神様のパズル

劇場公開日:

解説

双子の弟に代わって大学の素粒子物理学ゼミに出席することになった基一は、教授から不登校の天才少女サラカを連れてくるよう言い渡される。仕方なくサラカの自宅を訪れた彼は、彼女に「宇宙を作ることはできるのか?」という究極の疑問を投げかけてしまう。その疑問に興味を持ったサラカは翌日ゼミに現われ……。機本伸司の同名小説を三池崇史監督のメガホンで実写映画化。主演は「ぼくたちと駐在さんの700日戦争」の市原隼人と「魍魎の匣」の谷村美月。

2008年製作/134分/日本
配給:東映
劇場公開日:2008年6月7日

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(C)2008「神様のパズル」製作委員会

映画レビュー

2.0市原隼人の天才っぷりに泣けた

2012年10月6日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

萌える

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しんざん

5.0ぎこちなさが魅力のユニークな映画💚

2024年6月21日
iPhoneアプリから投稿

久しぶりに観ました。相変わらずぎこちないトンデモな映画だけれど、今回の方が断然良かったです。前回は男優の方のキャラが自分的に自分とは別世界の今一つピンと来ない感が強かったし、何よりぎこちない流れとキャラ、場面設定が自分は今一つという感じでした。今回はそういうことを分かった上でまた観たくなったからか前向きに受けとめられ、こういうことがこの映画を魅力あるユニークなものとしていると感じました。この映画監督の他の作品はあまり知りませんが、この映画が最高傑作であっても全然おかしくないと思いました❣️ コミカルではあるけれど、宇宙科学とイマジネーションと日常レベルのリアルとのダイナミックな繋がりも最高に良かったです♪🍣🎸 いわゆるunderrated movie と言えるのではないでしょうか。自分の初めの評価がそうであった様に。

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shima_shima_88

2.0宇宙を創ることができるのか、 学生たちが真剣に宇宙と向き合う姿、 ...

2024年1月14日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

宇宙を創ることができるのか、
学生たちが真剣に宇宙と向き合う姿、
恋愛関係とまではいかないが、
学生同士の人間関係など
原作を読んでおもしろくて、
映画化できるのかなとも思ったが、
不安と楽しみ半々くらいで見た。
ストーリー自体は原作に沿って良くできていたと思うが・・・、
いろいろ思うところはある。
まずはキャスティング、
主人公の二人、違う気がする。
特に男の方、あんなにテンション高く来られてもな。
監督がそういう演技求めたのかな。
主人公の弟のインドのくだりいらない。
インドのっくだり削れば2時間以内におさまっただろうに。
台風に飛ばされてたどり着くシーンとか、
天才少女を救うために、
ギター弾いてベートーベンを歌うシーンとか、
なんかいろいろもったいない。
ストーリー展開は良かったが、
それ以外はすべて作り直せば、
世界へ向けて出せる映画になったと思うんだけどな

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あとぅーし

4.0この感じの市原隼人がまた見たい

2021年9月21日
PCから投稿

素人なりに誰某の演技がどうの/こうのと言ったりする。
ところで俳優の演技はうまくなければならないもの──だろうか?

というのも、演技をどうの/こうの言うわりに、演技力に定評のない俳優に魅力を感じることがある。から。
演技がうまいからその俳優が好きか──と言えば、そんなことはない。俳優の演技力は彼/彼女の魅力とイコールにはならない。

たとえばわたしは演技がへたな山崎賢人や福士蒼汰がすきではない。
しかし演技がへたな東出昌大や市原隼人がきらいではない。

俳優は、それぞれの主観のなかで「好ましく感じられる癖っぽさ」で魅力が決まる。と思う。へたでも、わたし/あなたにとって「好ましく感じられる癖っぽさ」があるなら魅力的な俳優──なのだ。

この頃の市原隼人はとても癖っぽかった。なんかワザとみたいに癖っぽかった。この映画のこの配役だから──ではなく、どの映画でもかれはこんな調子だった。たどたどしいセリフ回し。ばかっぽい抑揚。アンチクライマックス。びんぼうゆすりみたいな躍動。すべてが賢さの裏返し──だったと思う。

「物真似される俳優には魅力がある」との定説があるが「物真似されない俳優には魅力がない」とも言える。
小栗旬も藤原竜也も──物真似される俳優ほど、現実に伸し上がっている。山崎賢人や福士蒼汰は物真似されるだろうか。

いっぱんに「絵がうまい」と言うばあい、それは絵が写実的であること意味している。抽象画を「絵がうまい」とは言わない。それは主観に委ねられること──だからだ。

同様に「演技がうまい」と言うばあい。それは演技がリアルであることを意味している。リアルではない独特な演技者を「演技がうまい」とは言わない。それは主観に委ねられる・・・。

独特さ/癖っぽさがなく、ただたんに演技がへたならば、魅力を見つけられない──山崎賢人・福士蒼汰がすきではないことはそのロジックで説明が付く。(個人の意見です。白黒はありません。)

独特の魅力を有している俳優を「演技がへた」とは言わない。そもそも演技力を云々しない。
リアルな演技者ではないが魅力的な演技者がいるなら──俳優の魅力が演技力に依存しているのでなければ(素人が好き勝手にやっているレビューとはいえ)演技がどうの/こうのと言うのは両刀論法だったのかもしれない。とか(今更ながら)思ったという話。

三池崇史監督は玉石混交な商業映画の監督。だと思う。
スキヤキ~(2007)や初恋(2020)など海外媚び映画のせいで、賞レースに出てくるクリエイター型監督みたいなとらえられ方をしているが、そうじゃない。たんなる商業映画の監督。(褒めことばです。)ただし今の時代に年1本以上という多忙監督なので、あっけにとられるほどの石が交じる。

監督作を網羅しているわけではないが、十三人~(2010)や一命(2011)は見事な玉だった。この映画も。本作の市原隼人はほんとに楽しい。輩が相対性理論を概説するのを想像してくれ。ほんとにそれが見聞できる。

くわえて谷村美月もいい。
むかし(今もあるのか知らないが)、少女がじぶんのことを「ボク」と呼ぶ(自称する)二次元ものがあった。それはオタクの願望による言葉遣いであり、じっさいこの世にじぶんのことを「ボク」と言う少女はひとりもいない。(と思う。)

ただしこの映画の谷村美月の「ボク」はしっくりきた。沙羅華(谷村美月)はギークで天才なキャラクター、彼女と軽薄な綿貫(市原隼人)が好コントラストを成し、おふざけとシリアスが混じり合う快作になっている。と、わたしは思う。

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津次郎