フェイク シティ ある男のルールのレビュー・感想・評価
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「本物」になれなかった映画。
この映画はどこか「本物」に届かなかった印象が拭えない。キアヌ・リーブスの圧倒的な存在感とフォレスト・ウィテカーの重厚な演技は間違いなく輝いている。それだけに、この作品が持つ矛盾が一層際立ってしまう。
冒頭、ロサンゼルスの街に漂う人種差別の問題や、主人公が抱えるアルコール依存症といった濃密なテーマが提示される。だが、それらの重要な要素は、物語が進むにつれて霧散してしまう。
デヴィッド・エアー監督といえば、「感情に動かされるキャラクター」を描くことにかけて一流の手腕を持つ。しかし、今回の作品では、キャラクターや物語の背景を深掘りすることが途中で放棄されてしまった印象が否めない。それゆえに、映画の中盤以降で行き場を失ってしまう。
ただし、この映画が完全な失敗作というわけではない。エアー監督特有の荒々しさや、ロサンゼルスの暗黒街を舞台にした重厚な雰囲気には確かな魅力がある。そして何より、キアヌとウィテカーの名演技は、欠点だらけの物語の中でも観る者の心を掴む力を持っている。
「フェイクシティ」は、優れた演技と魅力的なテーマを備えながらも、それを活かしきれなかった惜しい作品だ。それでもなお、この映画が描こうとした「本物」への挑戦には、どこか惹かれるものがある。欠点を数えながらも、最後にはその未完成な魅力に目を向けてしまう、そんな映画だった。
役者達の無駄遣い
タイトルなし(ネタバレ)
良い奴が誰一人としていない
出る杭は打たれる悪
偽善な悪
己のルールしかない悪
内部調査官は良い奴なんかな?と思ったけど
そいつも悪やってヒィーーー
みんな誰かの悪である
タイトルなし(ネタバレ)
強い。カッコいい。主人公が鮮やかに勝つのは見ていて楽しい。まるで『スピード』の主人公刑事のように勇敢に挑む。
『北斗の拳』やジャッキーチェン映画のように、とにかく恐ろしい悪に立ち向かい一掃する強さに憧れと畏怖の念を抱きながら夢中になって視聴した。
今作の主人公の言動は一貫しており矛盾はない。隠蔽や嘘も手段。悪を叩き潰すためだ。
たとえ正義を愛していたとしても完璧な人間ではないのだから失敗もあり得る。
権力は金で手に入るという点で、この世の中とリンクしている。
フェイクシティは映画の中だけではなく身近にある。覚悟がないなら近づいてはいけない。
一線を越えたら引き返せない。負けたくなければ強さが必要だ。
茶番を暴き、根こそぎ成敗するから爽快だ。
なんじゃこりゃ作品
遠い国のおはなし
こういう「アメリカの闇」みたいな映画は
食傷気味で、なんか久しぶりに見た感じ。
当然、一般人の私からしたら日本の警察も
アメリカのポリスの事情もよく知らないので
こういう汚職刑事は映画の中だけのおはなし。
たぶんだけど、これほどの規模の汚職刑事で
しかも組織ぐるみで長年やってるとなると
相当の大事件だと思う。
でも、この映画ではすごーく狭いところで
やってる感じがするんです。
1つの警察署の1つの部署の数人+αくらいのね。
原作未読なので分かりませんが、
おそらく”大事件”的なエピソードやシーンを
全てカットしているのではなかろうか。
普段こういうポリスアクションもの見ていると、
「なんで、こんな何十台もパトカー来るんだよ!」とか、
「この空撮シーン必要⁉」とか思ってしまうんですが、
必要なんですね!
大げさな話を、大げさに見せて、派手な演出する映画は
どちらかと言えば嫌いなのですが、
大げさには大げさの必要性があったのですね!
もし、それがあったらこの映画のチープさも
少しは改善されたのかもしれない…。
もしくは、フォレストウィティカー率いる
汚職刑事チームが優秀すぎて、
警察組織で疑惑すら持たれず
気付いているのは内部調査官1人だけ。
という、凄腕チームのお話なのか⁉
どちらにせよ、私の
「アメリカの闇」食傷気味期間は
もう少し続きそうです。
警察組織がこんなに腐っていたら、かなり困る。
キアヌがこんな警官なら、お近づきにはなりたくない(笑)
だって野獣デカ&マッド警官・・・あやしいと思う瞬間、銃が火を噴くのだ!
(おまけにアル中だ。)
2006年(アメリカ)監督:デヴィッド・エア。原案・脚本:ジェームズ・エルロイ。
個人的には面白くて楽しみました。
後半に見応えあり。
原案がジェームズ・エルロイ。ご存じ「L.A.コンフィデンシャル」などの原作者。
暗黒のL.A.シリーズ・・・その辺りの、らしさが出てますね。
この映画、キャストが豪華です。
「マトリックス」の大ブレーク後の沈滞期のキアヌ・リーブス。
波のないバイプレイヤー、フォレスト・ウィテカー。
同僚の妻がナオミ・ハリス。
背が高くめちゃくちゃ美しくてビックリ。
こりゃあ、ボンドガールに呼ばれるわ、と納得。
(「007/スカイフォール」の3年前です)
キアヌとバディになる警官がクリス・エヴァンス。
(キャプテン・アメリカとしてヒーローになる3年前)
身体をまだ作ってなくて、痩せてて細面の2枚目。
(敢えなく殉死してしまいます)
内務捜査官のヒュー・ローリーはドラマ「DR HOUSE」を観てたので、
思い入れがある。
(中途半端な役だった)
《ストーリー》
ロス市警の警官ラドリー(キアヌ)は、目の前で元相棒の警官ワシントンを殺される。
ワシントンは不穏な動きをしていた。
内部告発するつもりだったのか?
それとも彼自身が汚職警官なのか?
その謎を追い、ワシントンを殺した2人組みを探すラドリー。
そして、とんでもない警察内部の腐敗に辿り着くのだった。
バイオレンスが激しい。
善と悪の境界が見極めにくい。
黒幕がすぐに分かる。
名作「L.A.コンフィデンシャル」と大きく異なり残念なのは、
《圧倒的悪を懲らしめる正義》ではなく、
まぁまぁ、なぁなぁで終わってしまったこと。
終わってみれば、キアヌ・リーブスのイメージにイマイチ合わない・・・
そんな映画なのでした。
B級感がどうにも拭えないアクション。
キアヌのアクションを期待してしまったのだが、想像以上に抑えめ。だが、主演がキアヌだからこそ成り立った感が大きい。それくらい脚本も演出も至極普通。
そもそもの設定から感情移入がしにくく、どうしても展開を客観的に冷静になって観てしまった。【イコライザー】の様に、個々を深掘りしてあると印象も変わったかも知れない。
飲酒運転、殺人、隠蔽と、警察って一体?と観ていて一歩引いてしまう。伏線はシンプルで分かりやすいので、サラッと観るクライムアクションとしてなら。ただ、過激なシーン、不快な台詞回しが多いのは注意。
相変わらずの邦題のセンスの無さ、、、ある男のルールって。。。原題【Street Kings】のままで良かったのでは?
Tier3 秀作
主人公も悪徳警官でダークサイドの人間だけど、同族たちとは決定的に違うのが金と権力に関心がないところ。おまけに殺人鬼を殺すためなら何でもするというイカれ野郎なので、ボスは真相に気付かれたくない一心でとにかく納得してもらおうと工作する。主人公は覚悟の上で真相に迫っていくというピカレスクロマンもの。
悪徳警官
正直、意味わからない
初めての鑑賞
正義感が強くて悪い奴が許せないのはわかるが・・・・
ウォッカ飲まないと犯人のアジトに突入できないなんて
結局は腰抜けじゃない?
同僚で不仲のワシントンをやっつけようとウォッカ飲みながら後つけたり
最後、上司のワンダーさんを殺しちゃったんですよね?
で、また、今までと同じくもみ消してもらうんですよね?
確かにワンダー警部は悪人ですが
それまでも、乱暴なやり方で何度ももみ消してもらって
この主人公の正義ってなんなんでしょう?
全く感情移入できませんでした
これまでのことが明るみに出たら、終身刑レベルだと思うんですが・・・
血気盛んな突撃隊長
組織公認のダーティハリー
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