劇場公開日 2009年11月21日

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2012のレビュー・感想・評価

全128件中、121~128件目を表示

5.0『われわれが救うべき人類とは?』と知的な議論がずっと続いていること。そこにただのパニック映画と一線を記する違いがあると思う。

2009年11月20日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

  他作品の試写会の時から何度も予告編を見せられて、凄い映像だと感じてはおりましたが、本編では予告編ので感じていたこんなものであろうという予想を超えたスペクタルでした。
 ロサンゼルスのビルが次々崩壊してくスペクタルな画像は、まさにその場にいるかのような臨場感でハラハラドキドキの連続でした。ヒマラヤの頂を飲み込む超巨大津波なんて想像できるでしょうか?
 これが全てCGかと思えないくらいのリアルさ。エメリッヒ監督のチャレンジ精神に脱帽です。

 ディザスター映画(災害映画)の分野では、ダントツの第一人者であるエメリッヒ監督のこれまでの作品では、仕掛けはでかいが突っ込みどころも満載で、人間ドラマが甘いという特徴がありました。
 本作では、過去の作品以上に、世紀末に至るプロセスについて、どう描いても科学的には眉唾に見えてしまいます。
 もう一つの突っ込みどころとしては、主人公を政府関係ではなく、一般市民に置き、主人公が家族を守るために命がけの行動に出るシーン。主人公一家が助かるためには、どうやって極秘に進められている政府の人類生存計画を突き止め、便乗するのか?普通なら相当に無理をしないと繋がらない設定です。
 そのためのガイド役として大統領の科学顧問エイドリアンを登場させ、太陽の活動の変化に伴い地殻が異常に高温となり、地殻が溶けて薄くなっていく過程について、根拠を示しながらストーリーを進行させていました。一般の観客レベルでもエイドリアンの語る説明ならあり得るかもと納得されることでしょう。

 そして主人公のジャクソンがヒマラヤの奥地に国家連合で建造した『ノアの方舟』に当たる船まで到達するまでは、エイドリアンが彼の著作の読者だったり、自家用機を所有する富豪の運転士手を努めていたりなど、よく練られた伏線を張り詰めて、次々と関門をぎりぎりながら突破していきました。
 パニックが起きてからというもののジャクソン一家の逃亡シーンは、常に紙一重なんです。地震や津波にのみ込まれる寸前まで追いつまれるところばかり。
 面白い作品は、短く感じるものですが、本作の場合余りに緊張が続いたため、逆に長く感じるほどでした。

 けれども映像表現以上に、本作で訴えかけるメッセージにも凄く考えされられました。 それは世紀末を覚悟した人類にとって、誰を残すべきか、残す価値があるのかというテーマです。ノアの方舟プロジェクトを統括したエイドリアンは悩みます。権力者とお金持ちしか救えないのか?もっと平等に救われる機会を与えるべきではないかと。

 本作の特徴として『われわれが救うべき人類とは?』との問いかけを通じた知的な議論がずっと続いていることです。そこにただ世界が滅ぶだけのパニック映画と一線を記する違いがあるのではないでしょうか。
 その象徴的な存在として登場するのが、黒人大統領のウィルソン。彼は危機を早期に知り得たのにも関わらず、多くの国民と共にホワイトハウスに居残ることを決断します。そしてエイドリアンに、わたしよりも君のような若い才能のあるものをひとりでも多く連れて行きなさいと諭すのです。ウィルソンの国民への深い愛に打たれました。

 そしてパニックのなかで、離婚後に息子からも馬鹿にされていた哀しいパパ、ジャクソンが、命がけで立ち回ることで、家族の信頼を取り戻していく家庭もなかなかよかったです。命をしのぎ合う体験を共有してしまうと、どんな疎遠な家族でも愛を取り戻してしまうものなのですね。

●2012危機説の信憑性
 さて、肝心の2012危機説の信憑性ですが、本作も触れている太陽フレアが地球を灼熱地獄にするという予測については、科学的には可能性が低いとされています。
 また木星ぐらいの大きさの惑星二ビルが太陽系に接近して、地球の重力にも干渉。天変地異を起こすのではとする予測もあります。
 さらには宇宙を漂うフォトン・ベルトという光子のベルトが太陽系に突っ込んできて、未曾有の事態を引き起こすという説もあります。フォトン・ベルトはNASAも認定していて、これが危機説の一番有力な説になっています。
 但し、これら天変地異よりももっと確実に起きそうなのは、人災です。2012年には人口が70億人を突破して、もし異常気象が続いたら深刻な食料不足を招いてしまいます。食料を奪い合うための国際紛争が起きる可能性も否定できません。
 2012年は、中国が空母を建造し、ハワイ以西の日本と「琉球」を含むアジア諸国を事実上の属国として支配下に置くことになります。軍事的に膨張する中国に対して、核を持つインドがどう反応するのかが気になります。
 また、アメリカが中東から完全撤退した場合、タリバンは世界中のイスラム革命を目指して、各国で武装蜂起を始めることでしょう。それはやがてかつてノストラダムスで予言されたイスラム対欧米+イスラエルの核戦争にまで発展してしまうことでしょう。
 さらに新型インフルエンザの猛威も2012年初頭が本番となる可能性が大です。

 いろいろな宗教に世紀末の予言が伝承されてきていますが、なぜか2012年以降は存在しなくなります。ノストラダムスがその予言で語ったとおり、人類は無意識に新しい「太陽の時代」へ脱皮を始めだしたのかも知れません。世界はまだ混沌としておりますが、現代文明が抱える諸矛盾がピークにさしかかる2012年頃には、危機を乗り越える叡知が湧きいでて希望となることを小地蔵は信じています。

 ヤーベなど砂漠の神々は、ジコチュウだらけの人類に怒り、かつての文明のように一度リセットして、作り直すべきだと主張しているだと思います。きっと本作のような天変地異の引き金を引こうと虎視眈々と狙っているのでしょう。世紀末を引き起こすのは、悪魔でなく神々の御業であることが、やっかいな点なのです。
 そうした悲劇を繰り返さない秘訣は、国境も民族も宗教も越えた普遍的な愛なんだと思います。
 皆さんの潜在意識には、1万5千年前のアトランチスも27000年前のムー大陸の最後も、別れがたい悲しみともに魂に刻印されているはずです。
 本作のような作品が作られるのも、単なる脅しではなく、これからの時代に、皆さんひとりひとりがどういう未来ビジョンを描いていくべきなのかを提起しているのだと思います。もう二度と、箱船なんて造ることがなくなるように。

 加えてあなたさまの大切な存在に感謝をしたくなる作品です。神仏を信じていない人でもね。今日という日が穏やかに過ぎていくことが、なんと有り難いことでしょう。日々の見過ごしな幸福。それが当たり前すぎて・・・。
 もし2012年になって、箱船に乗るような事態になって初めて、しみじみと平穏な日々を噛みしめてしまうのでは、なんか哀しいことですね。

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流山の小地蔵

4.0ノア「を」方舟に乗せる・・・

2009年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会、映画館

単純

興奮

ハリウッドのSFXとVFXの醍醐味を観る映画。
ストーリーが単純明快な分、ディザスター・ムービーとしての
出来の良さは際立っていると思います。

突っ込み所も満載ですが、例えば、地殻変動で大陸移動が
起こり、北極と南極が極ジャンプを起こした状態でも、
携帯電話が繋がっていて、家族や友人に別れを告げられる
3年後の技術力ってスゴいな思ったりして…。

そういえば、「ノアの方舟」ならぬ、「ノアを方舟に乗せる」
という映画なんだなと、途中で気付きました(笑)

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キキョウ

3.5みごとな超B級大作!

2009年11月19日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

単純

興奮

ド迫力の映像が,
沢山のツッコミと薄いドラマ,
共感できない生存者たちを補って余りある迫力!!

世界が崩壊していく様子をスケール感満点に,
息を呑む空前絶後のスペクタクルで描き,
ただただ圧巻で,モノ凄いっ!
この映像だけでも,観る価値あり。

 ただ,地震国に住む日本人からすると正直怖い・・・。

生存者とそうでない人々の線引きが厳しくて,
結構ヒドイ話でげんなりしつつも,
パニックの後に感動と泣かせの場面を配置する
緩急をつけた編集バランスが絶妙で,
2時間超えを長いと思わせず,
笑いも適度に盛り込まれ,
最後まで飽きずに楽しかった。

やっぱり大味でも,
既存のディザスターものの集大成と呼べる大作は,
驚きの映像を申し分なく堪能できて満足。

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AKIRA

5.0これでもかと崩壊していく地球の大地・・・大迫力の映像とドラマにかなり感動!!

2009年11月16日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

泣ける

興奮

ローランド・エメリッヒ監督のディザスター・ムービー、すごかったです。地球が怒っているのか・・・・間近にせまる2012年に本当に起こりそうな不安な気持ちになってしまいました。父親役のジョン・キューザックとかわいい子供達の家族を中心に展開される人間ドラマもとても感動的で胸に熱い思いがこみ上げてきたり、とてもすばらしい映画でした。“世界の終末”なんてつくづく来てほしくないと思えた映画でした。もうすぐ12月、見ごたえ有りの映画です!!

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neoko

3.5『にせんじゅうに』と読みます(^^;。

2009年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

笑える

興奮

“世紀末バカ映画監督”(←最大限の褒め言葉(^^;)ローランド・エメリッヒ最新作。古代マヤ文明の予言~“2012年世界終末説”~を題材に、お約束の“超トンでも映像”が、スクリーン越しに我々を襲ってきます。しっかし、このカントク一体何回地球(人類)を滅亡の危機に直面させれば気が済むのでしょうか?

 もお、笑っちゃうくらいにトンデモない映像のオン・パレード。『これでもか!』『コレでどうや!?』と言わんばかりの“超スペクタクル映像”が2時間38分(!)テンコ盛り!もお、いいです。お腹イッパイ。超満腹!ここまでやっちゃうと、ハッキリ言って“やりすぎ”を通り越して、少々“悪趣味”かと…(^^;。吾輩この映画が、今流行りの“3D”じゃなくて良かったと思います。もし“3D”だったら、恐らく見ている我々の身が持たないんじゃないかと思います。はい、エメリッヒ映画に“3D”は無用です。

 で、この“トンでも映像”に対して、こちらもエメリッヒ映画では毎度お馴染みの“中途半端に地味なキャスト達”によって繰り広げられる物語の、ま~何とも薄っぺらいこと(^^;!ものッ凄く壮大なスケールの危機を描いているのに、メインとなるのは“平凡なアメリカ人家族の、大災害からの脱出劇”でございます。しかもこれがまあ何とも『お前らそれって、ただただ“ラッキー”が続いただけやん!』とツッコミたくなる“超ご都合主義的な展開”でラストまで突っ走っちゃうんですよ。これでは決して感動できません!もしこれを見て、泣いちゃう方がおられたら、それは恐らくこの映画の持つ“恐るべき勢い”って奴にやられちゃったんだと思いますよ。

 まあ、それでもこんなのはエメリッヒ映画では、端から折込済みのこと。この監督の映画に面倒くさい、高尚なストーリーなんぞ不要です。“凄すぎる映像”と“薄っぺらいストーリー”で、充分に楽しむことが出来ちゃいます。これからの年末年始、映画館の大スクリーンで観るのに相応しい、典型的な“ハリウッド製娯楽超大作”だと思います(チョット長いんですけどね)

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mori2

4.0これは、SONYのCMか。

2009年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

興奮

思わず帰りにVAIOを買っちまったじゃないか(購入予定だったけど)

予想よりは良く出来たストーリーでしたが。

いや~VAIOって本当にカッコイイですよねっ!(笑)

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GokiPinoy

5.0駄作「紀元前1万年」の数十倍の面白さです!!

2009年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

楽しい

怖い

興奮

13日の金曜日!?に中野にて試写会。前作「紀元前1万年」はなんとも退屈な駄作(それを証拠に、「2012」のチラシには監督の経歴に前作が消されています笑)でしたが、エメリッヒ作品としては久々の面白さです。
特撮技術も細部まで素晴らしく、話の展開もスピーディーであるがゆえに特撮であることすら忘れてしまう、久々にハラハラさせられる作品を見た感じでした。脚本には一部「オイオイ、そりゃないだろ」「これからどうなっちゃうのよ?」という箇所もありますが、それらを考慮してもやはり、今冬一番の大作と言えるかと思います。
ビデオではなく、大画面・効果音の素晴らしい劇場で見るべき、必見の作品です。

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モウリ

4.0凄いCG

2009年11月11日
PCから投稿
鑑賞方法:試写会

興奮

ご都合主義なんだけど、この手の作品って好きなんだよね~アメリカ中心に世界が回ってるのも、当然のように感じてしまう。
お決まりの展開で、思わず苦笑いするところもあるけど、とにかく、映像が凄い!
この手の映画は、こうなるんだろうなぁって方向に話が進む方が、逆に安心できていいのかも。

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