その土曜日、7時58分のレビュー・感想・評価
全28件中、1~20件目を表示
イメージより観やすいクライムムービー
マリサ・トメイが、エロイ(笑)
以上!!
ってのは嘘だけど、それが強烈に印象に残りました(笑)
邦題やポスターのイメージと、フィリップ・シーモア・ホフマンとイーサン・ホークの出演で、
こむずかしい話かなと思ってたら、観やすくて、すぐ引きこまれました。
途中から少しダレたけど…
他の方も言われてますが、タランティーノっぽいかな…
タランティーノを大人っぽくしたような。
75点ぐらい。
『リコリス・ピザ』主演のクーパー・ホフマンは、フィリップ・シーモア・ホフマンの息子らしい…
最近、知りました。
知ってました?
良く出来ている。
この手の映画は得意な方では無いが極めて知的でよく練られた映画である。十二分に楽しめた。一度出来上がったシナリオを解体し組み立て直しているが機を狙ったものではなく実に考え抜かれて効果的に再構築されている。サスペンス的要素はもとよりだが人物像、人間関係、ストーリー展開、見事に織り成す幾何学模様のようで、その様だけでも美しい。何故か昔見た🎦バベルを思い出した。大向こう張った大作ではないものの傑作と呼んでいい。
タランティーノ的時間軸逆転犯罪サスペンス
タランティーノ作品ほど、軽薄でエネルギッシュなキャラクターは出てこないものの、共通点は多い。
犯罪を通じて、時間軸をさかのぼって弟、兄、父親それぞれの人生を多層構造的に描いていることや、下層階級の逼迫した生活、バイタルに富み魅力的で、かつ添え物でしかない女性たちの存在など。
ベテランの監督ということだが、若いスタッフに任せて、最終決済を下したのみで、映画作りに大きく関わったようには思えない。
それとも敢えてタランティーノ風に撮ったということなのか。
大きな違いは、音楽がしょぼいこと。
2013.10.9
Veryサスペンス
全編サスペンスフルです。
①脚本:時間が少しずつ行ったり来たりしながら段々真相が明らかになる筋立てが絶妙です。
②演出・演技:何考えてんだかわからない怖い怖いホフマン選手、ビビりまくり流されまくりのホーク選手、苦悩と絶望のフィーニーの旦那、頭悪そうにズレてるトメイ女史、ルメット選手の演出意図以上の過剰演技は秀逸です。
③構成:時間が戻ったり帰ったりする度に、「え?何?」的な場面から始める演出はスリラーです。
暗い、絶望という感想多いようですが感情移入の余地を残さない客観的な演出なので、サスペンスフル、ドラマチックなエンタメといえましょう。
確かにルメット選手にしては最後が???ですが、これは脚本上のことであって演出の責任ではないです。
素晴らしい
軽いノリで行った悪事をきっかけとして、どんどん窮地に追い込まれていく。蟻地獄から逃げ出そうともがくほど、更に深みにはまっていく。緊迫感が凄くて息苦しくなる映画。こういうヒリヒリする映画は好きだ。
パーツが積み重ならずバラバラ
見応えのある映画でした。
一見、成功しているようなお兄さんと可愛いだけの妻。
甲斐性なしの弟。
成功しているが、厳しいお父さん。
話しは兄弟で、お金目当てで実の両親の宝石店を強盗するところから始まります。
いや、正確にはマリサトメイのセクシーシーンから始まります。まず男性の皆様には一発目の見所かと。
強盗を決行するものの、ひとつずつズレが生じていきバラバラになっていきます。
名映画には名演技、名シーン、名台詞がありますね。
フィリップシーモアホフマン、イーサンホーク、アルバートフィニー、マリサトメイの名演技が光りますし、標題もフィリップシーモアホフマンの名台詞から引用させていただきました。
僕の思う名シーンはフィリップシーモアホフマンが家の中をめちゃくちゃにするシーンがあるのですが、テーブルに沢山のパワーストーンのような石の入ったお皿を持ち上げてゆっくりとバラバラと石を落としていきます。
まるで自分の人生のように。
少し重ための映画かもしれませんが、今は亡きフィリップシーモアホフマンとシドニールメット監督の作品ですので、必見の価値ありです。
もうおふたりがこれ以上映画に出ることもないですからね。
全てが狂いだす・・・
マリサ・トメイの肢体に注目しながらも(笑)、悲しい物語でしたね・・・イーサン・ホークは困った立場になる役が似合いますね。 ボロクソに元夫をけなすエイミー・ライアンの演技が元々僕が持っていた「結婚なんかしても~」という考えを後押ししてくれました(笑) 1回ダメになるとこんな風に言われるか思われるんでしょうね・・・
悪魔に気付かれる前に
WOWOWにて。
『スパイダーマン』のメイおばさん二人の共演。
兄弟・夫婦・親子の関係を緻密に描く。
抜け出そうと努力するが、努力の方向が間違っていたのでボタンのかけ違いが最後には大きな連鎖になっていく。
全てが裏目裏目に出てしまうのは現実でもある。もがいても泥沼にハマってしまう。
夫婦間や親子感で悩みを共有しないこともありがちだろうし、そのことによる不満も溜まるのもリアリティあって不穏。
必要最低限の説明やセリフながら、背景は様々に想像できて、画面に映るもの全てに意味があるように思わされ、これぞ映画という感じを受ける。
演出の妙と、俳優陣の演技力に魅せられて、シンプルなテーマながら重厚感あるストーリーに仕立て上げられていて、最後まで飽きない。
5年後ぐらいにまた観たい。
以下、印象的なセリフ。
「オレの人生はパーツの合計にならない、一つ一つの結果ぎ積み重ならないんだ」
タイトルなし
金に困る同しようもない兄弟の行く末は母を間接的に殺してしまい、最後は父に殺されるという何とも後味悪い結末。無駄に時間が戻り、またそこからストーリーが始まっていくが意味あんのか疑問
重苦しいエンディング。体調がいい時に見てください。
ショッピングモールの一角にある、両親の経営する宝石店。強盗に入って金とダイヤを盗み、どうせ保険金が入るから損害はない・・・などと、弟ハンクを強盗計画に参加させる兄アンディ。拳銃もおもちゃを使い、ちょっと脅すだけの簡単な仕事だからなどと持ち掛けるが、当日店番するはずのバイトのおばちゃんが休んでしまい、母親ナネットが店にいた。ハンクが主犯を努めればすぐわかるはずだったのに、臆病なハンクは悪友のボビーに襲わせたのだ・・・
邦題となっている土曜日の朝を基点として、ハンク(ホフマン)、アンディ(ホーク)、父チャールズ(アルバート・フィニー)の視点を用いて、数日前やその後を描くスリリングな時系列編集で魅せてくれる。さすがオスカー監督だけあって、心理劇の重厚さはさすがだ。
ハンクはヤクに溺れ、会社の金を使い込み、国税局が調査に来るからと何度も会社から電話が入る。アンディは離婚してから養育費の支払いが半端ないくらいで金がない。どうせ保険金が出るんだし、銃を撃つこともないと高をくくっていたのだ。しかし、実行犯を雇ってしまったという間違いによって思わぬ不幸な方向へと進み、どん底に落とされてしまう家族。おまけにハンクの妻ジーナ(トメイ)と浮気しているというおまけつき。
どうしてここまで落ちるんだ?原因はこのハンソン家だけではなくアメリカ全体が抱える闇の部分にもあるのだろう。薬物もそうだが、酒場で雇ったボビーにしても、脅迫してくる義兄にしてもクズとしかいいようのない男たち。「ボビーならレンタカーなんか借りないわよ。すぐ盗むから」というセリフもその象徴。流れとしてはブラックコメディなのだが、ルメットが撮ればこうした重々しい作品になるのだと主張してるかのよう。
冒頭映像では、このマリサ・トメイの激しいセックスシーンとナイスバディを披露。『レスラー』(09)でも脱いでいるけど、この作品の方が魅力いっぱい。父親のアルバート・フィニーも安定の演技力でした。
原題の意味も奥深く、悪魔に知られる前に天国に着きますように・・・と、この2年後にシドニー・ルメット監督が天に召され、5年後にフィリップ・シーモア・ホフマンが若くして亡くなりました。合掌。
every Thursday
私にはあまり響かなかった。もともと何度も時間が遡るのが好きじゃないからかもしれない。
ある出来事をきっかけにどんどん事態が悪くなっていき、家族がめちゃめちゃになる。まずあの兄弟が兄弟には見えないかなって思う。ラストシーンには満足だった。ああいう終わり方は好き。演技もよかったけれども、なぜか響かなかった。
いい映画だと思う。ただ自分には合わなかっただけかな。
空回り続ける兄弟
物語の時間軸がソレゾレの登場人物や事柄によって入れ替わり渋い演出によってシンプルに話は進んで行く。
最初から最後までダメっぷりを発揮するE・ホークに賢そうだが結局は殺しまくる暴挙に出るP・S・ホフマン。
父親は息子たちの責任よりも愛する妻、兄弟の母親を殺されているからタチが悪い。
父親とE・ホークの今後が気になる。
若干粗いがウェルメイド
CD返してもらうのにすげー時間かかったり、殺人事件の容疑者かも知れないのに病院で簡単に面会出来たり、これから足がついたら絶対困るであろう業者に名刺渡したり、そりゃねえだろってとこが多々ありましたが、とにかく主人公家族の男3人の演技が素晴らしかったです。
マイケルシャノンがちょい役過ぎたのがちょっと残念でした。
落ち込む
どん底から這い上がろうとしたけどダメで更に坂道を転げるがごとくの結末に気分は落ち込む一方。自分が幸せに満たされている状態で見れば「まぁ、こんな事も世の中にはあるわよね。」と社会勉強として捉える事も出来ようが、私はそこまでの余裕はなく、見ててひたすらどん底にいる彼らが少しでも救われるようなエピソードや結末を待っていた。ハッピーエンドとまでは言わないがド不幸で終わる映画を観るには時を選ばなければと思った。
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