容疑者Xの献身のレビュー・感想・評価
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全体的に良かった
全体的には良かった。特に脚本がよく、事件発生までを短くまとめ、そのあとも飽きさせず全体の流れを運んでいく手腕はすごいと思う。原作からカットされたシーンもあり個人的にはカットしてほしくなかったところもカットされていたが致し方なしかもしれない。ただ、それを承知で苦言を呈するとするなら、石神の教師の面をもっと描いてほしかったなと思った。演出はまずまず。ただ、「技師」が殺されていつもの通勤コースにいないという伏線はともすればトリックが気づかれてしまう危険性があるように思えたのであれほど露骨にベンチを写さなくてもいいと思う。
俳優の演技は可もなく不可もなくで堤が頭ひとつ飛び抜けていた。ただ、脚本の責任でもあるが石神がただの暗い人になりがちなのが残念。もっと愛情を感じさせる演技、脚本がほしかった。最後の石神の号泣シーンは感動した。
結末の驚きと、切なくもやりきれない人生
堤真一の切なくも哀しい人生の結末。やり切ることが彼の本当の望みなのだろうか。福山雅治と追い込まれる堤真一。最期までどんな展開が待っているのか分からないところが面白かった。
広島市映像文化ライブラリーの美術監督の部谷京子さんの映画特集で見ました。
二人の天才
引き込まれるね
天才も人の子でした
何度見ても泣いてしまう
観る者に息つかせぬ展開
2時間あっという間に感じた。
うまいよなぁ。
石神の通勤路を一度映し、再び同じカメラワークで、
ホームレスたちを横目に「彼らも歯車」という石神と湯川のやり取りを映す。
私はここで違和感を感じたのだけど、推理には思い至らなかった。
なんかの伏線か、とは予感したけれど。
伏線どころか核だった。
石神がなぜ日々の生活に絶望を感じていたのか、というところを、
もう少し観る者に納得させてほしかった。
まぁ小説の原作にはこの辺も綻びなく描かれているのかしら。
読んでみようかな。
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