「地球の明るい未来」ウォーリー こまめぞうさんの映画レビュー(感想・評価)
地球の明るい未来
さすがピクシー。ウォーリーも、イブも口がないデザインなのになんて表情豊かなのだろう。セリフがほとんど、お互いの名前とあと一つだけなのに!です。
700年ずうっと一人ぼっちでくらしていたわびしさがじわありと伝わってくるよ。
そんなところに、空から突然舞い降りた(かなり)強暴だけどのびのびとしてて美しい彼女、イブ。もはや彼らがロボットだろうが虫だろうが関係ありません。
そりゃあ、大切な存在にならないはずがない。
単にウォーリーが愛するイブを助けに孤軍奮闘する話かと思ってみていくと、
意外にも人間の未来を担うスケールのでかい話になっていきます。
ゴミにあふれた乾いた大地でひっそり育っていた一つの芽。それがウォーリーだけでなく人間の未来の鍵を大きく握っている。
CGと分かっていながらも自生して育っていく生物っていうのは美しいもんだと思いました。
CGの技術の高さはもはやいうまでもなく。
イブのぴかぴかのボディに映りこむ周りの風景!すごすぎる。
エンドロールもしっかり見てくださいね。ロボットと、地球、人間たちの明るい未来がそこに繰り広げられてますから。まさに夢のよう。
いや、夢でないように、いまの美しい地球をも壊さないようにしなくっちゃ、と
肝に銘じる映画でもありました。
2010年宇宙の旅、または猿の惑星、もパロってる気がしたのは深読みしすぎだろうか。
いちいち深く考えなくても子どもでも楽しめる作品です。オススメ!
ラ・ヴィ・アンローズ♪