ブタがいた教室のレビュー・感想・評価
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6年2組のスペシャルな1年間
何を食べ、何を食べないかを誰かに強制されたくはない。
自分で自分のことを決められるなら、それが一番良い。
何を言い、何を言わないかを誰かに強制されたくはない。
自分で自分のことを決められるなら、それが一番良い。
今作の6年2組の生徒たちによるデイベート(討論会)のシーンは、(Wikipediaによると)台本は白紙のままで子役たちに自由に発言させたため、ドキュメンタリー風で凄い迫力がある。
観ていてつい、もらい泣きしてしまった。
6年2組の担任の星先生(妻夫木聡)は、子どもたちが自分たちで考えて結論を出すことが一番良いと思っていたんだブ。そして、最終的にはきちんと責任を取ったので立派だったと思うんだブヒ。
劇中では触れていなかったが、ペットも家畜も民法上は「物」として扱われる。法律ってそんなものだっピ。
生徒が26人(偶数)で多数決をとっているのはブッブーだが、結果よりも過程をみる映画だと思えばオッケー。
飼うと育てるは違うと思いました
これは個人的な意見です。
飼うと育てるは少し違うのではないかなとこの映画を見て思いました。飼うは、私たちが飼っているペットと同じようなものです。ペットを飼っていると思い出も沢山できます。この映画も同様に、最初は食べると言っていたのに思い出ができる度に、食べることを避けようとする子もいました。育てるは、私達が今こうしている間に、知らず知らずと育てられ、食料にされ、食べられています。私達はそれを見ていないから食べれているのです。動物に限らず思い出があると、簡単にはその人、その動物とは、手放せないと思います。だから、この映画みたいに、学校で豚を飼って食べるとなると少し残酷です。この映画の校長は動物を食べることは残酷でしょうか。みたいな風に言ってたシーンがありましたが、人の感情はそれぞれあります。実際、目の前で鶏を裁かれ食べられなくなった人もいます。私の祖父がそうでした。それを見たから食べることが残酷となって食べることが無理になったのでしょう。私も、目の前で学校で飼ってた豚を裁かれるのはもう無理です。目の前でなくても。わたしなら、その子との思い出が出来た限り何であそうと食べられないです。私からすると、自分の愛犬を食べるのと同じように思えます。この映画は凄く難しいお話でした!
命について
ぶたちゃんの歩く後ろ姿、おしりがかわいい。小学校の中を自由に闊歩する、そのシュールさ。ぶたは犬と同じくらいの認知力があるとか、聞いた覚えがある(はっきりではないけど)。自分の名前や、人の顔は識別できるかもしれない。毎日触れ合って、コミニュケーションしてりゃ、情は移りますな。ドナドナドーナード〜ナ〜。
このクラスは、毎年同窓会をやるような気がする。こんなに腹の底まで見せ合ったら、もう一生の付き合いじゃない? 愛情と責任のどちらを取るか。12才が決断を迫られる。つらいねぇ。子どもたちの涙には、思わずもらい泣き。ついでに、若かりし北村匠海を発見。
命について考えると、この結末はぬるいと思うが、解体まで見せたらトラウマになりそうだし…。テキトーな飼育では、食肉としての基準も満たさないのでは、とPちゃんの存在価値を心配してしまう。なのでラストシーンは、なんかモヤモヤしてしまった。星先生、ぶた以外に教材の候補はなかったのでしょうか。
たまたま残ってた録画で鑑賞。
すごく意味のある授業。小学生が一生懸命に考えて話す姿に心打たれる。...
すごく意味のある授業。小学生が一生懸命に考えて話す姿に心打たれる。リアル。
子供たちの方の台詞には台本がないからなおさら。
生命を考える対話。
銀の匙の映画の中でも出てきた経済動物の話。
【”飼育した動物を食するのは、命を引き継ぐ事である。”1年間育ててきた豚のPちゃんの扱いについて子供たちが、涙を流しながら真剣に話し合うシーンが忘れ難い。深遠なテーマを扱った作品でもある。】
ー4月、6年2組の担任になった星先生(妻夫木聡)は26名の子供たちに、”この子豚を一年間育てて、最後には皆で食べよう”と子豚を見せ、提案し、子供たちは興奮と困惑で騒然となる。
だが、毎日Pちゃんの世話をすることで、子供たちはPちゃんに対して、特別な思いを抱いていく。
そして、卒業式が近づいてきた時、子供たちは重大な決断を迫られる・・。-
■今作の白眉のシーン
・Pちゃんの、自分たちの卒業後の扱いについて、6年2組の子供たちが真剣に、涙を流しながら自分の素直な意見を述べるシーンであろう。
彼ら、彼女らが述べる言葉は、どれもが正しい。
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私たちは菜食主義者でない限り、普通にスーパーに行き、食材として綺麗にパッケージされた、豚肉、鶏肉、牛肉を何の違和感もなく、購入し、調理し、美味しくいただく。そして、そのお陰で日々健康に生活ができる。
だが、今作品では綺麗にパッケージする前の生身の豚を子供たちが飼育することで、普段意識しない”動物の命を頂くことにより、我々は生きている”と言う深淵なテーマを正面から取り扱っている。
・彼らが討論の末、決めた選択肢は
1.Pちゃんの世話を申し出た3年生のクラスにPちゃんの世話を引き継ぐ。
2.食肉センターに送る。
の2択であった。
だが、ここから又議論が始まる。
1案に対しては、大きくなったPちゃんの世話は危険だし、問題の引き延ばしである・・という至極真っ当な意見。
2案に対しては、情緒的な意見が多く述べられる。これも又、間違ってはいない。
そして、採決。結果は1.2案とも13票で同数。
再び、子供たちで議論。そして2度目の採決・・。
だが、最後の判断は星先生に委ねられることになる・・。
<6年2組の生徒たちは”命とはなんであるか・・”と言うとても、深遠で難しい授業を一年掛けて受けた。正解は、星先生にもない。
だが、この経験は必ず貴重な経験として、生徒たちの今後の人生に役立つ時が来るであろう。少なくとも、食事を残したり、ぞんざいに扱ったりする人間にはならないであろう。
この作品が公開された時、賛否の声が出た記憶があるが、私は深遠なテーマを正面から捉えた素晴らしき作品であると思った。>
■蛇足
生徒たちの中に、今、最も輝いている若手俳優の一人である、北村匠海さんが出演されている。分かりますかな?
クラスで豚を飼育して最後は食べる。 保護者から苦情が殺到したという...
クラスで豚を飼育して最後は食べる。
保護者から苦情が殺到したという話を聞いたが、非常に大切な授業だと思う。
人間が生きる意味、命をいただく重要さを考えさせられる。
さすがに食べるところまでは描かれなかったがブタの命について真剣に議論する子どもたちの姿には泣きそうになった。
内容もだけど、少年時代の北村匠海くんも必見
冒頭15分ほど見逃したのに、そこから30分ほどでなんだか泣きそうになった。
私なら、食べると言いつつ実際に出てきたら食べられないパターンかな…なんなら吐き気をもよおすかも。
名前つけたら無理だよな〜〜。どちらにしろトラウマになりそう。ベジタリアンになるとか、いつも泣きながら食べるとか、少なくとも豚肉苦手になりそうだなー。でも命をいただくってこういうことなんですよね。
「子どもたちに、食肉センターに送るか3年生に引き継ぐかを決めさせようと思う」という担任、「成功か失敗かを問うものではない。命に向き合うことが大切であり、本当に最終的に決めるのははじめた先生自身でなければ、責任を果たしたことにならない」という校長。
このやりとりがあってよかった。校長に救われた感。
真剣に考える子どもたちに比べ、教師の行動が多少行き当たりばったりだった。
突然のアニメと、ものすごくポップな曲のシーンは要るのかな。日常を映すだけで良かったのに。あそこまで明るく表現されるとなんか冷めた。
食肉センターに送るor3年生に引き継ぐ、どちらも人任せでは?と多少モヤモヤするものの、衛生面でも経験的にも、文字通り自分たちでブタを調理するところまではいけないだろうから、そこは仕方ないしこれこそリアルだなと思った。
ブッキー先生に習いたい
純粋に泣きました。
あのクラスに入りたい。
今の学校では、あのようない命の授業をすることは出来ないのだろうけど、子供たちに見て欲しい。
まぁ、子どもは見せられても素直になれないかもしれないけど。
なんと言っても、子ども達の演技が良い!
演技と言うか本当に泣いてたよね。
とにかく良かった!
妻夫木先生、素敵!
北村匠海がいた教室
原作未読
2008年の作品
映画館で観ることができず
DVDで何度か観た
2001年から2010年からの邦画ベスト5(あくまで個人の感想です)
『フラガール』『スウィングガールズ』『花とアリス』『百万円と苦虫女』『豚がいた教室』
これだけ系統が全く違う作品
他にも名作はあるが強く印象に残った作品としてベスト5から外せない
この作品の賛否は子供たちの討論以上に評価が分かれるだろうが
妻夫木くんが主役だけど実質は子供たちが主役
当時甘利はるながずば抜けて存在感があったが今はおそらく芸能界を引退しているだろう
むしろそれほど目立つ存在じゃなかった北村匠海が大人になって芸能界で活躍している
なかなか難しいね
議論ってこうあるべきなんだよね
なんでテレビに出てくる知識人どもはこれができないのか
浮世離れした自称インテリの端くれが上から目線で屁理屈捏ねたところで多くの一般民衆の心を揺り動かすことなんてできないよ
討論番組のMCは妻夫木演じた先生が理想であり田原総一朗のような老害中の老害を誰よりも先に降板させるべき
卒業式でみんなが歌う『スマイルアゲイン』最高
車に乗せられる時のPちゃんの悲鳴が辛い
食肉センターに送られるPちゃんを追いかける子どもたちが切ない
しかも観てる側がPちゃん目線になっていることが悲しい
エンドクレジットは卒業証書授与とPちゃんの絵で最後まで楽しめます
この作品を観るといい授業を受けたなような気がします
こんな僕でも涙を流さずにいられない名作です
まだ観ていない人は必ず観ましょう
おすすめです
ブッダを読めば答えが見つかるかも
6年2組の担任となった新米教師星(妻夫木聡)が、「1年間クラスでブタを育てて最後にみんなで食べよう」という大胆な計画を生徒たちに発表した。1990年に大阪の小学校で実際に行われた実践教育。当然のことながら賛否両論を引き起こし、大反響となった事実の映画化だそうだ。ドキュメンタリーも見たくなった・・・
“命”や“食のありがたさ”を考える教育を打ち出した若き教師であったが、生徒たちがブタに“Pちゃん”と名前を付けたことから事態は変わる。ペットとして愛着がわき、食べるなんてとんでもない!食べるためには殺さなくてはならないのだし、残酷・・・豚肉を食べることができなくなるとか、トラウマとなり子供たちのためにもならない等々、批判は想像以上に大きいものだった。
「食べる」「食べない」という究極の選択を生徒たちに議論させ、生徒たちに結論づけさせようとする先生。しかし、答えは永久に見つかりそうもない・・・クラスの人数26人の意見は真っ二つに割れてしまったのだ。他の先生たちが最終的には教師が判断するべきだと進言し、星先生が最後の一票を投じることになるのだが・・・
6年生という子供たちには白紙の脚本が渡されていたため、彼らの議論は純粋で真摯で、そして白熱する。「Pちゃんだってクラスの一員なんだし、食べるなんてできるはずがない!」「育てたのは僕らなんだから最後まで責任持たなくちゃならない!」。肯定派・否定派とも大粒の涙を流し、映画を観ている大人ですら心を揺さぶられるのです。
こうした特殊な課外授業を完全に肯定するわけにはいかないのかもしれません。だけど、“命”について真正面から取り組んだ先生の熱意は評価できるし、それによって生徒たちの自主性が育まれたことは間違いないのです。食のありがたさというテーマはいつの間にか責任問題というテーマにすり替わったかもしれないが、それが生きた授業だとも言えるのかもしれません。
教育問題としての評価はさておいて、映画としての特殊技法が光っていました。教師や親たちだけには脚本があることから、セミ・ドキュメンタリーと言えるのだろうか・・・なんとなく是枝監督の『誰も知らない』を思い出してしまいました。どうやって子供たちが涙を流しているんだろう?と驚きもしたし、思わずボロボロともらい泣きも・・・
素晴らしい道徳的映画
我が子にぜひ見せたい、素晴らしい道徳的映画でした。
子供を持つ親にも勧めたいです。
命が大切なんて、みーんな分かってる。
でも、それをちゃんと肌で感じるには、どうしたらいいのかを考える事が出来ました。
ブタを飼うなんて、先生の立場でも責任取れないしめんどくさい。
親の立場でも、怪我の心配、授業に集中出来るのか、臭い洗濯物洗うの嫌。どれも全部納得です。
でも、ブタを飼う事で子供たち同士の交流が増えたり、命には汚いめんどくさいが当たり前に側にあること、大人が思うよりずっと子供はしっかりした考えを持っていることに驚きました。
また、ブタを飼うことで、それぞれの家庭で話し合う機会が出来たのもよかったと思いました。
最後、ふたつの選択で子供達は討論しますが、どっちが正解ではなく、どちらもブタのことを真剣に思っての意見だと言うことが、きちんと伝わって来ました。
自分とは反対意見は「冷酷」など批判的な目で見てしまいますが、必ずしもそうではない事を知るいい機会でした。
子供たちが討論してるシーンがしっかりあり、観てる側にもしっかり考えさせる素晴らしい映画でした。
ブタがいた教室原作校出身です。
何度も見てます。ほぼ実体験ですからね。
実話のお話をさせていただきます。
Pちゃんのお話、食用センターに運ばれたのかどうなのかなど、全て私の記憶通り端的に説明させていただきます。
これより先は実話となりますので、ネタバレとなります。その認識をされ、下へ進んでください。
現実の世界のPちゃんの結末。
現実のPちゃんの飼育は1年では終わらず、一度後輩へ引継ぎは行われます。
そして、またその受継いだ生徒達が卒業となる際に、Pちゃんは二度目のピンチを迎えます。そして、話し合いの結果、引継ぎはされないことになり、残念ながら食用センターに運ばれることになります。
そして、全校生徒と最初に飼いだした卒業生のうちの数人で、給食として出てきたPちゃんを食べました。
給食の内容(栄養など)を説明する校内放送で
「今日の給食はPちゃんです」と放送があったのを今でも覚えています。
ただ、映画は市街地で撮影されていますが、実話は山中の田舎校。
主な作業は担当のクラスがやっていましたが、実際は全校生徒で飼っていたようなイメージでした。
これが現実のお話です。
教育映画としては優秀
食べる為に殺していると言う現実を、子どもなりに納得させる力を持つ作品。
クラスの生徒が自分の意見を言い合い、相手を言い負かそうと色々やる姿は面白い。
低学年には理解しずらい内容ではあるが年齢に応じた理解を得れば、この映画を観た意味はあると思う。
これ見たことを思い出したので。 新任教師の情熱とベテラン教師の冷や...
これ見たことを思い出したので。
新任教師の情熱とベテラン教師の冷ややかな目。
そして、新任教師が食育を目的に豚を飼育することになる。
殺して食べるのか、情が移って生かすのか。はたまた業者に処分してもらうのか。
グレーゾーンの結末はあり得ないだけに、どういうのであれちゃんと結論出してくれたのはよかったと思う。
命と食育。難しいテーマですね。 実話なんですね、これ。しかも本当は...
命と食育。難しいテーマですね。
実話なんですね、これ。しかも本当は一年どころじゃなく900日なんだとか。
賛否両論あるようですが、その情熱は素晴らしい。その情熱こそが子どもたちの心に伝わるんだと思います。
さてこの映画、楽しめたんですが結論がどうにも納得いかず。あの申し出、無にしちゃいかんでしょ。実話もそうだったんでしょうか、いやあんな人いないでしょう。ちょっとそこに無理な演出を感じてしまいました。
ネタバレのないよう書いたつもりですが、大丈夫かな(笑)
いただきます
生命を食べる、ということについて、今一度考えさせられる作品。
永遠のテーマ化してしまうからこそ、感謝の心で様々な動植物をいただこうと思えた。
しかし、同じ豚でも、ペットとして飼うのと食用の家畜として飼育するのとは違うということを、しっかり描いてほしかった。
全体的に押さえ気味というか、弱いのは、残酷だというクレームを避けるためだろうか?
食の大切さや、肉を食べることの意味も、もう少し納得できるシーンが欲しい。
その際、ベジタリアンについても触れなくてはならないと思う。
また、『食べないというより食べたくない』から、他クラスにバトンタッチするか業者に引き渡す、という人任せな二択にも少しガッカリ。
子供たちが出した精一杯の答えだ、というのはわかるが。
印象に残ったのは、ピーちゃんと別れるシーンでのカメラワーク。
子供たちがわらわら走ってトラックを追うのはありきたりだが、ピーちゃんの乗った荷台からの視点に変わるのが良かった。
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