劇場公開日 2009年2月14日

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「死体を犯すクドカンは万死に値する」少年メリケンサック samurai_kung_fuさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0死体を犯すクドカンは万死に値する

2009年4月3日
鑑賞方法:映画館

悲しい

「ツッコミどころ満載」という言い回しがあるが、この映画のためにあるような言葉ではないだろうか?
YouTubeにアップされた動画は、20年前に活動していた伝説のパンクバンド「少年メリケンサック」のものだった!伝説なのに誰も知らない!
インディーズデビューもしていない20年前のバンドの公式ホームページからリーダーにコンタクトを取るが、もはやバンドは解散していた。だが、条件としてオリジナルメンバーでなら再結成もやぶさかではないという。しかし、その時すでに、まだ契約も取れていないバンドの動画をレコード会社のトップに貼付けプロモーション活動が開始されており、大反響があるので引くに引けない!
って、序盤だけでどんだけ矛盾だらけなんだ?というヒドいありさま。
さらに、パンクを題材にしているのだがクドカンには、やっかいな親戚のおじさんじみた理解しか無いらしく、門外漢がすり寄って来た時の気持ち悪さに溢れている。アリバイ作りに遠藤ミチロウやヒカゲ、仲野茂をカメオ出演させているのだが、惨状の中で本人たちがうれしそうにしている所もふくめ、ジョン・ライドンは正しかったのだと思い返す。

Punk is Dead

パンクは死んだ。どんな世界にもクソガキがいて社会に対して怒りを胎動させており、そこにはどうしようもなくパンクが宿っているのだが、少なくともクドカンのパンクはとっくのとうに死んでおり、その死体をいじって遊ぶ風景はただただおぞましくグロテスクなだけだ。

samurai_kung_fu