劇場公開日 2009年6月27日

  • 予告編を見る

ディア・ドクターのレビュー・感想・評価

全55件中、21~40件目を表示

4.0感想の正解がわからない。

2021年1月19日
Androidアプリから投稿

悲しい

難しい

幸せ

12年前の映画ですね。5年ほど前にも見て、もう1回見た。実は伊野(鶴瓶)が本当は医師ではなかったというオチだけ覚えていたのだが。
見てみて、はじめから、もう医師じゃないとわかって捜査する様子と、相馬(瑛太)が研修医で来て伊野と過ごす日々が、同時進行で描かれていたんだなと分かった。

この映画の趣旨って、なんなんだろうなあ。僕にはよく正解が正直わからない。
感想を書いてから他の方のレビューを読もうと思う。
医師の役割とは、患者の命をを預かる。診療、診断し治療する。また、医療現場で、他専門職へのリーダーシップを取っていく医療職として最も重い役割だ。その医師を無資格で行うということは、どういうことなんだろう。

何故、伊野は身分を偽り、医師を引く受けたのか。動機が描かれていないし、わからない。ただ、劇中で相馬と話すなかで、最初は、長くやるつもりはなかったが、やりはじめたら、次から次へ必要とされ、必死に応えてきたら、またさらに必要とされ、ずっと続けてしまったみたいな、話し方をしていた。またその時、俺には資格がないんだと告白している。(相馬は医師資格でなく、評価される程の資格の器でないと自虐していると解釈していたわけだが)。

ペースメーカーの会社員が、自分で、独学で医師をやれるのか、胃カメラまで出来るのか、聴診器を使えるのかとか、挙げれば切りがないが、信じられないし、リアリティがないかもしれないが、感じるのは、

1つ目、伊野は苦悩し、自問自答しながら、医師を続けていたということは確かということ。例えば、気胸の穿刺をする際に見せた動揺、恐怖と緊張感、それでも、自分がやるしかなかった。

2つ目、医師は知識があるだけで、務まる仕事ではなく、伊野は無資格ながら、村の人々に、安心信頼を与える存在だった事は事実だったということ。

この作品の中心は、鳥飼かづ子とのやりとり。伊野は、無資格ながら、かづ子が胃がんだと悟るが、本人が治療は希望しない事を聞き、胃潰瘍だと、かづ子に嘘を言う。かづ子の娘にもでっちあげの胃カメラの写真を見せる。(香川照之の胃)

医師であるかづ子の娘は、あの人なら、母をどんなふうに死なせたのでしょう?と最後に語るが、伊野は、果たして、どう考えていたのか。薬で痛みをやわらげ、寄り添い、心のケアでなんとかなると思っていたのか?しかし、伊野は、娘から、「母と次は1年後にしか会えない」との言葉を聞き、娘と居る時間を選ばせるために、偽物の医師を捨てる決意をする。

最後の場面、変装して、がづ子にお茶を入れに病院に現れた伊野。

かづ子は一瞬、硬直したが、優しく微笑む。
病気を治す事だけが、患者に必要なことではない。それだけはわかる瞬間だった。

なんか意味もわからかいけど、ラストシーンにほっこり。

前後したが、私は青年期からの笑福亭鶴瓶のファンだ。映画を見た動機である。鶴瓶は俳優としても一流。

看護師役の余貴美子も、好演。気胸の穿刺を指示だししたり、違和感を感じながらも、伊野の人柄に感じるところがあり、影でずっと伊野を支えていたのは間違いなく彼女だったのだろう。

研修医の相馬も最後に伊野の後継者となる
。彼はどう感じ、後を継いだのだろうか。ただ相馬は村で生き生きとし、居場所を見つけていた事は確かだ。

コメントする (0件)
共感した! 7件)
れいすけ(休眠中)

3.03.3点

2020年12月19日
PCから投稿

全体的に良かったが、もう少し最後欲しかったなあ!!!

コメントする (0件)
共感した! 0件)
asa89

4.0鶴瓶さんの役が良い

2020年5月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

現代の医師不足をコミカルに表現した作品。作品全体的に優しい雰囲気。憎めない鶴瓶さんの役がとてもよかった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
あかねちん

5.0鵺の正体

2020年4月10日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

難しい

「その嘘は罪ですか?」が、この映画のキャッチコピー。
でも”嘘”はそれだけだろうか?

平穏に過ぎていく”はず”の生活。
でも…。

何が悪で何が善なのか。人は善だけは生きていけない。
そんな、心の隅にはびこるしこりのようなものを燻出す映画です。

一見、社会問題を扱っているようにも取れるけど、そんな生易しい映画ではない。

「笑顔が一番恐ろしい」といった人がいるけど、この映画を観た後では、なんと答えたらいいのかわかりません。

この映画を観て、自分ならどうするのか、人助けって何なのか、自分の心と向き合ってみてください。

芸達者の仕事が揃ってます。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
とみいじょん

3.5無免許医師と無医村と

2020年4月5日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

知的

難しい

淡々とした物言いと佇まい、

共演す八千草薫さんも合わさり
静淑な幕引き、
正解は何でしょうか、

コメントする (0件)
共感した! 3件)
褐色の猪

3.0笑福亭鶴瓶を主演に迎え、僻地医療を題材に描いたヒューマンドラマ。

2019年9月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑福亭鶴瓶を主演に迎え、僻地医療を題材に描いたヒューマンドラマ。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
てかる

3.5ただの出来の良いヒューマンドラマ

2019年2月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

大げさではないが、じわじわと染みる内容だった。

一見して、無免許医師の町医者という設定やテーマがなかなか派手なので、最初は社会的意義やドラスティックな展開を期待してしまう。
しかしすぐに、医療や法律、ミステリや大げさなドラマを期待するのは、間違いだと気づく。
この作品が描いているのは人であり、その先の人と人の関係だと感じた。小さいが社会にも通ずる部分がある。

何にも解決策や治療法、答えを求めようとする現代人にとって、曖昧にしておいた方が良い事もある。そして結局は、正しい解決策なんか無いことの方が多いのが世の中ではないかと。

もちろん映画は監督だけで決まるものでもないが、「ゆれる」よりも幾分観やすく、違った印象を受けた。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
トミキング

2.0評価しづらい

2018年5月9日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

伊坂幸太郎のような日本的ミステリーの小細工的な巧さはあるけれど、正直だからなんんだろう。
何がしたいのかわからず、ただ監督が自分の小細工に酔いしれている美談風の物語。
中身がまるでないし、主人公はただのサイコパス。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
rage

3.0普通

2018年5月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

シンプルな話だし言いたいこともよくあること。自分には合わなかったかな。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
ちびちょ

4.0曖昧なままにしておくこと

2017年10月30日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

すごくいい映画だった。
本当のことって何なのか
資格とは一体何を必要とするのか考えさせられた。
もちろん、ついてはいけない嘘はあるけれど
お互いに突き詰めたくない事実もあると思う。
途中に娘の井川遥が、
「もし、自分が来てこのことを話さなかったら、今も彼はあの診療所で続けていて、どんなふうに母は死んでいったのか」
と、言っていた。彼の取った行為は犯罪だし、最初は彼もお金のために騙したのかもしれない。
でも、だんだんと村の人々が自分を必要としてくれ、嘘がどんどんひとり歩きしていってしまった。
何人かは、その嘘に気がつきながらも
曖昧なままにしておくことが都合が良かったのかもしれない。
本当のことも正しいことも大事なことなんだけど、わかっていながらも突き詰めないということが、うまく回っていくこともある。
わからなかったことにしておくというのも大事なことなのかもしれない。

コメントする (0件)
共感した! 5件)
七星 亜李

3.0思ってたより平凡

2016年10月30日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波

この監督ならもうちょいパンチの効いた作品かと思ったのに。
松重の台詞がよかった。

コメントする (0件)
共感した! 0件)
本まぐろトロ子

3.5それぞれの内側

2016年10月28日
iPhoneアプリから投稿

細かい心の内側まで見えるようだった。八千草さん可愛らしいなぁ

コメントする (0件)
共感した! 2件)
shumai3

4.0なかなかです!

2016年10月16日
iPhoneアプリから投稿

最初の方はやや混乱しましたが
後半はパズルピースが次々とはまっていき、気持ちのよくありながらも不思議な気持ちです。

西川監督は頭の良い方なんだなと思いました。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
@crimson_1216

2.5目新しい話ではないかな

2016年8月20日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

「常識的には悪事だけど実はやさしさに溢れてる」的な話は色んなところで見たことある話ですからねぇ。

コメントする (0件)
共感した! 1件)
ジンクス

3.5「親愛なるお医者さん」の失敗

2016年1月2日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

悲しい

年をとり弱ってきたときには、頼りになる人が身近にいるのが良いのである。この物語では、限界に近い集落で、主人公が地域住民の「親愛なるお医者さん」を演じ、身近な頼りになる人という役割を担っていた。しかし、最終的にはそれをまっとうすることができなくなってしまう。
この意味するところは何か。身近な頼りになる人の役割が医者に重心が置かれすぎてしまうと、重圧が大きく、支えきれないということなのだろう。そんな失敗談を物語にしたという印象を受けた。

コメントする (0件)
共感した! 3件)
Roy60Jin

3.5『ディア・ドクター』

2015年1月1日
フィーチャーフォンから投稿

泣ける

笑える

楽しい

松重豊と瑛太の味わい深い演技がイイ。
国宝の宝塚、八千草薫は圧巻。

人の価値観は自己満なのか金なのか、それとも愛なのか。
10÷10=1じゃない、割り切れない余りが人生であっても良い、そんな気にさせられた映画。

あと西川美和映画は乗り物横切るシーンで切ない気持ちになる。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
リッキー Rickie

3.5丁寧で繊細

2014年10月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

美しい映像と音楽。話の進み方や役者さんの演技に違和感なく感情移入できる。だからといってつまらないとか眠たくなるとかはならない西川美和さん作品の不思議。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
ミワ

4.0良い映画

2013年10月4日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

知的

この映画、極めて静かな知性によって描かれているようだ。喧噪のない世界でありながら、それぞれの声が甚く響く。登場人物の背景などに言葉を労する必要はないのであろう。静かな語りのなかに、それぞれの声が聞こえてくる。
笑福亭鶴瓶扮する伊野が投げ捨てた「白衣」は、それまでの「嘘」を意味していたばかりではなく、少しでも生き存えてもらいたいという「希望」でもあった。
看護師の大竹が、薬卸の斎門が、そして鳥飼が望んでいたものは、「希望としての嘘」であった。
そのため、最後のシーンの八千草薫演じる鳥飼の表情は、あらためて「先なき希望」を確認した表情が、そこには見て取れるのだ。
とにかく西川美和監督のこの作品は必見。

コメントする (0件)
共感した! 4件)
Macfan0102

4.5何度も観ました

2013年6月5日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

まずテンポがいいです

これは映画として非常に重要です
次に単純に映画として面白いです

ラスト泣きました

これは愛の映画です

鶴瓶は本当に役に恵まれましたね

あと題名から勘違いしやすいような、
別にいい医者が診療して回るだけの単純なお涙ちょうだいのバカ映画じゃありません

これは評価を高くつけるべき映画です
絶えず作品じたいは俯瞰で何がどうとかいうメッセージ性をわざと排除し、
セリフも説明くさい物や暑苦しいメッセージ性無しなんですけど何かが優しくあなたに伝わるはずです

映画として面白い

愛を感じる

ラスト泣ける

テンポがいい

鶴瓶は本当に役に恵まれましたね

コメントする (0件)
共感した! 3件)
猫にゃんこ

5.0瑛太は、7分丈のTシャツ&ズボンが似会うなぁ

2013年5月11日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

笑える

ずっと観たかった作品。
この期待を超えて、グっとくる良い作品。
もう1度じっくり観たい作品。

鶴瓶さんは、本当にうまいなぁ。
生まれ変わるなら、鶴瓶になりたいな。(もしくは、さまぁ~ず三村。)

鶴瓶さんは、人の話を聞き出すのが、とてもうまい。
鶴瓶と話していたら、自分がとても面白い人になった気がしそう。
理想の上司、理想のお父さんだなぁ。
なんなら、鶴瓶さんに総理大臣になってほしい。
コミュ力・判断力に調整力もあり、適任では?

こんなお医者さんいたらよいなぁ。
もちろん医師免許がなく、医師を語るのは許せることではありません。
でも、免許があっても対人能力がなかったりするよりは、
対高齢者には特に、しっかり話を聞いてくれるお医者さんが
いるだけでも、無医村よりよっぽど良い気がする。

瑛太も良いなぁ。はずれがないかんじ。
7分丈のTシャツとズボンが似会うなぁ。
(私的セクシー瑛太は『アンフェア』の役だけど・・・)

余貴美子、香川照之、八千草薫、松重豊と、これでもかってくらいの芸達者な面々。
最近の香川照之の使われ方は、うまい演技をしてくれという要求に応えているからか
鼻につくことが多いけど、今回はスーっと入ってきた。
八千草薫は“こんなおばあちゃんになりたいNo.1”です。

井川遥もすっかり演技派に変身してきましたね(無造作髪アップが素敵)。

もし私が老年になってガンがわかったら、入院せず余生を過ごしたいなぁ。
でも、もし娘が医者だったら、もし家族に入院してほしいといわれたら、
無視はできないし、つらいだろうなぁ。

娘(井川遥)があの村の医者になれば、母(八千草薫)も余生を満喫し、
村人も安泰だと思うんだけど、そううまくはいかないのかなぁ。

お話もテンポよく進み、ひきこまれる。
前作の『ゆれる』も良い作品だけど、ドロっとしたかんじが苦手だった。
でも、こちらはバランスがとても好き。
TVで野球を一緒に観るシーン、アイスが溶けてくところなどなど、絶妙。
西川監督は若くてきれいでおしゃれで、こんな作品つくっちゃうなんて、すごいなぁ。

ラストシーンは賛否両論かもしれないけど、私は好きです。

コメントする (0件)
共感した! 2件)
maricobabylon
PR U-NEXTで本編を観る