劇場公開日 2008年7月19日

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「女優 蒼井優が そこに生きている映画、かな」百万円と苦虫女 マツドンさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5女優 蒼井優が そこに生きている映画、かな

2020年5月2日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

カーテンを、若い娘が自分で作る。それって、ちょっと変。
ほとんど荷物は持たないのに、引っ越しのたびに、そのカーテンだけは後生大事に持って行く。そして、新居で丁寧につける。タナダユキ監督が、意味なくそんな描写をするはずがない。
この映画の味わいが、そうした些末にも宿っている。じんわりとにじみ出す。そんな感じ。

さて、監督は、どの段階でエンディングを思い描いたのだろう。
どちらに転ぶこともできた話の展開。
多くの人が普通に望むストーリーを、目の前のお皿においしそうに盛りつけて、でも違うもう一皿をつくり出してしまった時、どちらを客に出すのか。
タナダ監督は、自分が好きな方をお客に出しちゃった?

とびっきりの一皿を、いただきました。おススメです。

マツドン