劇場公開日 2009年6月27日

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「日本映画の未来を映す未来の日本映画」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 TOKUSHIさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0日本映画の未来を映す未来の日本映画

2009年7月2日
鑑賞方法:映画館

泣ける

楽しい

興奮

これは素晴らしい。
僕は、いちおうエヴァンゲリオンシリーズは全編観ているが、そこまでのめり込まなく、設定もあまり理解していないのだが、そんなエヴァ“なまじ”ファンの僕が観ても非常に楽しめる作品だった。
連作映画のつなぎ的作品ではなく、これ1本で十分に完成している映画だった。

日本映画を代表出来る映画だと思う。
日本人らしい精神論…青臭い青春・友情、甘い恋、大人になる為の葛藤、仲間との絆、正義のヒーロー、
ここに描かれている要素すべてが日本映画を日本映画たらしめる要素だ。
日本映画の未来があるし、これは未来の日本映画だ。

ジャパニメーションとして忘れちゃならない「萌え」は勿論のこと、
「エヴァシリーズ」としてのお約束やファンにとってのツボも十分に抑えており、申し分が無い。
「寸止め」な終り方をする饒舌でないエンディングも映画として素晴らしい。

エヴァンゲリオンを何も知らない人が観ても楽しめるし、何かを感じられるはずだ。
是非この機に多くの人々に観られるべきだと思う作品だった。

超オススメの映画だ。
今年一番の映画かもしれない。
「エヴァシリーズ」だからという蟇目は僕には無い、「エヴァシリーズ」自体にはほとんど思い入れがないから。
是非劇場で。

TOKUSHI