劇場公開日 2009年12月12日

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「破る:守る」パブリック・エネミーズ ミアさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0破る:守る

2009年12月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

幸せ

あっと言う間の141分だった。
ジョン・デリンジャーについて何一つ知らない私がこれ程画面に惹き込まれたのだから映画の醍醐味は堪能できたという事だろう。
もの足りないと言えば、捜査官メルヴィン・パーヴィスの心理的葛藤や苦悩がほとんど描かれていなかったため、深みが感じられなかった事ぐらいだ。
法を破る側と守る側の対決と言えば、重厚な演技で魅せる名優2人の丁々発止のやり取りが楽しめた「アメリカン・ギャングスター」を思い出す。
パブリック・エネミーズの2人は天才肌のジョニー・デップと秀才型クリスチャン・ベイルが、ほとんどからむ事なくそれぞれの仕事を喜々として、また誠実にこなしている。
デリンジャーに愛されたビリー役のマリオン・コティヤールも深みのある演技で役を生きている。
デリンジャーのような男に愛されることは考えようによっては大迷惑でもあるが、女としてはこれ以上の幸せはないようにも思える。何しろ彼はもう彼女だけのものなのだから。

ミア