クローバーフィールド HAKAISHA : 特集
“クローバーフィールド現象”まとめ(2)
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■2008年1月
謎の企業サイトなどで情報が錯綜!“日本”との関わりが見えてくる
1月18日の全米公開を間近にして、各インターネットサイトを利用し、海底油田の採掘場が何者かによって破壊されるという偽のニュース映像を放出。イタリア語版やドイツ語版、スペイン語版など、それぞれ少しずつ違った内容となっており、英語圏の映画ファンたちは、何が語られているか解読するのに躍起になる。
ニュース映像によると、その油田は「タグルアト」という日本企業のものであり、その企業サイト(tagruato.jp)には、社史からプレスリリースまで、あたかも実在する企業のように作り込まれる。そのサイトによると「タグルアト」は石油会社で、傘下には、深海の生物資源調査を行う「ヨシダ・メディカル・リサーチ」、中毒性の高いソフトドリンクを販売する「SLUSHO!」、宇宙開発から武器開発まで行う重工業メーカー「BOLD FUTURA」、石油化学会社「Para FUN! WAX DISTRIBUTORS」などがあるという設定。
鍵となる油田採掘会社が日本の企業であるのは、そもそも本作が、プロデューサーのJ・J・エイブラムスが「M:i:III」のPR時に来日したとき、原宿のキディランドで見たある物から着想を得ているからだとか。その他、映画の主人公が赴任する予定だった場所も日本であったり、随所に日本が登場する。
■2008年1月18日
全米公開で記録的興行成績を樹立!日本では漫画化がスタート
ついに1月18日に全米公開。週末3日間で約4100万ドルを稼ぎ、ボックスオフィス首位デビュー。この約4100万ドルという数字は、「スター・ウォーズ 特別編」(97)の3590万ドルを抜いて、1月公開作では歴代1位の記録。キャストは無名、製作費は約2500万ドルという低予算ながら、興行的には大成功となった。
また、ほぼ時を同じくして、「クローバーフィールド/KISHIN」という漫画が日本で製作され、WEB角川にて“立ち読み”できるようになる。その漫画は、主人公が日本人の少年に変えられており、日本向けに独自に描かれたもの。先述の日系企業「タグルアト」なども登場する。全4回配信で、現在は第2話を配信中(配信されるのは最新話のみで、バックナンバーは見られないので要注意)。
■2008年1月下旬
上映館で乗り物酔い観客が続出!全米公開館に警告文
1台の家庭用ビデオカメラで撮影したかのような迫真のドキュメンタリー風スタイルが特色の同作だが、全編においてブレブレの手持ちカメラで撮影されているため、乗り物酔いと同じ症状を訴える観客が続出。配給を手がけるパラマウント映画は急遽、全米の公開館に「独特な撮影手法を用いているため、『クローバーフィールド』をご覧になる方は、ジェットコースターに乗った時のような乗り物酔いの症状を煩う恐れがあります」との警告文を出す。
■2008年2月
早くも続編製作決定!
続編は、別の視点からニューヨークの惨状を追ったものになるといい、マット・リーブス監督が再びメガホンを取る。
■2008年3月1日
日本でも異例の警告文
アメリカでの状況を受けて、日本では公開1カ月前から先述の警告文が劇場などに張り出されることになる。
■2008年4月1日
謎のジャパンプレミアが開催予定!
奇しくもエイプリルフールと重なる4月1日に、“正体不明のジャパンプレミア”が開催される。現在、新作「スター・トレック」を監督しているJ・J・エイブラムスだが、その合間を縫い、特別に来日する予定。