「とてもつまらない」アキレスと亀 吉泉知彦さんの映画レビュー(感想・評価)
とてもつまらない
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北野監督の自己肯定感丸出しなところが苦手なのだけどこの映画は過去一番全開だ。ご自身の絵画作品は素朴な味わいでいいのだけど、それほど傑作扱いしていいのだろうか。ギャラリーの壁に見事な作品として堂々と展示している様子を見ると心がざわざわする。
一人の画家の成長を描いており、子どもはよしとして青年期が柳ユーレイさんで、当時40代くらいであろうか全く若々しくない。そして中年期がたけしさんで、顔立ちが似ても似つかない。芸術家として悪戦苦闘して作品制作をするのだけど、とてもつまらない。特に見ていられなかったのが奥さんをボビーオロゴンに殴らせて作る作品で、あまりにひどい。
たけし映画では恋愛がテーマになることがけっこう多いが、一度もいいと思ったことがない。本当に相手を好きなのか、執着みたいなものは描いているけど愛情はまったく感じない。
本当につまらなくて10分ごとに眠気に襲われる苦行だった。
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