カンフー・ダンク!のレビュー・感想・評価
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その人が夢を託してくれたから俺は変われた
映画「カンフーダンク」(チュウ・イェンピン監督)から。
難しいことを考える必要もなく、
私の好きなバスケットとカンフーがミックスした映画。
実は、この作品、ほとんどストーリーもなく、
ダンクシュートが爆裂する程度の認識で見始めたら、大間違い。
最後には、ちょっとウルウルしてしまうほどの出来栄えだった。
ネタばれになると困るけど、
「その人が夢を託してくれたから俺は変われた」のワンフレーズで
私はこの作品を思い出せるような気がする。
今年、カンフー映画を何本も観たが、どれも楽しかった。
もちろん、現実にはありえないような技の連続だけれど、
もしかしたら、こんな奴、一人くらいいるかもしれない、と
思わせてしまう、カンフーの魅力にはまっている気がする。
女優・仲間由紀恵さんのそっくりさん?と思わせるような女性には、
けっこう笑えた。(ゴクセンに登場する黒ぶちめがね姿)
音楽の天才が魅せるオトボケ演技が◎!
音楽界の超ド級・ミラクル・スーパースターのジェイ・チョウが、 『まことちゃん』カットで映画に出ている!しかもバスケだ!! このインパクトこそ、アジア各国で大ヒットした要因のひとつ。 なので、彼の凄さを知らない人が観た場合、う~ん、どうなんでしょう..。 ハチャメチャなストーリー、特に後半はふざけ過ぎの感もありますが、 何も考えず楽しめる娯楽作品。スカッとしたい人にはオススメです。 きっと映画館を出る頃には、頭の中で、主題歌がグルグル... ♪我不賣 豆腐 豆腐 豆腐 豆腐 と、足取りも軽くなっていることでしょう。 イケメンであることが尊ばれる日本では、チェン・ボーリンや、脇を固める 俳優の方に目が行きがちですが、この映画の醍醐味は、やはり、 本来はピアノ弾きで生粋の音楽家であるジェイが挑んだバスケ&カンフー・シーン。 アルバム1,400万枚を売上げ、『TIME』の表紙まで飾った彼が こんなダサダサな風貌で、ここまでやるか?というところが見物です!! ところで... この映画に限らず、吹き替えが主流、という昨今。 字幕が読めない世代が増えている? 声優の声の演技を聴きに映画館まで行きたくはないんです。 勝手にオネエ言葉にしてキャラをつくったりとか、勘弁して。 声優ですらない、旬のタレントを起用したりする映画も多いですよね。 言うまでも無く、セリフは演技の重要なファクター。 時間帯で字幕/吹き替え とか、選択肢は与えて欲しいものです。
続編制作決定!が信じられない。
サッカーやハッスルのような作品を期待してると明らかにガッカリで、 観てないけど、あの少女よりも酷いのか、まだましなのかな、 などと考えてしまう。 そして、続編が決定してることにビックリで、 ジェイ・チョウの人気はそんなに凄いのかと思ってしまう。 それにしてもサイトにもあるように、 他にも今年はカンフー絡みで、 ピンポン、少年、老女、パンダ、キングダムと、多いね、楽しいね。 孤児のファン・シージエ(ジェイ・チョウ)はカンフー学校に預けられ、 師父の壮絶な死を目の当たりにしたりしながらも、 カンフーの達人となったが、リー(エリック・ツァン)と行動を共にし、 騒動を起こし学校を追い出されてしまう。リーはシージエの身体能力、 抜群のコントロール力に目をつけ、大学バスケットチームに入部させる。 まずシージエの設定が、描き方がよく分からない。 納得いかず、楽しめない。序盤に彼の女性遍歴というか、 自分本位で空気の読めなさを見せられて、 そういう青年に育ったんだなと思っちゃったんだけど、 それで周りを掻き乱していくんだなと、 楽しませるんだなと思ってたんだけど、面白くないけど、 ただ笑いを取りたかっただけで、シージエは実に朴訥としたというか、 控えめというか、受身な性格で、武術は凄いけど、見せ場もあったけど、 情熱のようなものは感じさせないで、 顔も知らない親を探し続けるバスケット少年、 というリーの売り込みで注目を集め、だったら親を探してもいいかな、 そしたら、注目されるようにバスケ頑張ろうかな。 憧れのあの子リリー(シャーリーン・チョイ)も そのうち振り向いてくれるかな。という感じで、ラストまで観て、 主人公の成長は皆無だったなと思ってしまう。 顔も知らなかったような親よりも、という選択も、 全く成長したとは思えない。 そして、必死こいて、すんごい事やっておいて、バスケに対して、 やっぱり情熱も何もなく、リーと夢を語る姿にバカバカしくなってくる。 オープニングでリバンドを制するものは試合を制す。 でも、やっぱ、ダンクでしょ~という入りなんだから、 試合をダンクで締めろよと思ってしまう。あの選択を成長というのなら、 そのことで苦しんでいる姿が、 それこそ自分本位なプレーをしてなきゃおかしいだろう。 それまでチームとして噛み合っていたのが、描き方としてよくわからん。 ちょっと苦しんだのが百発百中だったシュートが試合中に相手がいると エアボールになってしまったぐらいで、 それもバスケの素人振りを発揮して、 ゴールから離れて行って仕方なく打ったら入っちゃって、 はぁ?という感じ。 僕が予想したのはありえないジャンプ力を活かした、 周りに相手のいない高~いところからのジャンプシュートとか、 ありえないぐらい離れちゃうフェイダウェイシュートだったんだけどな。 そんなことはなく、すぐに克服して、ダンクに興味を持つ。 そして、予想通りの失敗をする。それはそれでつまんない。 チームメイトのディン・ウェイ(チェン・ボーリン)と シャオ・ラン(バロン・チェン)の過去の出来事も、挟み込んだはいいけど、 明らかにほったらかしで、入れただけで、 この2人も何も乗り越えたようには見えなくて、 リリーとの仲は取って付けたようなラストの一言で、どうなったのか、 どうなるのか、サッパリ分からん。予想も出来ないような描き方。 試合シーンは、はっきり言って高くジャンプしているだけで、 シージエが行ったすんごい事以外の ド派手なシーンは全く試合には関係ない、 ただの乱闘シーンという仕上がり。 あそこまでのジャンプ力や滞空時間は無くても、あれぐらいの映像なら、 NBAを観た方がよっぽど凄いと思い、笑いに関しては、 行き当たりばったりのような、お寒い笑いばかりで、 それなら主人公が控えめなんだから、 もっと周りが弾けてくれなきゃどうしようもないだろう、 という感じもするが、そしたらもっと、 お寒くなってしまうのかという気もする。 審判のとった行動には意表をつかれて笑っちゃったけど。 どこに魅力があるのかは、僕は全く分からないけど、 どこかとぼけた演技をするジェイ・チョウを楽しむ、 アイドル映画として観ればファンは楽しめるのか。 飲んだくれているチェン・ボーリンを、野性的なバロン・チェンを、 イケメンたち?を堪能できればいい、という方もいるかもしれないけど、 僕は全くオススメしない。 ゴールテンディングあったよなぁ。
いいシーンもたくさんあるのに、あえて安っぽく笑いをとろうとしたところが残念でなりません。
ハリウッド映画かと思いきや、中国映画でした。 見たのは日本語吹き替え版でしたが、吹き替えの演出が一段とお馬鹿さ加減を際ただせている感じがしました。とにかく始まってすぐから主人公シージエの台詞回しの軽薄さが気になって悪い予感がしました。でもその予感は的中。とんでもな映画と遭遇したショックで「ありえねぇ~」と叫びたくなる衝動に駆られてしまったのであります。 冒頭のカンフー修行シーンや、やくざ相手に派手に暴れ回るカンフーアクションには見るものはありました。けれどもストーリーが稚拙すぎます。 何んで大学のバストケット部に新人部員としてシージエを入部させることが、新聞記事になり、国民的話題となるのでしょうか。それくらいバスケが中国国民の間でメジャーなスポーツなのでしょうか。 そしてそのシージエには腰巾着に寄り添うマネージャーがいて、何らかの経済的メリットを得ているようなのです。アマチュアスポーツではあり得ない設定ではないでしょうか。さらに大学対抗のバスケ大会が裏社会の賭け事の対象となり、裏社会の息のかかった大学チームが勝ち上がって、シージエのチームと決勝戦を行うのですが、このとき裏社会の組織のボスが露骨に妨害工作を仕掛けてくるのです。 だいたい大学のバスケ大会に大金賭ける裏社会のボスなんているわけないでしょう。審判までもが裏社会の回し者になっていて、試合のシーンはもう何でもありの状態に。 さらに、シージエを育てたカンフー学校の講師軍団が助っ人にバスケ参戦したときなんか、試合そっちのけで乱闘する始末。バスケ映画としてはもうはちゃめゃの状態となり、大いにしらけました。 かっこいいダンクシーン。逆転に向けたチームの団結。そしてラストのシージエとリーの心温まる交情などいいシーンもたくさんあるのに、あえて安っぽく笑いをとろうとしたところが残念でなりません。 同じ時期公開のカンフーパンダは感動しましたが、同じ笑いをとる角川映画公開のカンフー映画なのに落差の激しさに衝撃すら感じましたよ。 追伸 『俺たちダンクシューター』のほうが同じ分野の作品として遙かにおもしろかったです。
無重力・空中遊泳映像がなんとも気持ちエエ
いくら監督たちが日本のスラムダンクのファンとは云え、内容はアニメをも超越してます。 こんなにもエアーダンクのシーンが素晴らしいなんて、、しかし、ジェイ・チョウは動きがいいですね、あんなに凄い格闘もできるんですね。 他にはエリック・ツアンがやはりいい味出しすぎですよ。映画が引き締まってしまうから不思議です。 スーパーマンでは地球を逆回転させて、時間を戻したけど、この作品の時間の戻し方も、映画史に残る、記憶に残る、感動シーンでした。 昔から香港電影の大ファンですこの手の映画がジャンジャン公開される事を希望します。
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