「40年も前にミルクみたいな少数派を擁護しようとする人がいたんだなぁ…」ミルク 瑞さんの映画レビュー(感想・評価)
40年も前にミルクみたいな少数派を擁護しようとする人がいたんだなぁ…
アカデミー賞2度目の主演男優賞のショーン・ペンは「アイ・アム・サム」ばりのなりきり演技かと思いきや、そうでもなかった。それより、ミルクの精神をさりげなく、でも奥深く演じていた気がする。ミルクはすご~くエラそうな人ではなく、みんなの代表みたいな感じで、あっさり公職につけた訳でもない。何度も落選して、それでもチャレンジして勝ち取った人だった。それを考えると、やっと公職につけたのに任期は短すぎた感じがする。残念だ。演技陣の中で意外によかったのは、ジェイムス・フランコだ。「スパイダーマン」のハリー役など、屈折した役柄が多いし、得意だと思っていた。しかし、今回はミルクを年下ながら大きな愛で包み込む役で、こんな役も演じられるんだと見直した。
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