ハッピーフライトのレビュー・感想・評価
全108件中、21~40件目を表示
秀作!
コメディと言われればコメディなのだろうけど…技アリな作り方だった。
なんちゅうか誇張満載のバタバタコメディなのだろうなと思ってたのだけど、全然違う。
出だしこそ、そんな匂いがプンプンするのだけれど、終わる頃には手に汗握る展開になる。
かなり秀作だと思われる。
時任さんとかいい仕事してたわー。
物語というよりは、群像劇なのだろうな。それにまつわる様々な人達が楽しい。
まぁ、主要キャストが多い。
主軸は田辺氏なのかなと思うのだけど、彼の持ち味なのだろうか主役に見えない。いとも容易く群衆に溶け込んでしまう。なので…バランスというウェイトというか突出しない事に驚きだ。
勿論、個々のエピソードはふんだんに盛り込まれていて、ちょっとぶっ込み過ぎじゃないのかと思うけど、案外綺麗にまとまっていく。
監督の演出力の賜物なのだろうと思う。
その物語とは別路線くらいの勢いで、航空会社の裏側がいっぱい挿入される。タイアップする上での条件なのかもと思うのだけれど、これがまた興味津々なのだ。
普段は見れない業界の裏側。
前奏としてはすこぶる長いのだけれど、結構見てしまえる。コレはコレで楽しかった。
公開当初は綾瀬さんの印象が強かったのだけれど、綾瀬さんのエピソードはほぼほぼない。
ないが…やっぱ華なのだろうなぁ。
その華があるが故に、そんな状態でも霞む事はなかった。監督のバランス感覚は見事だ。
ライトな感覚ではあるものの、飛行機の不調ってのはそれだけで恐ろしい。きっと本能が感じるのだろう。
その本能が感じる恐怖を知性と経験で克服していく空港スタッフ達の頼もしさ。岸部さんも素晴らしい。
物語の筋は単純なのだけれど、そのデコレーションが秀逸といおうか…技アリな作品だった。
日本航空業界の裏側を楽しく描写♪
空港で働く人々のことがちょっと好きになる、温かい映画です。
全日本空輸(ANA)の全面協力を受け、航空業界の裏側というリアリティを描写。
ドタバタコメディや、感動ものというよりは、明るいドキュメンタリーという感じで、好みは少し別れそうですね。
日本航空(JAL)が協力すれば、より堅い感じになりそうで、それはそれで興味ありますね。
そして、映画の内容自体は非常にシンプル。
「パニック」「奇跡」「感動」などの非日常ではなく、よく起こる日常の出来事と、
それぞれの役割を全うする「日本航空業界で働く人々」に焦点を当て、うまく描いています。
ANAは「動物園のような個性溢れる人材獲得」を採用テーマにされているようなので、
綾瀬はるかさんのような朗らかで美人なCAが実在するかも?
コロナが落ち着いて、また飛行機に安心して乗れる日が待ち遠しいですね。
飛行機の魅力がいっぱい!
整備場から見る大きな機体、
空を飛ぶ姿には、マニアではなくとも、
おおお!っとうなりたくなる!
パイロットやCAだけが主役ではない!
地上係員、管制官、整備士、
オペレーションコントロールセンター等々…
一つの飛行機を飛ばすのに、
いろんな人が関わっている。
そして、いつもそこにドラマがある!
機長への昇格試験中の副操縦士鈴木、
国際線新人のキャビンアテンダント斎藤、
グランドスタッフの木村は、
それぞれの持ち場で、
ホノルル行きに飛行機を安全に運航するため、
奮闘している!
クレーマーの客、大型台風、鳥の衝突…
いくつものアクシデントを
時には面白おかしく、時にはカッコよく、
描いている!
とても楽しく、ハッピーになれる映画です!
早く飛行機に乗って、海外旅行に行きたいな!
矢口監督
空港に関わる人たちのお仕事紹介ドラマ
WOWOWにて前情報なく視聴。
地上波で放映されるなら流し見で観たい。
テーマは「一台の飛行機が飛ぶまで」。
一台の飛行機が飛ぶのには
非常に多くの方が関わっている。
各業務の仕事内容や、緊急時の対応などの
業務内容紹介として良くまとまっている。
ドキュメンタリーと違って、
全ての動作や行動、機器の説明がされないまま
なんとなくこういうことかな、
と観る人が想像する点があり、
単なる説明映画やテレビ番組と異なりおもしろい。
また、部署間の微妙な力関係人間関係が垣間見えて
虚実のほどはともかくドラマが展開されていく。
群像劇というには各業務のドラマがぶつ切りで、
主役というほど誰かにスポットが当たっているわけでもなく
あくまでも「お仕事紹介」の範疇かなと思い、
「映画」という観点で観た際には少々物足りなさを感じた。
以下、印象的なセリフ。
「二度と帰ってくんな〜」
「理想的な着陸ってなんだと思う?」
お気楽コメディー映画だけど、内容はシビア。
【”I HAVE! YOU HAVE! ” 民間飛行機を安全に運行させるために頑張るプロフェッショナル(一部、新人)の奮闘する姿が面白くも感動した作品。】
職人”矢口史靖”監督の映画を製作する”視点”には毎回驚かされる。
今作は取り分け、その想いを強く持ちながらも、実に面白く観賞させていただいた映画である。
公開後10数年経つし、定期的にTV放映されているので、内容には詳しくは触れない。が、面白さは保証付きの作品である。
今作が面白いのは、民間飛行機を飛ばすための、各セクション担当者の奮闘ぶりが複合的、重層的に、きっちりと描かれている所である。
(飛行機映画は多いが、今作の様に各セクションの詳細な(ややマニアックと言っても良い)部分まで描いた映画というのは、余り記憶にない。)
■各セクション
1.パイロット <花形である>ベテラン機長原田(時任三郎)と、機長昇格訓練中のコー・パーロット(副操縦士)ちょっと、ビビりの鈴木(田辺
誠一)の遣り取りが面白くも緊迫感あるシーンも良い。
2.C.A <花形である>劇中では、ベテランチーフパーサー山崎(寺島しのぶ:うーん、ベテランって感じ。)と、自信過剰な田中(吹石一恵)と新人で、かなり脳天気な斉藤悦子(綾瀬はるか)の関係性が観ていて面白い。配役も良い。
特に、山崎の咄嗟の対応には流石と唸る。
3.グラウンド・スタッフ <地味である>
今作を観るまで知らなかったが、カウンター、ゲート、セキュリティ、ラウンジなど多種な業務をこなすプロ集団。 田畑智子さん、平岩紙さんが絶妙に演じている。今作を観てから”空港には一時間前には到着していないといけないなあ”と学んだ。
4.オペレーション・コントロール・センター <非情に重要な仕事>
天候急変の際など、瞬時に的確な判断を求められる。故に”地上のパイロット”という別名あり。
5.エンジニア <地味である>
が、彼らの確実な仕事がなされないと、飛行機は飛ばない。整備場で一つの道具が無くなっただけで、大変なことになる。(映画では、緊迫溢れるベテラン整備士小泉(田中哲司:良い。)と若手整備士中村(森岡龍)の姿がリアルに描かれる。
6.管制官 <非常に重要な、空の交通整理係>
バードストライクにも、瞬時に対応。
英語が堪能でないと務まらない。
という、各セクションの姿とセクション内、セクション同士のチームワークを見事に描いているから、今作は面白くも見応えがあるのである。
<邦画史上初のジャンボジェット実機を駆使した見事な作品。チームプレーあっての安全な”空の旅”だということを実感した作品。>
<2008年11月16日 劇場にて鑑賞。その後、TVにて複数回鑑賞>
かなり面白い!
.
自宅(CS放送)にて鑑賞。一般的に余り知られていないし、描かれる事の少ない航空業界の裏側満載のコメディをANAの全面協力により実現。コメディと云う括りで云うなら、盛り沢山に詰め込んだ幕の内弁当的で、ともすればやや散漫で大味な三谷幸喜作に対し、本作の矢口史靖は焼肉弁当・唐揚げ弁当と云ったテーマを絞った一品豪華主義的弁当の印象で、本作でもその持ち味が充分に活かされている。トラブル対処やプロットの細部描写を否定して“航空通”ぶるのも結構だが、単純に娯楽作として愉しめた。65/100点。
・“清水利郎”役の菅原大吉、珍しくヒールなクレーマー役で印象に残る。他にも運航部門指導教官“原田典嘉”の時任三郎やチーフパーサー“山崎麗子”の寺島しのぶ、ライン整備士“小泉賢吾”の田中哲司、管制官“水野頼子”の江口のりこ等、嫌われ役や仏頂面で無愛想なキャラクターの造形とソレに応える無理の無い演技が佳かった。
・鑑賞日:2013年5月15日(水)
ナイスランディングゥ
飛行機は嫌いです・・・というより、乗る機会がないのです。パスポートは更新しないまま埋もれています(しかも昔の大きいサイズ!)。それくらい飛行機の経験も知識もないままの鑑賞となりましたが、パイロットやCA(キャビン・アテンダント)のみならず、整備士やディスパッチャーやバードパトロールの仕事ぶりまで描き、かなり勉強になりました。ただ、管制塔の雰囲気はジョン・キューザック主演の『狂っちゃいないぜ』で確認済ですが、NYだと休んでる暇もなかったように記憶してます。
驚いたのは『ウォーターボーイズ』『スウィングガールズ』の矢口監督作品とは思えないほど専門的でリアル描写に徹した映画だったこと。もっとおちゃらけた内容だと予想していたのに裏切られた気分です。だけど、映画館の大スクリーンだと臨場感たっぷりだし、観る価値はあり。103分間のフライト・シミュレーションのアトラクションを経験したと思えば損はないハズ。
綾瀬はるかが主演だと思っていたのに、彼女は群像劇の中に埋もれてしまい、むしろ田畑智子のほうが目立っていたような・・・サイボーグとか座頭市を演じた後だから人間味が感じられなかったのが原因かもしれません。フライトの怖さのためか、彼女の小ネタでも笑えずに、笑いは笹野高史が映ったときだけだったかもしれません。
専門知識や細かな絵コンテ、そして良くできた脚本による完成度考えると、矢口監督の才能と映画に賭ける情熱は評価できるのに、なぜか物足りない。さすがに人の命を預かる職業を題材にしているのでシリアスになるのはわかるけど、それならば昔ながらのスチュワーデスに憧れる女の子を描くにしても、もっと現状をちらつかせてもいいのではないでしょうか。キャビンアテンダントや他の航空関係の職種は派遣や契約社員などの非正規雇用が多くなっている現実。鬼教官がビシビシしごいても、CAの中には「どうせ私は派遣だから・・・」と考える人も出てくるはずです。まぁ、ANAが全面協力じゃ無理かもしれないけど・・・
・ウザキャラになりがちな竹中直人をチョイ役にしたのはグッジョブ
・今回も日アカ音楽賞を狙えるか?ミッキー吉野。ギターに土方隆行、ベースがナルチョ、そしてドラムがトミー・スナイダー!なつかすぃ
お仕事ムービー
全108件中、21~40件目を表示