劇場公開日 2008年4月26日

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「紀元前1万年」紀元前1万年 rasenさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5紀元前1万年

2008年5月12日

楽しい

正体不明の奴隷狩りに許嫁を連れ去られた若者の許嫁の奪還の旅。
メル・ギブソンの傑作「アポカリプト」と同じようなストーリーラインだが、方向はまるで異なり、こちらはピーチ姫を追いかけるマリオなハラハラドキドキ感。

とにかく、誰も見たことが無い紀元前1万年前なのである。
しかもローランド・エメリッヒなのである。
ローランド・エメリッヒと言えば、最強の装備を持つ超巨大UFOに対し、MacだかWindowsだかのコンピューターウイルス送り込んで混乱させ、その上核の特攻攻撃で凶悪宇宙人の野望を見事に打ち砕いた男だ。
ビジュアルの為なら何でもする。
少年の心を持つ、正に男の中の男なのである。

その男が、これが1万年前の世界だと言うならそうなのだ。
多少怪かろうが、理屈に合わなかろうが気にすることはないのである。
そんなことより、見たことの無い動物や世界遺産の建築現場など、見ることが叶わぬものを見事な映像で示してくれる。
立派な男子の仕事なのである。
これでいいのである。

許嫁を演じたカミーラ・ベルのエキゾティックで可憐な美貌が、CGメインのビジュアルに効果的なアクセントとなっている。

rasen