劇場公開日 2009年10月31日

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「もっと上映館を増やしてほしい!!」ジェイン・オースティン 秘められた恋 septakaさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5もっと上映館を増やしてほしい!!

2009年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

幸せ

アン・ハサウェイ。
大好きな女優さんの一人。

今作、2年前に英国で公開。
ようやく、日本にやってきました。

『レイチェルの結婚』同様、上映館
非常に少ない。しかも1日2回しか上映されない。

当然のことながら満席。
熱気溢れる中、開始を待ちました。

★彡     ★彡

アン・ハサウェイ、
作品に恵まれているよなぁ。
なんで、こんなに良作ばかりに出演できるんだろ。

ジェイン・オースティン。
生涯独身を貫いた英国では
シェイクスピアにならぶ、国民に愛される女性作家。

『ジェイン・オースティンの読書会』
わたしは、この作品で初めて彼女の
名前を知った学識乏しき馬鹿者です。
だから、同作を鑑賞していなければ、
彼女が、そんなに著名な人だとは知らないまま
鑑賞を、する破目になってしまうところでした。

今作、英国にて発売され話題になった
『ビカミング・ジェイン・オースティン』評伝を
ベースに製作され、本国でも話題になったそうです。
ちなみに同著、日本でも発売をされております。

この中で、特に注目を集めたのは、
ジェイン・オースティンがトム・ルフロイという
男性と結婚を真剣に考えるほどの恋に落ちていたという事実。

今作、その恋愛部分を膨らませ、製作をされました。

◇   ◇

上手いなと感心したのは、
強いイメージを持たれている人物の、
弱さを敢えてクローズアップすることで、
その人が持つ真の強さを表現したこと。

ジェイン・オースティン。
基本、表面は男勝りで、負けず嫌いなんです。
事実、男性しか参加しないクロケットに似た
英国の伝統遊戯に、服をたくし上げ参じる場面もあります。
あとは、男性を相手に、果敢に口げんかをしかけてみたり。

ただ、一方で、
作家になるまでの苦労や、
恋愛に思わず涙をこぼす場面もあるんです。

“陰と陽”とでも言いましょうか。
気の強いじゃじゃ馬で終わりそうな所を
実に自然に、その裏側を見せることによって、
人物に厚みとリアリティを与えるのと同時に、
気がつくとジェイン・オースティンの恋を、
映画館にいるのを忘れて、応援してしまっている。

そんなアホな男が、ここに完成するのでした(苦笑)

◇   ◇

お目当てのアン・ハサウェイ。
相変わらず美人だ。いやいや、演技上手いですね。

英国人役をアメリカ人女優が演じたわけですが、
アクセントも完璧だ!と英国で評判は上々だったそうです。

小憎らしさと可愛さ。

作家というと堅いイメージがあるのですが、
まるで小悪魔のように小さな嵐を巻き起こす
なんだかとっても親近感溢れるジェイン・オースティンを
作り上げてくれていました。

いやぁ、憎まれ口をボソッと囁く表情。
まだ、頭から消えていない。その後に
意識して整えた表情を見せる、その落差がたまりませんでした(笑顔)

★彡     ★彡

映画っぽい符丁も好き。

冒頭に石を池に投げ入れたときに広がる波紋。

あっ、ここでこれから何かが起こるんだな。

そう、想像させるに十分でした。う~~ん、
『母なる証明』ポン・ジュノ監督の余韻が消えていないな(苦笑)

ラストシーン。
評伝とは少し違うそうですが、よかったなぁ。
おもわず落涙してしまいました。

お手洗いを我慢できず
エンドロール中に退席したんですが、
お手洗いで隣り合わせになった男性。
なんか怪訝そうに私の顔見ていましたからね。

だってしょうがないじゃん!感動したんだし、涙ふく余裕なかったんだもん!!

英国情緒溢れる芳醇な2時間をありがとうございました(笑顔)

septaka
septakaさんのコメント
2009年12月19日

オレンジピールさん、
うれしいメッセージありがとうございます♪

アン・ハサウェイさん、
今回も、本当にかわいかったです。

>男性ですよね?泣いてしまったなんて・・好感度UPです^^
はい、男性です。
私、涙もろくて、すぐに泣いちゃうんですよ。
映画館で、明らかに私1人しか泣いていないよな、
なんてこともあるくらいで^^;

これからも、よろしくお願いします☆彡

septaka
オレンジピールさんのコメント
2009年12月18日

素直で上手い感想に、にやりとしてしまいました。
アン・ハサウェイ可愛かったですね。

男性ですよね?泣いてしまったなんて・・好感度UPです^^

オレンジピール