劇場公開日 2008年1月26日

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「つまらない本当に近いと思う」母べえ Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5つまらない本当に近いと思う

2013年3月16日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

つまらなそうだったので、見る気なかったんですが、山田監督の作品は、見ないでいるととても気になってしょうがなくなるので、結局見てしまいました。

吉永さんて、本当に不思議な女優さんです。

私も、けっこう日本映画を見ている気でいましたが、よく考えてみると、吉永さんの出演作品で、見たのは、「寅さん」除くと「キューポラ」だけ。

それも吉永さんの卓越した美貌に見蕩れてしまい、時代は違いますが、川口(埼玉県)はよく知っている場所だったので、こんなキレイな人は川口にはいないだろうと思いはじめると、そればかり気になって、結局、こんなキレイな人は川口にはいない映画になってしまいました。

今回も、舞台は川口らしいけど、吉永さんもかなりお歳をめされて、かなり落ち着いた感じになっているので、安心して見られました。(でも檀れいさんはちょっと気になった。)

さて、内容ですが、全体的に感動作であることは間違いないんですが、淡々と物語が流れていく感じで、ラストまでいってしまい、少々盛り上がりに欠けるかな?

普通映画って、おもしろい嘘なんだけど、この映画は、どちらかと言えば、つまらない本当に近いです。

今もそうだけど、戦争中という時代時代設定により、正しくて、いい人でいるのが、どれだけたいへんで、覚悟がいることなのか、思い知らされました。

この映画は、つまらない本当より、おもしろい嘘がいいという人は、見ない方がいいと思います。

それから、ラストシーンは絶対にいると思います。

あれがこの映画のすべてを物語っていて、私はラストシーンに一番感動しました。

Push6700