ジェイン・オースティン 秘められた恋のレビュー・感想・評価
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今も昔も結婚に必要なものは
私には向いてない作品とは思いながらマカヴォイ出演という事で観たら、やはり向いていませんでした
かといって面白くない事もなく普通に観れました
ジェインとトムとの恋は切ないとは思うけど、それより今も昔も結婚に必要なものはやはりお金?というのが大きくて、ジェインの恋の切なさは飛んでしまってました
愛<お金とは思いたくないけど、愛があってもお金がないと生活が成り立たないもんね…と映画を観ながらもやたら現実を突き付けられたような
あのお母さんの言うてる事に納得というか
でも女性が自分のやりたい事をやって自分らしく生きていくのが難しい時代に小説を書き続けたジェイン・オースティンは幸せだったと思いたいです
主役の二人もこの時代情景も好き!
ジェイン・オースティン「高慢と偏見」誕生前の実生活が題材となり、なかなか興味深く最後まで楽しめました。まだ女性が家や身分に縛られて、感情優先の結婚がほぼなかった時代の頃がよく描かれています。「ユーモアは許せるが機知は女性の幸せの妨げになる」と実父の牧師の説教が印象づけるように。それにしても、アン・ハサウェイもオースティンが大好きで大学で論文を書いたほど研究しているだけあって、見事役柄になりきっていたように思われるし、恋の相手役だったジェームズ・マカヴィは情熱的で素敵でした。二人の田舎の舞踏会シーンと、森の中の散策デートがロマンチックでした。成就できない愛だったけれど彼との出会いによってジェインは女流作家として大きく花開いたのですね。
切ない!というわけではないけれど
「プライドと偏見」の作者を中心にしたお話。
アンハサウェイだから、見てみようと思い、DVDを手に取りました。
私は好きなタイプの作品です。
見ていると「プライドと偏見」が匂う部分が多々あって…(このお話をベースに作品を書いたということは承知ですが)
なんだかそれはそれで、面白かったです。
そしてやっぱり私が好きなのは、
舞踏会での、踊りながら短い言葉を交わしていくシーン!!!!!
この作品や、関連作品に限らず、
舞踏会のシーンが
踊りあり、人間模様を映し出してるし、音楽あり、美しい建物に衣装あり、で大好きなのですが、
この作品もとっても見ていて気持ちがいいものでした。
お気に入りの一つです。
話の流れでは、
切ないけど、しょうがないかぁ…くらいの気持ちで見ていました。
そしてこれは関係ありませんが、
エンドロールを眺めながら、
なんとなく'One Day'をもう一度見たくなりました。
なんか、雰囲気なのか… アンだからなのか…
今度レンタルして、観ます。
一番悲劇的なのは…
自分の目にはただジェインがわがままにしか見えなかった。
駆け落ちしたのにトムが兄弟を養っていると知ってハンプシャーに戻る。こんなのがいつまで続くんだと。
全体的に切ないストーリーだけど一番悲劇的なのは姉のカッサンドラだったね。
にしてもトム・ルフロイがかわいそうだった。ジェームズ・マカヴォイは永遠の推し。
自身の作品を彷彿とさせる内容に仕上がった・・・
封切で観たかったが、単館ロードショーだったので叶わなかった。この内容がどこまで史実に近いのかはわからないが、さもありなんというエピソードの数々に思わず微笑んだ。小説家って自分の体験を書く人が多いので、そうなのかもしれないと思った。何より主演の二人がハツラツとした演技を見せてくれたことがうれしい。アン・ハサウェイは「プリティ・プリンセス」のころに比べると、ずいぶん大人になったし、演技経験も積んできたと思った。アメリカ人なのにがんばってイギリス人を演じていた。ジェイムズ・マカヴォイは「ペネロピ」や「つぐない」に通じる役柄を今回もすてきに演じて魅せてくれた。自分のお気に入りの作品として、大事にしまっておきたい作品だ。
運命の皮肉。
名画座にて。
公開時に観られず、しかし早い段階で名画座に来ることを
キャッチし^^;楽しみに待っていた。
そしてこの作品、もっと早く観ていたなら当然ベスト10に
入れただろう…と思うくらい好きな作品になってしまった。
英国婦人のJ・オースティン好きは知っているけれど、
この役をA・ハサウェイが演じることに反発もあったそうだ。
どう見てもそうは見えないからだろうか^^;
ところが彼女、とてもいい演技で私達を惹きこんでくれた。
お相手のJ・マカヴォイ(私には永遠のタムナスさん)との
かけ合いも素晴らしく、機知に富んでいて観応えがあった。
親が決めた縁談にN0を掲げ、自分の気持ちに正直に生きる
女性像はかなり進歩的で、しかし経験不足を彼に指摘され、
すぐにムッとなるところなどは純粋で愛らしさに富んでいる。
反発しあう二人がどんどん惹かれ合っていく様子が楽しい。
どんなに頭脳明晰でも、金がなければただの貧乏人という
階級社会の真っ只中、貧しい牧師の家に生まれた彼女は
あれほどの文才があるにせよ、生活の足しにすらならない。
「貧乏」という言葉がこれでもかこれでもかと追い打ちをかけ、
彼らの恋愛の行く手を阻むのが観ていて本当に切なかった。
愛なんてものよりまずは現実を見よ。という周囲の呼掛けを
私にとっての現実は、愛なのよ!と切って返すような女性。
それでも家族の為に、悩んで泣いて悩んで…を繰り返した。
夢にみた愛ある結婚生活は、結局現実のものとはならず
彼女はたった42年の短い生涯を独身のまま終えるのだが、
あれほど進歩的で、がむしゃらで、真っすぐだった彼女が
(母親が言った結婚生活に対する酷い言葉の意味を理解し)
身を退いた場面で彼女は彼の幸せを選択したのだと思った。
彼が弁護士として独り立ちするためには、自分は必要ない。
私はこういう物語を観るといつも、美空ひばりの悲しい酒
「好きで添えない人の世を…」が頭に浮かんでしまうのだが、
今作を観ているときにも頭の中に流れていた^^;
だから酒に溺れてもいいという言い訳にはならないと思うが、
これが運命なんだと恰好よく締めくくる度量は自分にはない。
好きでもない人と結婚して子供を産むなんて絶対にゴメンだ。
戦国武将の奥方さま、ゴメンなさい。
歳をとって…彼らの締めくくりには涙が出た。
これが実話なら、J・オースティンは期待通りの人物だった。
(その選択は彼と彼女の成功に繋がった。これが本当の皮肉)
ジェインがいなかったら赤毛のアンもブリジット・ジョーンズもいなかった!
原題のとおり、自由で闊達な“普通の女の子”だったジェインが、
“小説家ジェイン・オースティン”になるまでのお話です。
それにしてもびっくりするのは、この当時のイギリス、
中でも富裕階級がいかにイヤなヤツばかりだったかということ。
ジェームズ・マカヴォイ演じる青年は弁護士を目指しているのですが、
当時の弁護士とは、「金持ちの財産を貧乏人から守ること」が務めである、と。
そして、貧乏な牧師の娘であるジェインと、
裕福な(でもサイアクに嫌なヤツな)叔父を頼って弟妹を養っている
貧乏学生の恋も、“お金”とゆう現実の壁にぶちあたってしまいます。
さらにこの時代のイギリスの女性たちがどれだけ不自由だったことか・・・
彼の金持ちのクソ野郎な叔父は、ジェインを招いた食事会で
「女にウィットはいらない」と言い切り、
一本気なジェインは「そんなことはない!」と真っ向から
(正しいんだからきっと理解してもらえると確信して)
議論をふっかけてしまいます。
こうゆう、傍から見ると「あー、言わなきゃいいのに…」な経験、
ワタシにも山ほどありますし、
たぶん、ちょっと口のたつ女子なら嫌と言うほど経験済みでしょう。
同席している公爵夫人のような“賢い”女性は、
思っていても口には出さず、涼しい顔をしているとゆうのに、、、
でも、ジェインがこんな「オヤジ社会 vs. おんなのこ」とゆう
後の少女文学→L文学まんまみたいな闘いをはからずもしかけてしまい、
傍から見ればバカな選択をしてまで小説家の道を選んでくれたからこそ、
当時の英国女子はもちろん後世の女子たちまで、
ジェンダーロールにとらわれず、はねっ返りでいられる自由を得られたのですね。
そう、ジェインがいなかったら、赤毛のアンも、キャンディ・キャンディも、ブリジット・ジョーンズもいなかった!!!
ラストの、ちょっと寂しげな年老いたジェインの顔に、
心から感謝したくなりました。
もっと上映館を増やしてほしい!!
アン・ハサウェイ。
大好きな女優さんの一人。
今作、2年前に英国で公開。
ようやく、日本にやってきました。
『レイチェルの結婚』同様、上映館
非常に少ない。しかも1日2回しか上映されない。
当然のことながら満席。
熱気溢れる中、開始を待ちました。
★彡 ★彡
アン・ハサウェイ、
作品に恵まれているよなぁ。
なんで、こんなに良作ばかりに出演できるんだろ。
ジェイン・オースティン。
生涯独身を貫いた英国では
シェイクスピアにならぶ、国民に愛される女性作家。
『ジェイン・オースティンの読書会』
わたしは、この作品で初めて彼女の
名前を知った学識乏しき馬鹿者です。
だから、同作を鑑賞していなければ、
彼女が、そんなに著名な人だとは知らないまま
鑑賞を、する破目になってしまうところでした。
今作、英国にて発売され話題になった
『ビカミング・ジェイン・オースティン』評伝を
ベースに製作され、本国でも話題になったそうです。
ちなみに同著、日本でも発売をされております。
この中で、特に注目を集めたのは、
ジェイン・オースティンがトム・ルフロイという
男性と結婚を真剣に考えるほどの恋に落ちていたという事実。
今作、その恋愛部分を膨らませ、製作をされました。
◇ ◇
上手いなと感心したのは、
強いイメージを持たれている人物の、
弱さを敢えてクローズアップすることで、
その人が持つ真の強さを表現したこと。
ジェイン・オースティン。
基本、表面は男勝りで、負けず嫌いなんです。
事実、男性しか参加しないクロケットに似た
英国の伝統遊戯に、服をたくし上げ参じる場面もあります。
あとは、男性を相手に、果敢に口げんかをしかけてみたり。
ただ、一方で、
作家になるまでの苦労や、
恋愛に思わず涙をこぼす場面もあるんです。
“陰と陽”とでも言いましょうか。
気の強いじゃじゃ馬で終わりそうな所を
実に自然に、その裏側を見せることによって、
人物に厚みとリアリティを与えるのと同時に、
気がつくとジェイン・オースティンの恋を、
映画館にいるのを忘れて、応援してしまっている。
そんなアホな男が、ここに完成するのでした(苦笑)
◇ ◇
お目当てのアン・ハサウェイ。
相変わらず美人だ。いやいや、演技上手いですね。
英国人役をアメリカ人女優が演じたわけですが、
アクセントも完璧だ!と英国で評判は上々だったそうです。
小憎らしさと可愛さ。
作家というと堅いイメージがあるのですが、
まるで小悪魔のように小さな嵐を巻き起こす
なんだかとっても親近感溢れるジェイン・オースティンを
作り上げてくれていました。
いやぁ、憎まれ口をボソッと囁く表情。
まだ、頭から消えていない。その後に
意識して整えた表情を見せる、その落差がたまりませんでした(笑顔)
★彡 ★彡
映画っぽい符丁も好き。
冒頭に石を池に投げ入れたときに広がる波紋。
あっ、ここでこれから何かが起こるんだな。
そう、想像させるに十分でした。う~~ん、
『母なる証明』ポン・ジュノ監督の余韻が消えていないな(苦笑)
ラストシーン。
評伝とは少し違うそうですが、よかったなぁ。
おもわず落涙してしまいました。
お手洗いを我慢できず
エンドロール中に退席したんですが、
お手洗いで隣り合わせになった男性。
なんか怪訝そうに私の顔見ていましたからね。
だってしょうがないじゃん!感動したんだし、涙ふく余裕なかったんだもん!!
英国情緒溢れる芳醇な2時間をありがとうございました(笑顔)
切な過ぎる
ジェイン・オースティンについては全く知らずに見に行きました。
よくある展開の物語なんだけどなんか引きつけられる。
ラストでは切なくて泣いちゃいました。
アン・ハサウェイもかわいかった。
時代背景がわからなくても十分楽しめました。
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