少年メリケンサックのレビュー・感想・評価
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死体を犯すクドカンは万死に値する
「ツッコミどころ満載」という言い回しがあるが、この映画のためにあるような言葉ではないだろうか?
YouTubeにアップされた動画は、20年前に活動していた伝説のパンクバンド「少年メリケンサック」のものだった!伝説なのに誰も知らない!
インディーズデビューもしていない20年前のバンドの公式ホームページからリーダーにコンタクトを取るが、もはやバンドは解散していた。だが、条件としてオリジナルメンバーでなら再結成もやぶさかではないという。しかし、その時すでに、まだ契約も取れていないバンドの動画をレコード会社のトップに貼付けプロモーション活動が開始されており、大反響があるので引くに引けない!
って、序盤だけでどんだけ矛盾だらけなんだ?というヒドいありさま。
さらに、パンクを題材にしているのだがクドカンには、やっかいな親戚のおじさんじみた理解しか無いらしく、門外漢がすり寄って来た時の気持ち悪さに溢れている。アリバイ作りに遠藤ミチロウやヒカゲ、仲野茂をカメオ出演させているのだが、惨状の中で本人たちがうれしそうにしている所もふくめ、ジョン・ライドンは正しかったのだと思い返す。
Punk is Dead
パンクは死んだ。どんな世界にもクソガキがいて社会に対して怒りを胎動させており、そこにはどうしようもなくパンクが宿っているのだが、少なくともクドカンのパンクはとっくのとうに死んでおり、その死体をいじって遊ぶ風景はただただおぞましくグロテスクなだけだ。
クドカンだなぁ~(笑
クドカンの作品は好きか好きじゃないか、
笑えるか笑えないか、感性の問題だと思うんだけど
パンクも好きか嫌いか(だって下手でもできるもん)という感性の
問題だからそういう意味でクドカンがパンクを選んだのは
間違いじゃないなぁ~と思えるなぁ。
もともとパンクが出てきた背景っていうのが、
70年代産業ロックと呼ばれてレコード会社に管理されまくりで
技術だけは進歩してトラック数はやたら多くて
1曲が寝て起きてもまだやってるくらい長い
ロックって名ばかりの曲ばかり・・・
「これってアーティストじゃなくて技術屋じゃないの?」って
グループばかりになってしまったところに
「お前の演奏長い!つまらん!」と1週間前に楽器持った
ばかりみたいなバンドがセンスだけで出てきちゃって
「お前はもう死んでいる」と短くて下手糞な演奏を武器に
思いっきり規制のロック市場をぶっ壊し始めちゃった。
(まあ、それも最初は作られたものだったんだけど
その後が続いたし、パンクバンドはレコード会社を
ちゃんと利用していたしね。
クドカンもそんなところにいるような臭いがする。
技術屋っていうよりセンスで勝負みたいな。
大手さんもりようさせてもらいまーすみたいなね。
映画の中のおっさんたちも宮崎あおいちゃんも
いろいろぶち壊していたからそれこそパンクだと思った。
ついでに配役も壊れてた(笑 もちろんいい意味で。
この作品私はもちろん大好き。
ずっとくすくす笑いっぱなしだったんだけど、
これこそクドカンと思いながらも
あと1発ドカンとツボに入っての爆笑があったら
文句なくA++くらいなんだけどなぁ~
次回作も楽しみにしてます。
中年の好奇心、なめんなよ
映画「少年メリケンサック」(宮藤官九郎監督)から。
モヤモヤしているときは、なぜか「パンク」だなぁ。(笑)
全体的には、たいしたストーリーではないのに、
観終わって、なぜかスッキリした作品とも言える。
暗闇でのメモも、気がつくと予想外に多かった気がするのは、
私の気持ちを代弁してくれている、と感じたからなのか。
その代表的なフレーズが「中年の好奇心、なめんなよ」。
今の中年は私も含めて、好奇心旺盛。
そして、その好奇心を試してみる勇気とお金も少しある。
だから「中年の好奇心、なめんなよ」が私の心に引っかかった。
作品中「壊して、壊して、壊すのが、パンク」、
「パンクってのは、生き様なんだよ」と定義してみたりする。
「パンクは、(演奏なんて)下手でいいんだよ」とただの勢いだけで叫び、
自分たちの実力のなさを痛感してるところが、また面白い。
「若い奴らがつまんねぇから、俺たちに(中年に)食いついたんじゃないの?」
この台詞で、ドキッとした若者もいたんじゃないかな。
さらに、ストーリーとは直接関係ないけれど、
ユースケ・サンタマリアさんが、宮﨑あおいさんを呼び止め、
「みんなが知ってることを、俺知らないことになっているから」。
この台詞、ちょっとハマりそうだな。良くありそうな光景だし。(笑)
歌詞の壁。
クドカンこと宮藤官九郎の、監督2作目となるこの作品。
それほど期待はしていなかったものの(爆)
独自のテイストが存分に発揮され心地よく仕上がっていた。
今回は「パンク」という破壊工作を、ダメOLとダメ親父に
やらせたのが功を奏した^^;という感じがする。
クドカンご本人が、エラぶるとか、奢り高ぶる、意識から
いちばん遠いところにいるからかもしれないが、気負いのない
価値観から発信されるコメディは「出来」がどうの…以上に
滑らかで、こちら側の偏見の壁を容易に打ち破ってくれる。
だからパンクなどよく分からない(私もいま一つ分かってない)
宮崎あおいと一緒に「え~?こんなの、やるんですかぁ~?」
という、フニャけモードでダラダラとニヤけながら観ていられる。
…しかしまぁ、あの「篤姫」がよくぞ変身したもんだ。^^;
変身といえばこのヒトもすごい。佐藤浩市。
おそらく今作以上に痰を吐きまくった作品はないんじゃないか。
至る所でぺっぺっと吐きまくり、汚いことこのうえない。
歌も演奏もヘタクソなこのダメ親父バンドが(どこまでいっても)
成長しないところが、実に人間的で面白い。ホントにこいつら、
バっカじゃねえのぉ~!?的なしつこすぎる描き方も健在で、
えげつないと言ってしまえばそれまでだが、やはり今のご時世、
こんな風にノビノビと親父が人生を謳歌している姿を観るだけで
なんとなく平和だった?'70~80年代を思い出してしまう…。
青年世代から現在のキャストに至るまで、素晴らしい人選をし、
何をどう笑えばいいのか分からないブラックなテイストに酔う。
「誰も守ってくれない」浩市へ贈る?エンディング曲とか…(汗)
これはいい映画です!なんて言うつもりはまったくないが^^;
「ニューヨーク・マラソン」の歌詞を聞きとれる快感を味わえば、
なんでクドカンなのか、が見えてくる作品になる、かも…?
(パンクの壁。演技の壁。クドカンの壁。越える必要ないけども)
篤姫、Fuck you(^^;!
宮藤官九郎監督作品第2弾!主演・“国民的女優”宮﨑あおい!!クドカンにあおいちゃん?!イイのか?ホントにイイのか??こんな組み合わせ!
佐藤浩市、最高!田辺誠一、最高!田口トモロヲ、最高!そんでもってあおいちゃん、かわいい最~高!!もおね、こんな映画観るのに何も考えたらダメ!アホになって観るべし!観る阿呆に徹するべしです。まあ、あおいちゃんよくこんな役やりましたよね?あのね、「篤姫」ですよ、「篤姫」!吾輩の親父やお袋、更には世間の大河ドラマフリークのおじいちゃん、おばあちゃんがこの映画観たら、あまりの落差とお下劣さに、恐らく腰抜かしちゃうんじゃないですか?中指おっ立てちゃってるし(^^;!。ある意味あおいちゃん、女優魂全開!ですよね。
“オッサンメリケンサック”も、メチャクチャ面白かったです。前述しましたが、田口トモロヲさんが効いてますね~。あんなんアリですか~(^^;?しかし佐藤智仁→佐藤浩市は、まだイイとしても、波岡一喜→キム兄ってのは、ムリがないかい??あと田辺誠一さん!この人もあんな事出来ちゃうんですね(^^;。『♪アンドロメ~ダ、アンドロメ~ダ~♪』が、吾輩の頭から離れませんわ。で、ネタオチは“リアル空耳アワー”って…、ホンマにクドカンようやるよね(^^;。
興行成績も滑り出し上々のようで、東映さんにとって、久しぶりのヒット作ですね。いやあ、よかったよかった~。この勢い、何とか続けてもらいたいですね。『日本映画好調!』って言っても、東宝さんの1人勝ちってのは、面白くないですからね。まあ、とにかく文句無く面白いです。チョットお下劣ではありますが、デートムービーにももってこいですよ!
面白い
クドカン好きで、バンド好きなら楽しめると思う。
80年代ってあんなバンド多かったし、
本気で狂った人たちもたくさんいたし。
そういうのも懐かしかった。
エンディングの曲は、峯田くんに対するアプローチなのか、
佐藤浩市にかけたのか、その両方なのか気になった(笑)
宮崎あおい×クドカン は大成功です!
初期衝動を吐き出せ!
宮崎あおいさんのファンなので観に行きました。
いつものクドカン作品らしくぶっ飛んだ内容のエンターテイメントコメディ映画。
とても面白く、笑えました。
宮崎あおいさんも素敵でかわいくて満足。
しかし、それだけ。
良くも惡くも薄い内容の作品でした。
結局何が言いたかったのかよくわからなかった。
多分言いたいことなんてはじめから無かったのでしょう、それこそがパンクだから。
まさにパンクの初期衝動的な勢いだけの映画でした。
でも面白かったですよ。
ただ、予告や特番などで本編のシーンを流しすぎてて、それを事前に色んなところでチェックしていたので、笑うべきシーンも「ああ、こうつながるのねー」みたいな感じで笑えなくなってしまったのは残念。
プロモーションに力を入れるのはいいのですが、ネタバレは控えて欲しかった。
宮崎あおいファンなら観て損はないです。
全く関係ないが、この映画で爆音で演奏シーン(アテフリ)を観ていたら、
「本物」のライブシーンが無性に観たくなったので、近々「ザ・ローリング・ストーンズ シャイン・ア・ライト」を観に行ってきます(笑)!
憂さ晴らしシャウト
クソですね
応援したくなる
やっぱクドカン
あり得ない話の連続。そんな下手なストーリーに延々付き合わされてうんざりしました。
だいたいメジャーレコード会社の社長が、リストラ間際の契約社員に社運をかけたバンド発掘の全権を任せること自体があり得ない話。そんな下手なストーリーに延々付き合わされてうんざりしました。
この元パンクロックのメンバーだった社長、契約社員見たというネットの映像を見ただけで、興奮してしまい、ろくにリサーチもかけず、現場のかんなの報告も聞かずに先走り、バンドの現状も知らないまま、全国ツアーまで決めてしまうのは異常です。
後半のストーリーと挿入される関係者のインタビュー映像から、SMSは、結構名前の知られたパンクバンドだったようです。だからネット時代の今日、少し調べれば、活躍時期やメンバーの年齢なんか50歳のオジンになっていることなんて会社でもすぐ調べがついたはずです。
それをパンクバンドをやっていた50歳のオジンが年齢を間違えられるというアクシデント元で復活、活躍するというストーリーに監督は酔ってしまって、完全にリアルティーを無視。ベタな展開をごり押ししたのだと思います。
かんなの彼氏もヘンでした。
かんながなんで悩んでいるのか全く聞こうとせず、うまくいくよと脳天気に慰めるばかりです。そんな状況じゃないのに、彼氏あま~い慰めの言葉だけで、元気になってしまうかんなもヘンでしたね。ふたりで勝手にやってろ~の世界です。
かんなが苦悩するのも無理はありません。社長に一方的に押しつけられた少年メリケンサックは、オヤジバンドにもなっていないほどの体たらく。ボーカルのジミーなんか、ある事件がきっかけで半身不随。声すらろくに出せないほど。他のメンバーも、体力はないし音は冴えないし、スタジオでの初めての音あわせでは、悲惨の一言。こんなのただのおっさんじゃないの!とグループを担当することになったかんなの怒りはいくばかりのことだったでしょうか。
まぁ、ピンチになったら泣きをだすことと一目散にトンズラするという特技を発揮するかんなというキャラは、愛嬌たっぷりで気に入りました。コメディアンヌとしての宮崎あおいもいいですね。
元々クロカンの作品は好きではなかったのですが、食わず嫌いも何だし、宮崎あおいは好きだったから試写会に足を運んだ次第です。
初めてクロカンの作品に触れて、率直にこれはクドカンだぁ~と思いました。
けれどもそこは演技達者な、佐藤浩一のことだけはあります。どうするのよと食い下がるかんなに食い下がる佐藤が演じるアキオが、一発セリフを決めれば、こんな荒唐無稽な状況でも、こいつらばしっと決めてくれるのではないかと予感させる空気を作るのです。 佐藤浩一がオジサンパンクロッカーに大変身してしまったのは、『誰も守れない』を見たあとだけに、余りのイメージギャップ!驚天動地の極みに思えましたぞ~。
本作は、オジンバンドが奇跡の復活を遂げるというのがメインであるはずです。なのに、いつの間にかジミーも体動けるようになり、人気バンドになってしまう展開に。そりゃあないだろうと思いましたよ。どうも監督は、因縁深いアキオとハルオの確執に話を持って行きたかったようです。
ラストもそんなオチなの?という感じです。これでは、同じパンクを扱った『デトロイト・メタル・シティ』の方が、遙かに面白いでしょう。DMCファンはどう思われましたか?
う~ん、期待しすぎた。
クドカン、ってだけで期待し過ぎちゃいました。
あー、単にパンクが好きじゃないからなのかもしれないな。
設定上仕方ないのですが、ライブシーンが多くて、しかもヘタクソ。
(いや、これも設定上であって、決して田口トモロヲさんが悪いわけじゃ…)
ちょっと観ていて苦痛な場面が長かったです、私は。
でも、パンク好きだったら楽しめるかもしれない。
それでも笑える映画には違いありません。
宮崎あおいちゃんの今までとは全く違ったハイパーテンションな
コメディエンヌぶりは本当にスゴイです。
これからは可愛いだけじゃない役も観て見たいと思いました。
佐藤浩市さんのオヤジパンクロッカーは汚いけど(失礼!)
随所でキラリと光ることを言います。(そこら辺クドカン節)
年齢をギリギリまで隠すとか、昔はアイドルだったとかいう
かなり無理があるんじゃないのぉ?という設定も
気にせずにいられれば 相当楽しめるでしょう。
田辺誠一の妖しげな姿にもご注目。
大河女優の演技はなかなか可愛らしい・・・
おもしろかった
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