劇場公開日 2008年2月9日

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チーム・バチスタの栄光のレビュー・感想・評価

全21件中、21~21件目を表示

4.0シリアスな内容を、コミカルに上手く描いています。

2008年2月10日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

原作は、第四回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品。現役医師による医療ミステリーだけに、素人がちょっと勉強しただけでは書けない臨場感を感じます。

ほぼ原作どおりの映画化ですが、原作では男性であった田口が、女性に変更になっているのが主な変更点。映像の無い小説としては白鳥・田口は男男の組み合わせでも問題ないのでしょうが、映像化する場合、やっぱり男女の組み合わせのほうが映像的にはよいと言うことなのでしょう。

田口役の竹内結子がいい演技しています。お人好しで、素直と言う設定の田口を見事に演じきっています。本人は「この映画は、ずっとコメディーのつもりで撮っていました。」と言っていたようですが、まさに、そう言うつもりで演技しているのが伝わってきます。それが、病院内での殺人事件という重いテーマの映画を、コミカルな映像作品に見事に昇華させています。

そしてもう一人の重要人物が、白鳥役の阿部寛。「白鳥をやるならこの人しかない!」と思っていましたが、みんなそう思っていたようで、まさにはまり役。って言うか、本人の地ではないのでしょうか(ウソ)。

その他、名のある俳優人の中、おわらい芸人から田中直樹が出演しています。実は重要な役なのですが(って言うか、原作を読んだ人はどういう役柄か分かると思います)、きちんと演じています。パンフレットの写真では、俳優顔なので、まじめに演技すればいい演技が出来るようです。ただ、ちょっと滑舌が良くないかな。言葉が、若干はっきりしないところが残念。

上記の通り、田口の設定のほか物語の結末も原作とは異なっています。これに関しては、賛否があるかもしれません。また、原作にない設定として、何故だか、田口がソフトボールが趣味のようです。これに関しては、必然性はないのですが、必要なんでしょうかね?

原作を読んでも、読まなくても、楽しめると思います。非常にシリアスな内容(本当の話だったら、とっても怖い)の映画ですが、時々笑い声が上がるほど、コミカルなところもある映画です。面白いです。

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