ハプニングのレビュー・感想・評価
全33件中、1~20件目を表示
シャマラン的ドラマツルギーは避けつつあまりにもシャマラン!
この映画については、いくつかの愉快なトンチキポイントを除いて、イマイチよくわかっていなかったが、改めて考えてもシャマラン映画としては異色だと思う。というのも、シャマラン映画のほとんどには「宿命や与えられた役割を受け入れて背負う」というサブロットがあって、それは娘イシャナの『ザ・ウォッチャーズ』にも受け継がれているのだけれど、この映画は非常にシャマラン的な不条理パニック映画でありながら、キャラクターはあくまでも災害に巻き込まれた大衆の一員で、シャマラン的なドラマツルギーから離れているのではないか。
ただ、それを背負ってそうなワケあり風なキャラとしてズーイー・デシャネル演じる主人公の妻がいて、物語の序盤からずっとなにかを隠している。しかし、人類存亡の危機の中で、ついにその秘密が明かされる。「ごめんなさい、実は私、会社の男のひとと二人でティラミス(英語の発音はティラミスウ)を食べに行ってごめんなさい」
夫には今する話??だろうが、でも妻は必死で死ぬ前にこれだけは、とカミングアウトしているわけで、ムゲにもできない。ある、現実にもこういう真剣さのボタンがかけちがっているけれど指摘できない瞬間が。そしてこういう瞬間をみごとに拾って、とんでもないところにぶっ込んで笑いにするのがシャマランの天才であるがゆえんだったりもする。
つまり『ハプニング』は、シャマラン映画では異色でありながら、120%シャマラン的な笑いを追求したヘンな映画ってことになり、やっぱりシャマランはシャマランだなあと感心したり苦笑したりするのである。あとライオンに腕食わせるシーンとかマジで最高だったな。
俺のハプニングw
風が吹いたら感染拡大って設定はザル過ぎだろwグループ人数が感染に影響する概念も最後まで分からず、いつの間にか有耶無耶になってるしw
この映画を観た俺がハプニングだw
まぁでもそういう化学兵器が実際にあったら怖いよねとは思ったよ。被害はこんなんじゃないと思うけど、それは映画的に予算オーバーなんでしょう。
これ系好き
特定の何かが人類を殺していくのではなく
自然とか人間ではどうしたって対抗しようがないものを
題材にした作品好きです
最期もなんのこっちゃ分からんけど自然が人類殺しに来たみたいな
変なオチもつけず終わらせてくれるのが良いです
始まり方が不穏で衝撃的で面白かった
ハプニングが起きるはじまり方が不穏で衝撃的で面白かった
原因が植物っていうのもまた斬新
むしろよく原因がわかったなっていうくらい洞察力すごい
ズーイー・デシャネルが可愛かった
「ハプニング」より、色々気になるシーン
現代の映画は、素晴らしい撮影技術がたくさんあり、人によっては半歩後ろから見てしまうシーンが多いかもしれない。
ホラー要素やグロテスクも散りばめられており、緊張するシーンもあるが、正直終始よく分からない。
恐らく当時の時代背景が、地球温暖化について話題となっていた時期だったのだろう。
そして今作では、映画を通して地球温暖化への注意喚起を監督が表現されたのかなと思う。
けど、やっぱりよくわからない!
感想メモ
意外と好き
ハプニングが起こる様子はとても良い、急に群衆の動きが止まり、次々に自殺を始める
集団飛び降り、集団首吊りは割とトラウマもの
芝刈り機の行く手に寝そべったり、ライオンに自らを食べさせたり、工夫を凝らして死ぬ人もいて楽しめる
植物が刺激を受けて毒素を発しているだけなので、特にオチはない
風が襲ってくる様な撮り方が良い
しかし夫婦仲は改善した様で何より
最後妊娠がわかって家の前で上機嫌に待っている奥さんが可愛い
会社の人とティラミスを食べに行ったの、どうでもよくて笑っちゃった
植物が原因なら植物が少ない大都会に逃げた方がいいのでは、と思ったけど、アメリカの都会って意外とデカい公園とかあるよね
植物の反乱ってか・・
感染症のパンデミック・ホラーに近い、突如セントラル・パークで人々が錯乱し自殺の連鎖、最初はテロ攻撃と騒いでいたが菌やウィルスでなく植物が出す毒素だという、但し、自然界は謎だらけと真相は闇のまま、二日で鎮静化したものの今度はフランスで再発したところでThe End、続編狙いか・・。
普通に親子にしたらいいのに、親友の8才の娘と逃避行の設定は何故なのか、シックスセンスのような特殊能力を持った子かと期待したがいたって普通の女の子、話がシンプル過ぎるので足手まとい役か込み入った話にしたかっただけなのかしら。
製作・脚本・監督とずいぶんと力の入れようのM・ナイト・シャマラン監督、ヒッチコックの「鳥」のような身近な存在に襲われる恐怖を描きたかったようだが、ラズベリー賞にもノミネート、作家性が強すぎて終始冷めた目で観ていました、植物の反乱ってか、そんな馬鹿な・・。
荒唐無稽な話だが、2つだけ印象に残るシーンがあった。
荒唐無稽な設定で、どう落とし前を付けるのか楽しみにしていたがやはり納得出来るオチではなかった。動物園と芝刈り機のシーンが実にリアルだった。
一回ではわからない
まず私が初めてこの映画を見たのは中学生くらいでしたが感想は「全然わからん」でした。突然始まって理由が完全解明されずに突然終わる。もやっと残りました。
高校生になって芝刈り機のシーンが妙に見たくなったのでもう一度見ました。前よりストーリーは分かりましたがやっぱり「つまらん」でした。
そして社会人になって一度、ナイトシャマランが好きになって一度、今回で5度目くらいですがやっと感想が「おもしろい」に変わりました。すぐに情報を手に取れる時代だからこその「原因不明」がここまでおもしろいとは。
自然現象に完璧な理由付けはできない。偉大な自然に敵わない。と言っていた主人公の言葉がストンと落ちてくるようです。
一度ではおもしろさがわからない映画だと思うので期間を空けて数回見てほしい映画ですね。私もまた見ると思います。
こわかった
グロショッキングありだったので、苦手な私としては失敗しました。
人が死ぬのはちょっと辛いね。見るなって話ですが…
子供の時に見たらトラウマになる。まあR指定あるんですが
話は好き
特異な設定は終わらせ方が難しい
原因不明の自殺病が発生。発生地域から逃げ出した夫婦達の物語。
申し訳ない書き方ですが、まったく評価出来ない作品でした。特異な設定なので、どのように終わらせるか興味と不安を持って見ていましたが、最悪なエンディングです。
発生原因もわからず、いきなり終息。当然終息した理由もわからず。冒頭にあった「ミツバチ」や「観察の基本等」のフリは回収されず、「自然界で起きることは説明不能」って言葉だけを回収して終了。
恐らく何万人もの犠牲を出して、得たものは「夫婦仲が良くなった」では救いがありません。せめて自殺を阻止する方法だけでも見つけるとか、何とかならなかったのでしょうか?
消化不良の方へ
自然も人間もエネルギーで出来ている。
この映画は、【自然による人間の選別】
怖すぎるわ!( ;∀;)
あの指輪の意味くらいは、そろそろみんなに知っておいたほうがいいんじゃないかと思うんだけど…。(ザ・シークレットとかベタですがオススメですよ)
※以下、消化不良の方へ完全なネタバレです。
なぜ主人公が助かったか、というと「愛」から行動していたからです。
主人公の奥さんが助かったのは、
あの女の子を守ろうとした「愛」があったから。
子どもは元々愛の塊なので、全員生き残っててもおかしくないと思うのですが、
最後まで一緒だった少年2人を殺したのは人間です。(あぁぁ怖い醜い。。)
結局、主人公・奥さん・女の子の3人の周辺で起きたことなので
「みんな死んだ」とは言い切れないようになってます。
(はぐれてしまった植物に詳しい人も生きてるんじゃないかな?)
悲惨な死体はみんな大人でした。
そして3ヶ月後、生き残った人たちが映されてるので、3人だけが生き残ったわけじゃないとちゃんと描いてあります。
人から何かを奪おうとする人
破壊し財産を得ようとする人
持っているのに与えない人
疑う人、怯えるだけの人etc..
そういう人が自然によって自殺へ追いやられるという恐ろしい映画ですが
私たちは自然に生かされていることを忘れてはいけないと改めて思いました。
見終わった後、「うーん!」と、考えさせてくれるところがM.ナイトシャマラン監督の好きなところです。
(ドーン!ガシャーン!ドッカーン!!っていう映像の迫力だけで「何を学べばいいの?」という映画は観てて苦痛になる変わったタイプの人間の感想です。)
起承転結のうち、承の真ん中へんまでは面白かった
とにかく“何か”が起こっている異様な雰囲気までは、面白く見れた。
ところがだ、素人が適当に何か言った事が、いつの間にか物語的に正解になっている。
シャマランの監督作品を数本続けざまに見る機会があったが、どれもこれも、いつの間にか推理じみた事を適当に言ったモノが「正解」っぽくなっている。
とにかくミステリーっぽい雰囲気で中盤まで進むが、ヒントらしきモノが中途半端にちりばめられている。
だが中盤以降に失速するのは何時もの通り。
大きな問題の語り口を、非常に狭い身近な問題で語り、結局は何にも分からないで収束する。あっちこっち少しづつ囓っているから、どの部分でも不満が残る。
雰囲気とか語り口とか、面白い部分は少なくもない。だが結局はよく分からん、としか言い様がない。
だがその雰囲気やら語り口でファンもいるのだろう。
よく分からないで人が死んでいき、訳も分からず逃げ待とう人々、というワンポイントを徹底すればミステリーホラーとして非凡な物にもなり得たろうが、意味があるのか訳の分からん謎解きをチョコチョコ入れるので、分かったような分からないような半端な気分になる。
「世にも奇妙な物語」をむりにひきのばして、明後日の方向に肉付けしたような感触。
これで主人公が魅力的ならいいが、教師ではなくて生徒のような未熟さが目立つ。そもそも夫婦の設定が雑音(ノイズ)が大過ぎて、なんでこんな設定にしたのかも不明。
ミステリーなのかホラーなのかSFなのかロードムービーを気取りたいのかも不明。そうして無理やりエコっぽいテーマで帰結するのもな。
でも雰囲気が嫌いじゃないので、またこの監督の作品を無理しない範囲で見たい。
タイトルなし
環境破壊に怒った植物達が、自殺を誘導するフェロモン的なものを発生させ人類を滅亡に向かわせるお話。
人類滅亡の話にしては弱いし、ホラーにしても弱いかな。。。モヤっとして終わった。
だからどうなったの⁉︎?‼︎?
これは…なんていうか
スッキリしません。環境破壊を人類が
しすぎて、植物?かなにかが有毒物質?を
出す的な物に進化⁉︎?して風で運ばれ
それに当たると死ぬ…‼︎?
で、局地的なもので
時間が過ぎればだいじょぶだぁ!って…
そして主役のご夫婦は
最初こそ険悪っていうか、倦怠期?なんだろうけど
お互いプラス子供1名で
なんとか助かり、めでたしめでたし。
奥さんも子供を授かりなんたらかんたら。
別の地域でまた…。みたいな。
まず、謎が根本的にわからない。
結局環境破壊的なものを訴えたいのだろうけどだとしたら夫婦の倦怠期はいらない。
何を伝えたいのかボヤける。
しかも風が吹いて空気感染とか
そのへんもボヤっとしてて危機感があまり感じられない。
とゆうか、もうとっくに感染してるのを疑うべきだよ!
そして助かりました。では納得いかない結末だった。
ラジー賞ノミネートに納得
はっきり言ってどこが面白いのこの映画?
最初のミツバチの話は関係なくなるし…避難の仕方めちゃくちゃだし…結局人々が死んでいく原因が最後まで分からないし…
避難しているところを見ても馬鹿馬鹿しいとしか思えなかった。
唯一怖さだけは感じた謎のパニック映画!
ズーイーデシャネルはとてもかわいい。
個人的にすごく好きです。(英語版を推奨)
一番最初に日本語吹き替え版で見たとき、他の方々が思うような理由でこりゃあひどいや、と思いましたが、英語音声の英語字幕で見るとすっかりはまってしまいました。住人たちの声のトーンも主役たちの話し方もまるでニュアンスが違ったのです。
最初にそこに映画的な、劇的刺激を求めてみた時分は実につまらないとおもった箇所でも、実はそれが現実をより簡素に表明(その現実が監督の思う妄想であっても)ためであったと思えたのです。
具体的な例では、主人公の二人の頬についぞ涙が流れることはなかった点です。それを最初は気合の無い演技だと罵りたくなりましたが、やはり二度目にはそれをある意味、大袈裟でないとも感じたのです。ニコール・キッドマンのハキハキとした顔の動きをつい先日思い出してたからかもしれません。
主人公の2人について、互いの軋轢の描写から、仲直りまでの直接的な描写まではまとめても10分程度しかないでしょうから、確かにそれは一説には描写が甘いとも、粗いとも言えるかもしれません。
しかし、個人的には2人の抱える問題は一般性を持っていて、学ぶことも多かったとおもいました。薬局の美人の話は私には、主人公の優しさと、相手への免罪を象徴するものとしてとても心に残ったのでした。淡々として無機質なセリフでしたが、そこには自分の葛藤をしつつ相手へ手を差し伸べるものとして、リアリティーを感じました。
劇中のテレビで繰り返されるテロへの恐怖と、政府への不信感は、もしかすれば監督がそう感じているか、あるいは大衆の感情に共感を狙ったものなのかもしれません。一方でそれを単なる恐怖に先導されて、事実を受け入れられない大衆の姿だとみせしめているようにも思うのです。
子供に銃を撃つ男性の老人はアメリカのような自己防衛意識の高い国においては(加えて年をとり頑固で、外部からの接触を嫌うようなああいった集落で、そして何より極限状態では)むしろ至極現実的とも思えるし、そういった一般大衆の人間の弱さや自分勝手さを周りにちりばめて、主人公に理性的で平和的な人物の理想像を示そうとしたものに感じました。そこには、主人公の意見がTVの中の博士の言葉と一致すると言う都合の良すぎる部分がありますが、やはりそれなりの意味を持っているようにも思いました。
ヒステリックな老婆はつまり、若いころに夫を戦争で失くしたのでしょう。その絶望感と社会が自分から夫を奪ったことに対してのやるせなさから、ああなったのは十分にうなづけることでした。女の子の手を叩いたのも、ある種自分が娘を欲しかったのに手に入れられなかったことの悲しみや、あるいは他人の娘への嫉妬があったものに思います。
自殺に走るという行為は、人間が突然発作で死ぬことよりもインパクトがあり、我々に恐怖を与えるのであると私は断言します。それはいきなり血を吐いて死ぬより、大きなサメに食いちぎられるよりずっと人が拒むのであり、道徳的にも精神的にも人が最も嫌う死の形態であるからです。
もちろん曖昧な部分はたくさんあります。煮え切らないような不条理さや、都合の良さが随所にあることは言うまでも有りません。しかし、私はそれら全てを含めても、監督が意図したにせよいないにせよ、多くのメッセージを感じました。むしろ大衆に対しての自己への認識を促し、現代への警告として、あえて悲劇的にも喜劇的にも書かず、同情を得ない仕様にしたように思うのです。それは或いは、私が幸せな人間であったのかもしれませんし、深読みが過ぎたのかもしれません。事実、アメリカでも人気は薄かったようですから。
最後になりますが、個人的には作中のどの人間も日常生活で隠されがちな悲しみや利己性、弱さあるいは強さを描写したものであり、人間への鋭い洞察を試みたものとしてとても面白かったです。
ただDVDのパッケージでも予告でも(もしかしたら監督自身も)、この作品をアクションやパニックホラーと同じ棚の隅に置くような宣伝の仕方しかしていないことと、それ故に作品・監督に対する人々の既存の固定観念と期待が全ての「具」を土葬してしまったものと思います。
ちなみに、やはり三度目に日本語版でみても、確かに不完全なホラー要素以外に何ものも持っていなかったように感じました。
恐怖より不安を感じた。
賛否両論だろうな~。
つまんないという人もいれば、良かったという人もいるようです。
冒頭の恐怖の始まりシーンは、良かった。
あれっ?? 周りの動きが止まったよ、と不思議に思っていると、急に異変が起きる。
いきなり、自分の首に髪飾りを突き刺して自殺する友人。
ビルの上から、次々と飛び降りる人々。
人間が、いとも簡単に死んでいく。
一体なぜ??
≪自然界のことは未知だから、必ずしも解明されるとは限らない≫
謎を一つずつ解き明かしていくのだが、不思議なことは不思議なまま。
謎をすべて明らかにしなくて、余韻を残すシャマラン監督の手法。
起承転結の≪結≫の部分が、ないのね。
これはこれで、ありですね。
途中、本筋とは関係のないところに、恐怖もあったりして。
最初の良かった恐怖がしりすぼみになってしまったのが、残念。
蜂の異変は日本でも。。。
この映画を観た理由は、
監督があの「シックスセンス」のナイト・シャマランという事と
主演がマーク・ウォルバーグだったということ。
観た時は「インデペンデンス・デイ」を観た時と同じような印象をもった。
正直に言うと、前半の出だしは立派だが、後半は腰砕け、
全然つじつまが合っていない、と。
だって、蜂が突然いなくなった理由は、
環境問題に憂えた植物たちの反乱だったなんて、
そんなこと誰も思いつかない。
ここまでは良いとして、
この問題が収まった理由が、まったく説得力がない。
でも、今日本でも蜂が突然死している。
その理由はまだ定かではない。
観た時と今では随分と、この映画に対するイメージが異なってきた。
だとしても、
そしてたとえ、シャマラン監督が預言者だったとしても、
しっかりとしたオチを考えて作品を作るのは
監督の義務だと、私は思う。
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