チーム・バチスタの栄光のレビュー・感想・評価
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【”チーム・バチスタの栄光を剥奪した者”今作は、医療ミスを暴いた映画ではなく、医療殺人を起こした者を解明するミステリーである。】
■東城大学附属病院で、高難度の“バチスタ手術”を26回連続で成功させていた“チーム・バチスタ”が、3回連続で失敗し、患者を死亡させる事件が発生。
医療事故か、それとも医療殺人か。
心療内科医の田口公子(竹内結子)と厚生労働省の白鳥圭輔(阿部寛)が調査に乗り出す。
◆感想
・“バチスタ手術”のシーンは、オペの度に映されるのでハラハラしながらも、面白く鑑賞する。
・“バチスタ手術”について、図解入りで説明してくれるのも、有難い。
・だが、気になったのは少し前に見た個人的な逸品であった「孤高のメス」と比較すると、”軽さ”が目立ってしまった点である。
人命を救う手術に当たる執刀医チームの一人一人に田口がヒヤリングするシーンや、白鳥のキャラクターも軽い。
それが、このシリーズの売りであれば、仕方がないのだが、気になってしまったのである。
<監督は、中村義洋である。故に一定レベルのクオリティは保たれている。興味のある方は、見ても良いのではないかと思った作品である。>
有名だけど全く内容は知らなかった。ドラマも未見。カッコいい医師たち...
ミステリじゃねえよ、阿部寛だよ。
原作は読んでいません。映画として純粋に楽しめました。
医療という難しい分野を題材にしていますが、
ストーリー自体は至って単純明快でわかりやすく
飽きることなく見入る事ができました。
医療分野の作品にアレルギーがある方でも
楽しめる映画だと思います。
ただ、ミステリとしては見れないと思いますよ。
尺的な問題なのか、謎への伏線とか人物同士の関連性とか軽薄過ぎる。
専門的な医療の知識がなければトリックさえも
「え、そういうものなの?」で終わってしまう。
このミス大賞に選ばれた原作だけに、残念。
それからバチスタチームの凄さの見せ方がいまひとつ。
術中のどこをとっても彼らの何が凄いのかがわからない。
だから患者が術中に不可解に死ぬ事、この映画の核となる謎について
「なんでよ?」というより「そういうもんじゃない?」になってしまう。
やはり光るのは阿部寛さんの怪演でしょう(笑)
ロジカルモンスターの異名を持つ厚生労働省の役人を
図々しく嫌味たっぷりに演じきっています。
トリックのあの人に見えなくもないですが・・・(笑)
あ、あと山口良一さん!実はかなりの名演(?)です!
この方が居たからこそ黒幕に対する私たち観る側の感情がより鮮明になりますね。
中盤まで「術中の不運な死」と「殺人事件」の境界が何となく曖昧なだけに、
彼の登場で一気に映画が加速していきます。犯人コノヤロー的な心境になれる!(笑)
難しいものを観よう!謎を解こう!と力まずに
肩の力を抜いて視聴することをお勧めします。
どっちつかず
総合:70点
ストーリー: 75
キャスト: 70
演出: 60
ビジュアル: 70
音楽: 65
専門的なことがたくさん出てくるし医療現場の厳しさも描かれるしで興味深かったけれども、その割に演出が軽い。読んでいないけれどもともと原作も軽いらしいのだが、それにしてもこれほどに軽薄さを前面に出されてしまうと不自然さを感じる。物語の本筋は良く出来ていたのだけれど、阿部寛の暴虐無人ぶりでは調査など出来ないのではないだろうか。物語の内容が真剣なだけに、この部分が合致していない。そして医療と話かと思いきや、犯罪の話が唐突に出てきたりするのは詰め込み過ぎの気もした。でもそういうことを想像していなかったのでそこに驚かされたのも確かで、だから必ずしもこれが悪いとは言い難くて、ちょっと判断に困る。真剣なのか喜劇なのか、医療なのか犯罪なのか、どっちつかずな印象を受ける。最後のほうの盛り上がりがあったので見終わった印象が悪くなかったのだが、途中までは軽薄さが気障りでそれほど面白そうには思えなかった。
全体的にはまずまず楽しめました
原作を知らずに映画を見ました。
たぶん、ストーリーの基本となるアイデアはいいんだと思うのですが、何かが物足りない気がしました。
まず、謎解きが唐突すぎに思いました。私の感覚が古典的なのかもしれませんが、様々な情報の断片がパズルのピースのようにピタリとハマって真実が見えてくるのが謎解きの醍醐味。この映画では「あれ、もう解けちゃったの?!」という感じでした。
竹内結子のキャラクター作りはすごくうまくて、ちょっとおとぼけな役を見事に演じ切っていましたが、このキャラによって、作品がシリアスなのかコミカルなのかわかりにくい、ちょっと中途半端な印象になったかも。
そして、エンディングテーマをEXILEが歌っているのですが、私には、作品本編のイメージとはちょっと違って聞こえました。
と、ケチつけてばかりですが、全体的にはまずまず楽しめました。
ジェネラルルージュの圧勝
軽やかで良かったのか
薄めすぎて味がない
緊張感のないゆるい作品
東宝の作品にしては、まとも
思ってたより真面目な内容でした
設定変更もまずまず
原作読者としては、主人公が女性になって竹内結子が演じる…というところからして不安でしたが、思いのほか違和感なくてよかったです。ただ、専門分野が違うとはいえ、仮にも医者なんですから、主人公にはもう少ししっかりしてほしい気が。原作の主人公は、飄々としながらも、わりとちゃっかり…というタイプだった気がするのですが、映画の女性主人公はほんわかしすぎ。
阿部寛も原作からするとルックスがだいぶ違う気がしましたが(阿部博ではイケメンすぎ)、しかし、この手のキャラを演じさせればお手のものという感じで、見ていておもしろかったですね。
あとは可もなく不可もなく? 手術シーンの緊張感もそこそこに。全体としてはこぎれいにまとまっていたと思いますので、この映画版のキャラ設定で続編も見てみたいと思いました。
ただ、淡々と・・・。
半径10センチ以内に複数の容疑者。
ミステリーでは、かなりそそられる題材。
しかし、映画はただ淡々と謎を解いてゆく。
本当に淡々と進むので、残念ながら謎解きのカタルシスは少ない。
どうしてか、と考えてみると、監督の伏線をいかにも「回収してますよ」的な展開と、チーム・バチスタの凄さが伝わらないからじゃないだろうか・・。
バチスタ手術については、ほんのドキュメンタリー仕立てのシークエンスで語られるだけ。
桐生先生(吉川晃司)をはじめとするチームの面々がどれだけスゴイのかをもっと深く掘り下げられていたら、どれだけこの事件が大変なことなのかを訴えることができたはずだ。
桐生先生と垣谷先生(佐野史郎)の手技(糸結びをはじめとする数々の手技)感心していただけに、非常に残念。
チーム・バチスタがもっと深く掘り下げられていたら、もっとクライマックスにかけてカタルシスが得られたはず。
田口先生(竹内結子)が観客代表と言うスタンスは悪くは無いのだが、あまりにも医師として無知すぎるのには閉口してしまった。
彼女の可愛さがせめてもの救いか。
期待外れ
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