母べえのレビュー・感想・評価
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ド直球な反戦映画
戦争の犠牲になった市民を描いた映画。
時代に翻弄され続けた普通の家族を切々と描写した、悲しすぎる映画。
政治的な主張はなく、
とにかく人や家族を破壊する戦争が悲しい、憎い!憎い!戦争許すまじ!
という純粋な気持ちが伝わってくる。
一瞬期待したよ。あの兵隊は浅野忠信かもって。
でもやっぱり違うよね。そういう話じゃないもんね。
最近の戦争物は良くも悪くも小難しかったりして
子どもが観て、単純に戦争はダメ!って思えるような作品が少ない。
この映画はそこが直球なので、その意味でも良い映画だと思う。
ただ吉永小百合さん、さすがにその配役は無理があるのでは…
母べぇ(かぁべぇ)・父べぇ(とぉべぇ)・鶴瓶(つるべぇ)
愛称で呼び合う仲睦まじい家族が主役の映画。
「母べぇ」(山田洋次監督)は、メモが溢れたのに、
取り上げた台詞は、これかい!!とお叱りを受けそうだ。
ただ、作品中「笑福亭鶴瓶」さんが、いい味を出している。
「贅沢は敵だ」と大きな声で「沢品撲滅運動」を訴えかける
主婦たちを相手に「贅沢は素敵だ」と言い返すシーン。
今では、セクハラで訴えられそうなめちゃくちゃな言葉も、
「『初べぇ』のことを、キレイだって誉めただけやでぇ」と
さらっとかわすシーンなど、インパクトは強い。
みんなに嫌がられる存在の役を演じながらも、
「母べぇは、おのおじさんの顔を見ると、ホッとするの」
「母べぇにとって、ちっとも悪い人じゃなかったの」と
母べぇ役の吉永小百合さんに、言われるなんて羨ましい。
この映画を思い出すには、このフレーズかな?と
ちょっと、キャッチコピー風にまとめたみた。
「母べぇ・父べぇ・鶴瓶」
観た人しかわからないな、きっと。
ごめん、観た人にはわかるよね、このフレーズの面白さ。
泣かせる映画はオーバーじゃダメかな
吉永小百合が古い女を演じていて共感を持っていたけど、ラストの病床でのシーンで娘に「死んでから会うのじゃ嫌」と急に、それまでのキャラクターを壊すようなわがままを言うシーンが違和感がありすぎて、映画が作り物っぽく見えてしまいました。年をとってわがままが目立つとかの複線が必要なシーンで残念です。
キツイ
泣ける映画が見たい!
って見に行って来たんやけど、肩透かしをくらっちゃいました。
イヤン。
私のイメージでは、
戦中の混乱した時代を生き抜く、母と娘達との感動ストーリー☆
やったんやけど。
でも実際は・・・
獄中にいる夫を健気に待ちながら、女手一つで娘達を育てる母べえ。
そして、その母べえに思いを寄せる書生の物語。
分かりやすく書くと。
浅野忠信(書生) →<片思い>→ 吉永小百合(母べえ)
ないな。
流石にこの設定はキッツイな。
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