描かれています。
この様にもろに、アメリカ側から
物事が観察されており、
この映画の場合、描き方がちょいと
偏ってませんか?と思うんですが
趣旨が、戦争やめようね。
と云う事を訴えると言うよりは、
イラクが残虐なのも、アメリカの兵士が
死んで行くのも、根本的にブッシュが悪い。
忘れるな。て事なのか。と、思いました。
要所要所にミニストリーの
アンチ・ブッシュソングが流れる
二時間の乾いた雰囲気の地獄絵図です。
疲弊必至です。スポーツドリンクでも
持参してください。
そしてワタクシは今度から
戦争映画はDVDにしておこうと思いました。
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