劇場公開日 2009年4月18日

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ミルクのレビュー・感想・評価

全42件中、1~20件目を表示

3.0史実に興味を持たせる

2024年3月21日
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鑑賞方法:映画館

いい作品かと、同性愛者としてマイノリティの公私の苦悩が政治家としての柔軟な政治手腕を発揮していたことが伝わりました。

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多様性男女平等自由主義、5名作4良作3いい作品なので他は2以下です。

4.0幻のトム様主演作?

2022年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

監督のインタビュー記事で、監督がこの映画を最初構想した時、トム様と、ペン氏に、監督が書いた脚本を送ったと読んだ。リコメンドしなかったので、うやむやになってしまった。この映画の脚本ができたときに、ペン氏に声をかけて、この映画の制作がスタートしたとか。
 もし、うやむやにならずに、トム様が演じていたら…。『7月4日に生まれて』とか、他の政治家を演じていらっしゃる映画みたいになったのか? 見てみたかった気もする。

とはいうものの、ペン氏の演技。引き込まれる。

☆彡 ☆彡 ☆彡

物量にものを言わせたロシアの侵攻。
これから世界はどうなっていくのだろう。
 こんな時こそ、マイノリティの権利擁護にまい進したミルク氏のような存在・生き方がとっても必要になるのではないか。学ぶことが多いのではないか。
 なんて改めて思う。

やっと同性婚をUSAは認めたが、だから彼らの苦しみがなくなったとは言い切れない。
 近年「ありのままの~」という歌が流行ったが、”ありのままの自分”を自分でも受け入れ、周りにも受け入れてもらうこと。それは、LGBTの方々でなくとも難しい。
 事実婚という選択肢もある。「愛さえあれば~」それもまた事実。
 元気な時はそれでいい。でも、悲しいけれど上向きの人生ばかりじゃない。病気の時は?死んだ時に葬式を取り仕切るのは?墓は?誰と人生を分かち合うのか、誰と最期を迎えるのか、誰に最期を任せるのか。
 SEXばかりじゃない。誰を人生・生活のパートナーとするのか。生き方の問題なのだ。

同性愛者だとカミングアウトした上で公職に就いた人物を描いた映画。

選挙当選までは、共感するところと、拒否感が出ているところと半々…。
 男同士のラブだからというわけじゃない。知り合ってすぐに体の関係になるの?とっかえひっかえパートナーが変わるの?そんな刹那的なところに拒否感。
 とはいえ、スコット氏はずっとハ―ヴェイ氏を支え続けた。だのに、やがて来るすれ違い。切ない。
 時代的にも、開き直っているようで、でも、お互いの関係が、自分自身が同性愛という自分を受け入れたくて、でも受け入れられずにという葛藤が続いているからか、どこかずっとイライラした感じが根底に流れていて、観ているこっちも、ラブラブカップルを祝福と共に見守るという感じにはならなかった。
 同性愛という自分は認めたい、でもそれを家族や社会は手放しで受け入れてくれるわけではない。本当は四方八方皆から祝福されたいのに、そうではない自分。ハ―ヴェイ氏達の元に集まってきた面々はどこかお互い傷をなめ合うようで、それでいて孤高の狼みたいで。そんな不安定な関係性が、孤独が胸をチクチクする。
 人は一人では生きていけない。家族も友達も捨てた。目の前の恋人しかいない。しがみつくか、すぐに別の相手を見つけるかになってしまうのだろうか。周りから理解を得られる異性愛しか知らない身としては、だったら余計に目の前の恋人を大事にしなさいって言いたくなるけど、幼い時からの周りとのつながり、世間から認められるつながりがある身とは根本的に違うのだろう。
 世間からの暴力にも胸が潰される。
 そんな不安を振り切る、エネルギーに変えるかのような選挙活動。

でも、当選してからのハ―ヴェイ氏の行動には目を見開かされる。
 LGBT(自分達)の為だけに権利を主張して働いたのかと思っていたら、すべてのマイノリティのために、その持てる力を使っていく。
 つい、僻み根性出してもっともっとと自分の権利の主張だけしたくなるのが人間なのに。自分達の権利主張だけでも精一杯なはずなのに。分かち合いができるとはなんて心が強いんだ。
 その有能性が悲劇を読んでしまうところがあまりにも悲しい。
 もし彼が老年まで政治活動を行っていたら世界はどう動いていたんだろう。もし・・・なんて考えること自体が虚しいのだけれど。

実話の映画化なので、カタルシスが起こるようなスカッとした展開ではない。
幸せなカップルを祝福と共に堪能して幸せ感に浸れる映画でもない。
各役者の演技とか、実在の人物の生きざまに共感できると面白いし、心を揺さぶられる。そうでないと「つまらない」になってしまう。

とはいうものの、自分の生き様、社会について考えるきっかけを与えてくれる映画。
ぜひ皆に観てほしい。

「弱者に希望を」
 今こそ、この言葉の意味を問い直すべきだ。
 「現金給付をすればいい」そんな暗愚な発想しかできない政治家。現金給付って、公然の賄賂じゃないか。そこに、未来へつながる希望はあるのか?

命を懸けた信念。今の日本の議員にはあるのだろうか?
 ブランドとしての、数合わせの議員が多い日本。選挙に行く人が少ない、政治離れの要因は、この映画にあるような魅力ある政策・国民が真に必要な政策を実施できる力をもつ人がいないからだろう。
 統計の数字だけを見て議論する議員たち。その統計の基になっている一人一人の生き様には目も向けない。
 ミルク氏のような政治家が出てきてほしい。心から願ってしまう。

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とみいじょん

4.0悲劇

2022年7月4日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

同性愛として活動していた。
なぜ、最後がこうなってしまうのか?

悲しい結末でした💧💧

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April

3.5ショーンペン恐るべし

2022年6月12日
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この人の演技やっぱり好きです。

個人的に差別的な考えはあまりないつもりですが

映画界であからさまに人種や性について多様性入れてますよとアピールした配役や脚本になっていくことが好きじゃないなと思い、LGBTQについて色々調ていたのでタイミング的に観ました。

純粋に、今受け入れられるものを始めた人が偉大だと感じた映画でした。

ミルクが市長に言った

権力を持った同性愛者か

というセリフが胸に刺さりました。

やっぱり人は弱者の時代があったとしても権力を持つと少なからず変わってしまうんだな

と多分テーマと外れた部分が自分の感じた感想です。

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ボタもち

3.0ご注意

2022年5月21日
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今大流行の主題に対する関心の有無によって評価は大きく異なります。
有る人は絶賛し、無い人には何ら訴えない、制作年度を考えても一種の「運動映画」です。

主題には触れずに映画として評価すると、良くも悪くもペン選手の圧倒的演技に感心する作品で、脚本、演出に特筆すべき点はありません。70年代らしい雰囲気を出すための粗い画面とベタ照明には工夫を感じましたが。

この手の伝記映画はマルコムXやJエドガー同様、同国人には超有名人なので説明を省くことが多く、他国人には???のことがしばしばです。
この作品でいえば、ミルクの直前にSF市長も暗殺されるシーンが省かれてます。
故にWIKIなんかで調べてから観るのが、作った人に対する礼儀でしょう。

尚、ホモシーンが多いので耐性に自信のない人はご注意。

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越後屋

3.0性的マイノリティの人々の政治参加への始まり

2022年4月1日
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鑑賞方法:DVD/BD
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SpicaM

4.0少しずつ歴史を変えた人

2021年11月30日
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鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

知的

40歳なのに、何も誇れることがないと言った彼は、それから数々の人を動かし、いろんなものを少しずつ変えていった。今でも差別は完全になくなっていないけど、少しずつ変えて行かないといけないなと思った。

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たね

3.5ショーン・ペンの演技力!

2020年11月29日
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カリスマ性も先見性もありながら、完全無欠ではないハーヴィーをみんなが愛し、支え、彼を先頭に全員で戦った結果、彼らは市民権を得たのだろう。

ハーヴィーの語りで進む映画だし、ハーヴィーありきなんだけど、群像劇的イメージが残る、不思議な感覚。

ショーン・ペンの演技力には恐れ入る。
最後にハーヴィー本人の映像が一瞬出るのだけど、ここにきて、ショーンがその笑い方を完全にコピーしていたことに気づき、ちょっと鳥肌が立った。

そして、ジェームズ・フランコは、スパイダーマンシリーズよりこっちのほうがはるかにかっこいい。

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UNEmi

4.51970年代のアメリカで、同性愛者であることとを公表した上で初めて...

2020年5月10日
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鑑賞方法:試写会

1970年代のアメリカで、同性愛者であることとを公表した上で初めて公職に就き、人種や性別、年齢による全ての差別撤廃のために戦った実在の政治家ハーヴィー・ミルクの姿をドラマ化した本作は、ミルクその人のまっすぐで揺るぎない信念と行動が胸に迫る感動のドラマだ。

何より、ショーン・ペンが演じたミルクがとにかく魅力的だ。まだLGBTに対する理解も薄かった当時のアメリカで、すべての弱き人々のために声を上げるミルクを、その弱さも含め、熱演している。

また、ミルクを支えた友人を演じたジェームズ・フランコやエミール・ハーシュ、そして人々に愛されるミルクを憎み、ついには彼を暗殺してしまうジョシュ・ブローリンなど、脇を固めたキャストのアンサンブルも素晴らしいので必見だ!

なお、主人公が同性愛者というだけで、映画を観る事をためらう人もいるかもしれないが、それはあまりにももったいない。誰かを好きになる気持ちは、きっと理解できるはずだし、自分の信じる世界の実現のために力を注いだミルクの姿に、きっと何か感じるものがあるはずだ。

本作は、ガス・ヴァン・サントの生涯の代表作になる1本だと心から思う。

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senden_daddy

3.5同性愛者の権利獲得の過程

2018年11月10日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

難しい

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a0064

4.0ゲイをカムアウトした世界で初めての政治家の物語。当時のアメリカは同...

2017年9月24日
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ゲイをカムアウトした世界で初めての政治家の物語。当時のアメリカは同性愛者は理由もなく警察に殴られたり、逮捕されていた。そんな現状を変えるべくミルクは立ち上がる。

最後は美しくないが、実話だからこそ心に響くものがある。ミルクから学んだ。人は希望があるから生きてゆける。 https://t.co/UiI75wZmYw

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HaDoSon

3.5主人公がどうして死の危険を感じるようになっていったのかがもっと描か...

2017年6月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

主人公がどうして死の危険を感じるようになっていったのかがもっと描かれてるとよりよかったかな、と思う。あまり描いてないことが逆に良いのかもしれないけど。

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フォレスト

5.0考えさせられる

2017年3月18日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

今まで多くの伝記映画を見てきたが、ここまで感動的かつ悲劇的に主人公の半生を描いている映画は見たことなかったし、ホントに性同一性障害について考えさせられる。ショーン・ペンの演技はもちろん、その他のキャストの演技も素晴らしい。ラストシーンでは泣けます。

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ジンジャー・ベイカー

3.0生き方を変えたい

2016年9月23日
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鑑賞方法:DVD/BD

立ち上がらなければ、何も変わらない。
黙っていては、何も得られない。

立ち上がって意見を言うことを、「ダサい」って風潮を作ったのは誰なんだろう。

政治や社会のことって、娯楽より趣味より大事なんじゃないだろうか。

だって、それは私を大切にすることだから。そしてあなたも大切にすることだから。

「ミルク」は、決してマイノリティ向けに作られたんじゃない。「生きている」全ての人に向けられた作品です。

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ミカ

3.5ショーンペンの演技が凄い

2016年2月1日
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ショーンペンの演技が凄い

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perple_haze

4.0伝記映画

2015年9月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

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m@yu-chan

4.0さすがショーンペン

2015年7月19日
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見事に演じきっている。ヒッピーで、ゲイで、政治家!こんな役ができるのは彼しかいないでしょうね。
アメリカでは、40年以上前のことだが、こんなことがあったとは知らなかった。もっと知られるべきだと思う。
すべてのゲイ、すべてのマイノリティに勇気を与える存在だ。
「皆でカミングアウトするべきだ。思い悩む若者たちが希望を持てるように。」という類のことを言っていたのは印象的。

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夢見る電気羊

4.0人は"希望"を失ってしまっては生きて行けない。

2015年3月24日
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鑑賞方法:映画館

知的

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松井の天井直撃ホームラン

4.0マイノリティ

2015年3月11日
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Tommy

4.5これも、「チェンジ」なのか

2013年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

知的

 この作品を見終わった瞬間、最初に感じたのは「政権が変わると映画も変わるのか」ということだ。なぜなら、ゲイ・コミュニティを扱ったこの作品は、国内キリスト教一派の支持のもとだったアメリカ前政権のブッシュ体制のときには、公開はできなかったはずだからだ。つまり、それほどにこの作品はゲイや同性愛者の存在と人権を、声高らかに認めている。その意味では、最近のアメリカ映画にはない、画期的な作品だと思う。

 しかし、同性愛者の価値観を高めただけの内容ならば、アカデミー賞候補にあがるほど共感を呼んでいない。そこがこの作品の重要なところだ。この作品の主人公ミルクは、同性愛者だけでなく、黒人など多くの虐げられている者たちへのメッセージをこめていたからこそ、政治の世界で支持を得られていた。そのことを、この作品は事実を時間軸とおりに積み上げながら、丹念に、きめ細かく描いている。監督ガス・ヴァン・サントらしい、ドラマチックなものを排除した、淡々とした演出が、実に効果的に主人公ミルクを描いて見せているのだ。

 そして何より、観る者が作品内容に共感をえるところは、主人公の前向きさ、だ。「希望を与えなくては」と言いながら、自分の信じる道を歩もうとする主人公の姿は、信じられるものが少なくなってきた我々には、とても示唆にとんだように感じる。どんなことがあっても前を向く、希望がなければ人生は生きる価値などない、と言うミルクの姿に、観ている者が、それまでの後ろ向きの生き方を「チェンジ」して、前へ向いて生きる力をもらえるような気分になるのだ。今、だからこそ、この作品が公開されたのは、とても重要なことのように感じる。

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こもねこ