「【”貴方の魔法で生き返り、再び歩き始める。”今作は、愛し合った亡き夫の死の喪失から、夫が仕掛けた数々の出来事と手紙により、再生して行く女性を描いた作品である。】」P.S.アイラヴユー NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”貴方の魔法で生き返り、再び歩き始める。”今作は、愛し合った亡き夫の死の喪失から、夫が仕掛けた数々の出来事と手紙により、再生して行く女性を描いた作品である。】
■最愛の夫・ジェリー(ジェラルド・バトラー)を失くし、悲しみに沈み家に閉じこもるホリー(ヒラリー・スワンク)。
だが、彼女の30歳の誕生日にジェリーからケーキとテープレコーダーが届く。
その翌日から、ジェリーからの手紙が届くようになり、ホリーはジェリーとの思い出の場所を巡る。更に手紙の指示に沿ってジェリーの故郷であり、出会いの場でもあったアイルランドを訪れる。
◆感想<Caution!内容に触れています。>
・個人的には、ジェラルド・バトラーの魅力が溢れた作品だと思う。歌は上手いし(下手という人もいるが、私はリバイバル上映された「オペラ座の怪人」での、彼のロックスターの様な歌声に痺れたモノである。)、笑顔は素敵だし、踊りも上手いし、本当に良い俳優さんだと思う。
・今作は、(描かれないが)自分が脳腫瘍で死ぬことを知ったジェリーが、自分の死で妻が落ち込むだろう事を心配し、数々の仕掛けをし、必ず最後に手紙がホリーの手に渡る設定が良いのである。
・更には、劇中で二人の出会いのシーンが再現されるのを始めとし、ジェリーが頻繁に登場するので、余り彼の死を感じないのだな。
■特に良いのは、ホリーがジェリーの故郷であり、出会いの場でもあったアイルランドを訪れるシーンであろう。
広大な自然と、ジェリーの親友であったウィリアム・ギャラガー(ジェフリー・ディーン・モーガン)との酒場での出会いと、一夜の恋のシーンである。
<ホリーの事を、夫に捨てられて以来、笑顔が無く、自分と同じ道を歩むことを心配していた母を演じたキャシー・ベイツの存在と、ホリーと共にアイルランドに行った時の笑顔も良かったな。
今作は、愛し合った亡き夫の死の喪失から、夫が仕掛けた数々の出来事と手紙により、再生して行く女性を描いた作品なのである。>