ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破のレビュー・感想・評価
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評価できるか新シリーズ
新機軸とまではいかない。果たして作る意味があったのかというと疑問が残るが、当時感じていた疑問にはより分かりやすいアプローチが施されている。
登場人物の二面性がくっきりと強調してあり、背景の「匂わせ」が絶妙なスパイスになって、旧TVシリーズの解消されない謎がすっきりとまとまった感がある。
つまり、登場人物が複数の顔を持ち、国家、企業、自治体、宗教、学校、地域のコミュニティそれぞれのお付き合いが、同じ顔触れによって微妙に変わってくる味付けが、当時は受け入れられなかった。というより、理解されなかったということか。
母親の事故についても、より分かりやすく語られており、非常に親切な造りになっていると思う。難点は、これを単体の映画として評価できるのか?というところだろう。
シリーズのファンに特化して、ここまでのクオリティを実現できたのは評価したい。
物語が展開していく。疑問は深まっていく。
マリが歌いながらエヴァを操縦するシーンや、戦闘シーンで流れる少年合唱団みたいな歌声は個人的には違和感を覚えるが、そういう演出なのだと受け入れるとする。戦闘シーンの演出はさすがにうまい。とくに、人間のリミッターが外れて突撃していくような空気を作るのはある種の爽快感すら感じさせる。
エヴァの派手な色使いや極端な感情表現を観ていると、これも一種の超常刺激なんだろうなと思う。超常刺激は避けるべきものとされているが、すぐれたイマジネーションは、そういった超常刺激とされるコンテンツの中に多く存在する。また、神秘さや不思議さに目をみはる感性とされる「センス・オブ・ワンダー」が刺激される。超常刺激とセンス・オブ・ワンダーは重なる部分もあるのかもしれない。このあたりの感覚は小島秀夫の作るゲームにも似たようなものがあるのかもしれない。小生はプレイしたことがないが。
メインのキャラクターは本作で出揃う。
マリ、アスカ、カジ。ところでエヴァの登場人物に海にまつわる名前が多いのはなぜだろう。
冒頭、マリが出てくるが、どこのなにものなのかは明かされない。コミュニケーションの言語で日本語をチョイスするところから、日本人のようだ。シンジについても知っている。しかし、シンジはマリを知らない。マリは他人をはねつけるタイプではないが、最後に2号機で戦うときには外部とのコンタクトをシャットアウトするところから、他のエヴァパイロットと同じく他人との関係性を拒む傾向にあるかと。
エヴァパイロットについていえば、それぞれの個性があるが、他者との関係を拒むところに特徴がある。それが徐々に打ち解けていく過程に、本作での成長物語としての一面が見受けられるし、テーマを表してもいる。
本作前半では、シンジがエヴァパイロットとしての生き方を受け入れた状態が描かれる。物語の構造としては、ミッションを果たして、次に、「父親の世界」を体験するという展開になる。本作における父親の世界がどういったものなのかははっきりとは説明されないが、ヒントが断面的に散りばめられる。
月で建造されているエヴァ六号機。そこにいる渚カヲル。その存在に気づいた冬月が「人間か?」とつぶやくところをみると、彼はカヲルを知らないのかもしれない。ただ、カヲルはおそらくゲンドウに気づき、「お父さん」と呼びかける。彼も綾波と同じ存在で、原型はユイなのだろうか。つまりシンジにとっては、母親であり、兄弟でもある存在ということか。
世界各国でエヴァが建造されているという説明があるが、パイロットは他にもいるのかは説明されない。また、月で建造中のエヴァ六号機はゼーレが作っているようだ。見た目はリリスのように見える。作り方が違う、というセリフがあって、六号機が特殊なものであることが示される。ちなみにゼーレのマークは知恵の実だった。「序」で「人類は知恵の実を、シトは生命の実を食べた」という言葉の、知恵の実とはゼーレのことだろうか。
途中、エヴァ三号機の実験で、アスカを乗せた三号機がシトに乗っ取られる。シンジは出動したものの、敵のシトがアスカをのせたエヴァであることを知って戦意を喪失する。ゲンドウの命令で、初号機はダミープラグで戦闘を継続、三号機を倒す。その経験にショックをうけて、シンジはネルフを離れる。
最後に第十のシトが出てきて、綾波を捕食する。キリスト教で考えるとシトはあと2体ということになる。マリが戦うが、歯が立たない。初号機をダミープラグで作動させようとするが、起動しない。ダミープラグは異物であり、初号機の胎内にはいれるのは、ユイの子どもであるシンジだけということなのだろう。
逃げていたシンジがゲンドウのもとに戻り、エヴァにのる。ここで父親の世界を受け入れたことになる。
初号機は苦戦するが、やがて変形し、シトを倒す。初号機が変形する理由をリツコが説明するが、なにを言っているのか理解できなかった。おそらくは、シンジが綾波を救出したいという感情にエヴァであるユイが共鳴したのだろう。ゲンドウはそのことを知っていて仕掛けた、と匂わせる展開になる。すると、シトを第三東京市に呼んでいたのは、ゲンドウだったのか。つまり、サードインパクトを起こすためにシトは呼ばれていたのだろうか。
そして、そのままサードインパクトがはじまる。エヴァはデビルマンそっくりになる。しかし、月からやってきたエヴァ六号機が投げたヤリによって、エヴァは停止する。サードインパクトは中止だろうか。カヲルはシンジに向かって「きみだけは助ける」という。この言葉の意味はなんだろう。
今回の疑問点
シン・エヴァではアスカは食事をできない設定になっていたが、破の段階では食べていた。Qでそのあたりの変化が起きるのだろうか。
心象風景のように出てくる電車内のシーンはなんだろうか。
1よりはおもろい。
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何か知らんけど、シンジがモテまくる。
アスカもレイも何故かシンジが好きになってた。
まあそんな中、葛藤しながら使徒と戦う。
そして最後はシンジが命がけでレイを助ける。
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アスカがついに出て来た。
稲垣の物真似はそれほど似てないと思った(場)
1よりは各登場人物の心がわかって、少しはおもろかった。
でも基本線を知らんし、所詮は続きものなんでよーわからん。
「いじけは楽しくない」
マリが搭乗するEVA仮設5号機が、相討ちで第3使徒を退ける。一方、日本にやってきたアスカが搭乗するEVA2号機が、第7使徒を撃退。月面で、ゲンドウと冬月がEVA Mark.06を視察している時に、第8使徒が衛星軌道上に現れ。
今作は旧世紀シリーズと大きく変わり、全く新しいキャラクターも登場。映像技術の進歩も凄まじい。一方で「今日の日はさようなら」と「翼をください」は懐かしい。携帯電話も登場、2009年の作品で、スマホはまだ。ちょうど公開された2009年当時とパラレルワールドを描いている感じか。孤独の三人の性格が全く違うけど、その描かれ方がより深い感じがしました。
アスカ登場。謎のメガネのお姉さん登場。 弐号機活躍。 後半盛り上が...
アスカ登場。謎のメガネのお姉さん登場。
弐号機活躍。
後半盛り上がって凄く良い。
TV放映版とも漫画本とも違う展開で面白い!
こだわりのグラフィックで大画面視聴向き。
もう本作で終わっても十分満足な内容。
アップデート
いや、登場人物がTV版と違うし(マリの存在)、アスカは苗字が惣流から式波に変わっているし、心なしかレイが多く喋っているような。
新たな物語として自身の記憶を書き換えつつ、続きを見ていった方が良さそうだ。
庵野さんはシンジ君の事が嫌いなのか?
アスカを(実質)シンジに頃させる、親子水入らず演出キャンセル、などと前作に引き継いでシンジ虐が続いていますね。
序盤はとてもユーモラスで、日常的で、みんなが仲良くなっていく様が見ていてなんか幸せでした。
エヴァンゲリオンの有名な街中を走る初号機のシーンはこの作品です。作画綺麗だった。
ストーリーは結構分かりやすくて、みんなが言うようなついていけない、難しい、などという声は今のところ問題ないです。
ステレオタイプのオタクってアスカみたいな子が好きなイメージがあるので、「あんたバカァ?」のシーンでは、これが日本のオタクのユートピアか、となりました。ところでサービスサービスってなんなんですかね?
呪いを解くための儀式その2
あるいは円満離婚のための布石か。
劇場公開時はスルー。まあでも結局観てしまったのだけど。もしこの流れのまま温く終わってたらと思うと怖い。
大人の都合に子供を巻き込むのは気が引ける・・
活発なアスカの登場でシンジも、いい加減うじうじさから卒業のきざし、やっぱり女性の方が現実的だしおませというのが庵野監督の女性観なのでしょう、それにしても前作よりお色気シーンが増えていますね。
戦うことに躊躇していたがシンジだが友や愛する人を守るためには奮い立つんだと言うシンプルな動機づけ。女所帯だったが加持の登場で男気にも目覚めてゆく、ただ、加持の「辛いことを知っている人間の方がそれだけ他人に優しくなれる」と言うセリフはまるで金八先生でしたね、独走しようとするアスカに3人での協力を促すのは毛利元就の三矢の訓と作風が説教臭くなりまた。また「織り込み済みとはいえ大人の都合に子供を巻き込むのは気が引ける・・」とか、庵野監督の自虐的なエキスキューズにも思えます、やはり気にしてたんですね。
碇親父はいったい何を企んでいるのか、初号機の不可解な変貌は計画されたものだったのか謎は深まるばかり。
勝手に解釈したネタバレ。
『我らが望む真のエヴァンゲリオンの誕生とリリスの復活を持って契約の時となる。人類補完計画の為に』『全てゼーレのシナリオ通りに』
このエヴァンゲリオンの裏のシナリオなのだと思う。
綾波レイは碇シンジの母親のクローン
使徒の出現は碇ゲンドウのシナリオ。
そもそも、エヴァンゲリオンに搭載されたダミーシステムが、使徒なのでは?
碇ゲンドウはマッドサイエンティストだ。
東京(箱根)ばかりが使徒に狙われるのは、目的が使徒とエヴァンゲリオンの戦いのみにあると直ぐに理解できる。
つまり、使徒による地球侵略ではない。侵略行為とは、侵略した側に利益が伴わなければならない。この段階で使徒には地球を侵略する意味が無い。つまり、陰謀論が絶対にある。
ファーストインパクトってひょっとしたら、どこかの原発事故?
2作目はTVシリーズを部分的になぞりつつ、新キャラも登場して新たな...
2作目はTVシリーズを部分的になぞりつつ、新キャラも登場して新たなるストーリー。
公開当時に劇場で観た時、すごいアニメが出来たなぁとかなり興奮したことを覚えている。
映像を観て自然に泣いていた。キャラの心情と映像がうまく融合している。そんな映像に泣けて、すごい!という、ただただ興奮した。衝撃だった。
当時、エヴァを初めて観る人たちにとっても、かなりわかりやすく観やすく描かれていたと思う。
レイの「ぽかぽかする」って表現、可愛い。
エヴァンゲリオン 序~Q
未公開アップロードしたままで忘れていたので、変な時にレビュー公開となってしまった。
俺は、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観ようと考えた。しかし、俺はエヴァを一つも観ていない。TVシリーズも劇場版も。時はちょうど黄金週間。録りためた中に、たしか「序」「破」「Q」いずれもあったはず。よし、一気に観て、「シン・エヴァンゲリオン劇場版」を観る市民権を獲得しよう、・・というのが今回観た背景。
【序】
すごいなこのオープニング。あっというまに引き込まれる戦闘シーン。
登場人物が少ないからわかりやすい。
いわゆるメカ(設備、器具備品の類)のカッコよさが、心をくすぐる。
"使途" の異様な造形は、CG時代をフルに感じさせる。
ネブカドレザルの鍵とか、セカンドインパクトとか、初めて聞く単語のオンパレードなのに、ストーリーを追い続けられるのは、「それが当然」かのように、なんの迷いもなく進める点かな。まあ、アニメから延々と続く歴史があるからこそ、できることなのだろうな。
俺たち(50~60代)に、大友克洋がいるように、彼らには庵野秀明がいるんだなあ、と変な感心の仕方をした。
主人公とそれをとりまく女性たち。手ごろなお色気。
【破】
辛いのは君だけじゃない。
「ヒトマル」という読み方に象徴されている自衛隊(ミリタリー)感覚は受けそう。それも、それを美少女たちが言う。
思わせぶりな音楽。
科学の最先端な世界で、「純粋な精神エネルギーの具象化」という魅力的な現象。
「なぜ若者たちだけがエヴァンゲリオンに乗るのか?」という俺の疑問は解かれるのだろうか。
「シリーズものは、2作めが鍵」と言われる条件を見事に達成した出来のよさ。感心。
【Q】
前作の痛快さを忘れてしまったかのようなオープニング。
謎の少年カオルの登場。カシウスとロンギヌスの2本の槍。異なる槍が必要。第1使徒と第3使徒。アダムスの器。
前作にも勝る、謎のワードのオンパレード。その中で徐々に見えてくる、人類と使徒、それぞれの誕生の歴史。第1使徒であるアダムから生まれた、第3使徒以降の使途。そして第2使徒リリスから生まれた人類(リリン)。両者は、どちらかが生存し続けるために、相争う運命だったことがわかってくる。
ゲシュタルト(統一的全体像)。西洋的な、要素分解的な思考。ひとつひとつ分解してよくしていくことで、最高のパフォーマンスを得る、という考え方。一方、東洋的な、全体像的な思考。全体をシステムとみて、そのバランスを調整することで最高のパフォーマンスを得る、という考え方。
自分でも、なにを書いているかよくわからなくなってくるが、「Q」をみて感じた気持ちはこんな感じ。哲学書か。
そして...【シン・エヴァンゲリオン劇場版】
予想を良い意味で裏切っていく展開と、謎多き魅力的キャラクターの創造
3度目の視聴になるが、やはり文句無しに面白い。
ひとつは予想を良い意味で裏切っていく展開か。
アスカの乗った3号機の使徒化とダミーシステムで動く初号機による3号機のむさぼり食いとエントリプラグごとの残虐な破壊。そこで流れる「今日の日はさようなら」の意外性と別れをイメージさせるもの悲しさの上乗せ。
綾波レイ救助のために死に物狂いに奮闘するシンジ。今までのエヴァと異質な、背景として流れるレイの声優林原めぐみの歌う「翼を下さい」も重なっての愛成就の高揚感。裏腹に、世界を終わらすサードインパクトが始まる意外性。
ふたつめとして、新たに登場するマリの謎多き魅力が有る。何故か水前寺清子の真実一路のマーチを歌いながら初登場も、英語はペラペラ。シンジへの「君、いい匂い、LCLの香りがする」は、母性の発露なのか?登場により、S-DATカセットテーププレイヤーがTVエヴァンゲリオンの終話をイメージさせる25と26から、27に進行する新しい展開予見のイメージが次回以降への関心も掻き立てる。
まあ、TV、旧劇場版、今回のシリーズと、共通して観ている者、そして自分の予想と大きく異なる展開、そして謎多き魅力的キャラクターの創造。これこそが自分にとってのエヴァンゲリオンの最大の魅力ということかも知れない
展開が、、
早くもついていくのがやっと、、学校生活とか平和なシーンはほっとするけど、ちょっと規模でかすぎて理解が追い付かないところも多々ありました、合唱曲が怖かったです。アスカはむかつくけど推せます。
破
新劇場版の二作目。
ストーリーは前作同様エヴァンゲリオンに搭乗して使徒と戦う。
感想は
前作よりも主人公や綾波が成長してて良かった。
新キャラが増えたけどみんな魅力的だった。
アクションが前作より派手だった。
クライマックスも熱くて見応えあり!
タイトル通り『破』な内容だった。
マリは何者?
なぜ月にいる?最後の誰?
てな感じでエヴァ初心者には相変わらず疑問な点や専門用語が多いけど、
今作では感情移入もしやすく終盤はのめり込んで見れた。
個人的には一作目よりかなり楽しめた。
くっそおもんない
これの何が面白いのかほんまにわからない。
頑張って次も観てみたけど、観れば観るほど打ちのめされる。。。
展開がわかりづらいし、なんかダイジェスト観てるみたい。
ラッキースケベ的なんも古くさくて嫌い。
ほんと好きな人には申し訳ないけど、どーしても理解できない。
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