劇場公開日 2009年12月12日

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「役者のファンでないと厳しいかもしれません」パブリック・エネミーズ septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0役者のファンでないと厳しいかもしれません

2009年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

興奮

あらぁ、これでおわりですかぁ
う~ん、なんか物足りなかったなぁ・・・

ファンの欲目を含めたとしても
人物描写に深みが欲しかったです。
ラストのクリスチャン・ベイルの
表情にはゾクッとしましたけど、それ以外は・・・。

クライマックス、
獄中のマリオン・コティヤールの場面も
最大の泣かせどころだったのでしょうが、
ストーリーの起伏にも欠け「ここが泣く所だよね」と
自己解説までしてしまう、極めて冷静な自分がそこにいました。

◇   ◇

〈 無理に引き延ばすのは清くない 〉
〈 来た道を振り返るのでなく、これから何処に向かうのかが大事 〉

実話ベースですので、
話自体は整っていました。

ただ、ジャンル?メイン?軸?が曖昧で
ギャング系なのか、ヒューマン系なのか、
すべてを描こうとしたのかどっちつかずに
なってしまっている印象が否めませんでした。

主要3キャストも、
ただカッコいい人、
ただ愁いを抱えた渋い人、
ただ魅惑を帯びた美しい人、に
なってしまっていて、バンバン
機関銃の撃ち合いをさせるだけでなく、
特に、クリスチャン・ベイルを掘り下げてもよかったのではないかと思います。

そうすれば、
もっとジョニー・デップと
対等なポジションで観られたような気がします。

あとは、
好みの問題でしょうが、
むやみに音楽を入れすぎです。

“間”で表現できる力量は持っている
名優たちなのですから、音とセリフのない
場面をもっと活用してもらいたかったです。

☆彡     ☆彡

強盗シーン、
機関銃乱射シーンは、
迫力と見応えがありましたが、
ドキドキハラハラまではしませんでした。

期待が大きすぎたのかな。Bです。

septaka