「現実と虚構、メビウスの輪」脳内ニューヨーク グッドラックさんの映画レビュー(感想・評価)
現実と虚構、メビウスの輪
理解できたかと聞かれると困るけど、どうにも好きな感じでした。
主人公ケイデンは、表側のしんどい現実と裏側の現実にそっくりな虚構を、メビウスの輪みたいにくっつけ取り込まれてしまったのかも知れません。
表も裏も人々に踏み荒らされ繋ぎ目が曖昧になり、でも時々は純粋な現実が突きつけられ、それはすぐさま虚構の世界ににじんで…。
静かに混沌が広がって、裏側だけになったのでしょうか。
ある種の芸術家の頭の中って、こんななのでしょうか。
おおげさだけど、映像化不可能と言われる類の文学がいきなり脚本として現れ、才能の結集でフィルムにその姿を残したんだと思いました。
中毒性がありそうな危険な気配、気をつけないと。
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