「色々と新しいんだよ!」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 mori2さんの映画レビュー(感想・評価)
色々と新しいんだよ!
前作公開から、待つこと2年。ようやく公開!興行の方も、公開と同時に好調なスタートダッシュを飾っております。『今回も、サービスサービス!』ってか!?
前作公開時もそうでしたが、今回も2年近く待ちましたので、殆んど以前のストーリーを忘れたまま映画館へ向かいました。予習してる時間はございませんでしたので(泣)。でもね、そんな吾輩が観ても充分わかりましたよ…。
『前と、全然違うがな!』
シンジがやたらと明るい(^^;。レイが随分人間っぽい(^^;。ゲンドウが何か、いい父親(^^;。アスカの名前が違う(“惣流”→“式波”)!加持リョウジが、アスカの子守りじゃない。新キャラ、“真希波・マリ・イラストリアス”登場(でもコイツの名前、映画の中でちゃんと出てきたっけ?)!トウジは3号機に乗らない!カヲル君、登場(でも殆んど最後の最後だけね)!etc・etc…。
特にシンジが明るくて、レイやゲンドウが優しいっていう辺りは、『おいおい、これホンマにヱヴァ?』って思うくらいに、微妙な違和感を感じながら観ておりました。しか~し!後半になると、エヴァお得意の“ドロドロ、どん底まっしぐら”っていう空気が一気に復活いたしまして、これまでにも増してハードな“ヱヴァ・ワールド”が展開されます。そして最後は…『ええ!も~、こんなところで終わるの?!』とツッコミたくなる終わり方。庵野総カントク、相変わらずヒッパりますな~。
物語が全然変わっていますので、当然絵の方は殆んど“オール新作状態”でございます。ですから、旧シリーズの予備知識なんぞ持ち合わせていなくても、充分シンクロ出来る内容になっております。あ、勿論予備知識持ってる人は、更にシンクロ率UPで、楽しめることは間違いナシです!
前作「序」を経て、ここに至り「ヱヴァ」はまったく新たな作品として、その足跡を印したと言えるでしょう。そしてこの先、このシリーズがどこへ向かおうとしているのか…?本編終了後に上映された“予告編(コレはお約束!)”だけでは、よくわかりませんでした(アスカの“海賊コスプレ”は、何を意味する??)。それだけに、早く続きが観たい!でもコレが公開日未定なんだよな~(>_<)。因みに次作は2作同時公開(「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q quickening」+「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:?」)となるそうですね。う~ん、また2年後くらいですかね?忘れるっちゅうねん!
しかし、この映画の客層は、ホントわかり易いですね~。吾輩を含め、8割方“♂”でございましたわ。しかも“レイトショー”。う~ん、深いな~(^^;。でも意外と若い子(TVシリーズを、リアルタイムでは知らなさそうな)達もいましたね。こうやって、また新たなファンが増えていくんですね。オッサンは、いつまでこんなの観てても許されるのでしょうか??
~追記~
「今日の日は さようなら」だの「翼をください」だの、何という選曲!思わず鳥肌が…。
~追記②~
恐らく「エヴァ」という作品の世界に、最も似つかわしくない言葉『ぽかぽか』…。レイちゃん、あなたは純粋すぎる…。