「勇気が出る」ホビット 思いがけない冒険 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
勇気が出る
『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズがやたらと長くて、ファンタジックな世界にも馴染めないままだったので今回もダメかなと、でも映画秘宝の特集読みたいし、ダメならこの一作だけで終わりにしようと思って見に行ったら、面白くてびっくりした。自分の中でハードルを低めに設定していたというのもあるかもしれないけど、とてもワクワクした。特に男として勇気の問われる場面は非常に興奮した。
ほぼおじさんとおじいさんしか出ていないのも変なリアリティと重厚感があってよかった。
こんなに面白かったのなら前シリーズがダメだったのもオレがダメだったのかもしれないので見返してみたくなった。
3Dは苦手なので2Dで見た。充分面白かった。
(追記)
『決戦のゆくえ』を見るために見返した。すっかり内容を忘れていて、ワクワクして楽しく見れた。映像の完成度が高すぎてこの先映画はどうなってしまうのか、心配になるほどだった。
見ていたら途中で赤ちゃんが起きて、一緒に見たらかなりじっと見ていた。1時間のトロルに襲われて逃げ出すところから1時間くらいじっと見ていたので、何か伝わるものがあるのだろうと思った。大人が見ても登場人物が多く、面倒な設定を把握するのが大変なのに、意味が分からない子供にも惹きつけるものがあるというのは、映像が楽しくて、作品に力があるからなのだろう。