「芸術家残酷物語。」アキレスと亀 上海十月さんの映画レビュー(感想・評価)
芸術家残酷物語。
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前半は、昔のたけし調とも言えるテンポで不条理に進行します。多くの評論家に受ける作品になりつつあると思ったら、緊張の糸が外れたかのようにたけし、樋口夫妻のコントに突入。(電撃ネットワークが出た時点で怪しいと感じましたが・・・)樋口可南子をたけしがイジリ倒す、今の芸術をパロディ化していく。絵は全部たけしの物。映画の中の芸術自体もセルフ・パロディにして展開し、自虐的で芸術の魔力に取りつかれた人々を冷めた視線で描きます。後半に違和感を覚える人がほとんどでしょう。たけしチルドレンからすると、こうなるべくしくなった感があります。きっと途中から芸術の狂気見たいのをやりたくなって、はたから見たらコメディだろうと。前半と対比したかっただと。映画としてこの試みは、破壊してますが、たけしファンとしては、後半笑い通しでした。あまり一般の人には勧められませんね。
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