「An unexpected journey ピーター・ジャクソンの中つ国三部作再び」ホビット 思いがけない冒険 アキ爺さんの映画レビュー(感想・評価)
An unexpected journey ピーター・ジャクソンの中つ国三部作再び
「ロード・オブ・ザ・リング(以下LOTR)」の大ヒットを受けて制作された前日譚です。もともとJRR・トールキンの原作はこっちが先に世に出ました。原作は児童書なので小学校低学年向け?「指輪物語」にしても原作は中高生向けぐらいですし、児童書に対してストーリーがどうこうって言うのも野暮な話。それよりも原作をここまで見応えのある映画にしたピーター・ジャクソン監督に拍手を送りたいです。
「指輪物語」が先に作られていただけあって全体的な雰囲気は「LOTR」に寄せてあります。もともとギレルモ・デル・トロ(「パシフィック・リム」等)が監督する予定だった今作ですが、まわりまわってピーター・ジャクソンに落ち着きました。同じオタク気質のギレルモ監督のホビットも観てみたかった気もしますが、やっぱりピーター・ジャクソンですよね!
相変わらず世界観の作り込みがスゴいです。JRR・トールキンは新しい神話を作りたかったみたいですが、それを見事にビジュアル化しています。雄大に広がるニュージーランドの景色は、私を含め過去にNZに行ったことがある人なら感涙ものでしょう。
主人公のビルボ・バキンズをテレビドラマ「シャーロック」のワトソン役で有名なマーティン・フリーマンが好演。巻き込まれ役だったのが段々と自分の意思で冒険に挑んでいくキャラクターを上手く演じています。そしてガンダルフ!ちょっと歳を取った印象もありますが、変わらずイアン・マッケランが演じてくれてるのは嬉しい事です。石頭のドワーフ達に手を焼いてる姿が微笑ましい。
ドワーフが13人も出てくるのでそれぞれキャラは立ってたとしても、どれが誰だかワケわからなくなりますが。主軸のトーリンはまだしも、キーリ、フィーリ、ドーリ、オーリ、ノーリって・・・トールキン名前もっと真面目に考えてやってください!!
ドワーフがビルボの家でどんちゃん騒ぎするとこやエルフの裂け谷の美しさ、ゴブリンの住み処からの脱出劇等見所は満載です。この時裂け谷に住みたがってたビルボはLOTRでホビット庄を後にして裂け谷て暫く暮らす事になります。ある意味夢を叶えたのですね。
LOTRのキャラクターも多く登場しますし、前作から観てもよし、今作から観てもよしな作品造りになっています。時間の長い映画なのでこの世界観が嫌いな人には厳しいでしょうけど、ファンタジーな世界にどっぷり浸れるお勧めの作品です。
再鑑賞履歴
2022/1/1
お正月休み中つ国再訪第1弾