「俗世間に対する反発と無謀な旅」イントゥ・ザ・ワイルド いちにっさんさんの映画レビュー(感想・評価)
俗世間に対する反発と無謀な旅
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若者が俗世間の愚かしさに反発するために旅に出ることは素晴らしいことだ。
理想の人生を追求したり、新しい価値観を模索することは若者の特権である。
しかし彼の旅ははあまりにも無謀のように思える。
確かに冒険と無謀は紙一重かも知れない。
しかし旅先での出会う暖かい人たちとの交流は結局何だったのか?
若さゆえと言ってしまえばそれまでだが、愚かな自分の無謀さに気付くことはない。
いや、気付いてないいうよりも受け入れないと言った方が正しい。
ノーマンズランドを目指した冒険の旅の代償はあまりにもせつない。
孤独とは本来否応なしに訪れるものであって、愛するものではない。
ラストに青年もそれを悟るのだが、時すでに遅し。
人生を考えるうえでの節目にいる若い人には是非見てもらいたい作品だ。
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